東武60000系電車
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東武60000系電車
60000系61606編成
(2021年4月 春日部駅
基本情報
運用者東武鉄道
製造所日立製作所笠戸事業所
製造年2013年 - 2015年
製造数18編成108両[1]
運用開始2013年6月15日
投入先野田線
主要諸元
編成6両編成
軌間1,067 mm(狭軌
電気方式直流1,500 V
架空電車線方式)
最高運転速度100 km/h
設計最高速度120 km/h
起動加速度2.23 km/h/s
減速度(常用)3.5 km/h/s
減速度(非常)4.5 km/h/s
編成定員850名[1]
車両定員先頭車:133名
中間車:146名
自重Tc1:27.7 t
M1:33.1 t
M2:33.1 t
T1:28.0 t
M3:31.9 t
Tc2:27.8 t
全長20,130 mm(先頭車)
20,000 mm(中間車)
全幅2,876 mm(車側灯間)
車体幅2,800 mm
全高4,050 mm
4,080 mm(パンタ付車両)
車体アルミニウム合金(A-train)
台車モノリンク式ボルスタレス台車
SS181M形(TRS-12M形)・SS181T形(TRS-12T形)
主電動機全閉内扇式かご形三相誘導電動機 TM-12型
主電動機出力165 kW
駆動方式CFRP製TD継手式平行カルダン
歯車比98:15=6.53
編成出力1,980 kW
制御方式IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置回生ブレーキ併用全電気指令式空気制動
保安装置東武形ATS
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東武60000系電車(とうぶ60000けいでんしゃ)は、2013年平成25年)6月15日から営業運転を開始した、東武鉄道通勤型電車
概要

野田線(東武アーバンパークライン)の8000系置き換え用として、50000系をベースに「人と環境にやさしい次世代車両」をコンセプトに新たに設計された[2]。更なる環境への配慮や省メンテナンス・省エネルギー化(電気使用量は代替対象の8000系と比べて約40%削減)、バリアフリーの推進や安全性・快適性の向上を図っている。

野田線において定期列車に運用する通勤型車両としては、1944年陸上交通事業調整法に基づき東武鉄道に吸収されて以来初の新型車両である。それまでの野田線の車両は前身の北総鉄道→総武鉄道時代[3]に新造された車両を除き、いずれも東武の他線(伊勢崎線・東上線等)から転入してきた車両であった(2080系は野田線用として配属となったが、これも2000系をベースに改造されたものである)。

第一期計画では2012年度から2015年度までの間に導入された[4]。2012年度は2編成(12両)[5]、2013年度は6編成(36両)[6]、2014年度は8編成(48両)[7]が新造された。2015年度は2編成(12両)[8]が製造され、18編成108両が在籍している。

投資予定金額は約136億2100万円で、1両当たり約1億2612万円が投じられている[9]

同じ東武線内を走る6050系のうち会津鉄道(廃車済み)・野岩鉄道所有車は60000番台を名乗るが、当形式とは全く関係なく、車番の重複も発生していない。
車両概説
車体

50000系列に引き続き、20 m級両開き4ドア、日立製作所が提唱する鉄道車両製作システム「A-train」による軽量車体で、FSW溶接オールアルミダブルスキン構体である。外装の多くの部分は無塗装アルミのシルバー色であるが、先頭車前面下部と各車側面上部には、東武グループグループロゴカラーであるフューチャーブルーを帯状に、ドア脇には視認性の高いブライトグリーンを配し、野田線沿線の自然環境と調和したデザインとなっている。

前面と側面の行先表示器は3色表示式のLED式である。側面の行先表示機は行先表示と号車表示の交互表示が可能で、走行中は消灯する。登場当時、野田線には普通列車しかなかったため前面・側面とも種別は表示されなかったが、2016年3月26日の急行運転開始に向けて、同年2月から種別も表示するように変更されている[10]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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