東武50000系電車
(50000型・50050型・50070型・50090型)
50000型51003F
(2018年6月2日 東松山駅 - 高坂駅間)
基本情報
運用者東武鉄道
製造所日立製作所笠戸事業所
製造年2004年 - 2012年
製造数400両
運用開始2005年3月16日
主要諸元
編成10両編成
軌間1,067 mm
電気方式直流1,500 V(架空電車線方式)
最高運転速度110 km/h
設計最高速度120 km/h
起動加速度3.3 km/h/s
減速度(常用)3.5 km/h/s
減速度(非常)4.5 km/h/s
車両定員本文参照
全長20,000 mm
20,130 mm(50070型・50090型先頭車)
全幅2,876 mm
2,846 mm(50050型及び51003F・51076F以降)[1][2]
車体幅2,800 mm[1][2]
2,770 mm(50050型及び51003F・51076F以降)
全高4,080 mm(パンタ畳み高さ)
4,050 mm(空調上面)
車体高3,620 mm(屋根上面)
車体アルミニウム合金(A-train)
台車モノリンク式ボルスタレス台車
SS-167形・SS-067形
主電動機かご形三相誘導電動機 TM-03形
主電動機出力165 kW
駆動方式CFRP製TD継手式平行カルダン
歯車比98:15=6.53
制御方式IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ・全電気ブレーキ
保安装置50000型(51001F?51007F)・50090型:東武形ATS・T-DATC
50000型(51008F・51009F)・50050型:東武形ATS・新CS-ATC・ATC-P
50070型:東武形ATS・T-DATC・新CS-ATC・ATO・ATC-P
備考座席は全形式とも住江工業製
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東武50000系電車(とうぶ50000けいでんしゃ)は、2004年に登場した東武鉄道の電車である。2005年3月16日から東上線系統で営業運転を開始した。
本項では、本線系統(伊勢崎線・日光線)での東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線乗り入れ対応車両の50050型電車、東上線系統での東京メトロ有楽町線・副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線乗り入れ対応車両の50070型電車および座席定員制列車「TJライナー」用車両の50090型電車についても記述する。
なお、東武では同一系列内の区分では「型」の表記を使用している(本系列ではそれぞれ50000型・50050型・50070型・50090型)。また、個々の編成を表す場合は池袋、押上、新木場、渋谷、中央林間、元町・中華街方先頭車の車両番号で代表して表記する。 本系列は「人と環境にやさしい次世代車両」をコンセプト[3]に、従来車両よりもバリアフリー・省エネルギー・メンテナンスフリー化を目指し、また通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン仕様を考慮して設計された[3]。 東武の通勤車では初めて[注 1]アルミ車体を採用し[3]、以降新造される通勤車は全てアルミ製。製造は日立製作所が担当したが、東武における日立製の鉄道車両は78系7860形の製造以来、46年ぶり。 有料座席指定列車の「TJライナー」として使用されている50090型電車は運用に応じてクロスシートとロングシートに転換出来るデュアルシートを採用しており、TJライナー運行時はクロスシート、通常時はロングシート。西武鉄道の「S-TRAIN」・「拝島ライナー」用の西武40000系電車や、京王電鉄の「京王ライナー」用の京王5000系電車など、50090型電車はその後のデュアルシート機構を備えた首都圏の通勤ライナー用車両の走りともいえる[4][5]。
概要