東武100系電車
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、東武日光線・鬼怒川線系統の特急用電車「スペーシア」について説明しています。かつて東武日光軌道線で使用されていた100形電車については「東武100形電車 (軌道)」をご覧ください。

東武100系電車SPACIA 「スペーシア」
東武100系(リニューアル前)
(2007年11月 東武日光線幸手 - 南栗橋間)
基本情報
運用者東武鉄道
製造所アルナ工機
東急車輛製造
製造年1990年 - 1991年
製造数9編成54両
運用開始1990年6月1日
主要諸元
編成6両編成
軌間1,067 mm
電気方式直流1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度120 km/h
設計最高速度130 km/h
起動加速度2.0 km/h/s
減速度(常用)3.7 km/h/s
減速度(非常)5.3 km/h/s
編成定員288名
車両定員↑ 浅草新宿
モハ100-1 (Mc1) 24名
モハ100-2 (M1) 64名
モハ100-3 (M2) 56名
モハ100-4 (M3) 36名
モハ100-5 (M4) 64名
モハ100-6 (Mc2) 44名
東武日光鬼怒川温泉
自重Mc1 35.5 t
M1 37.5 t
M2 36.5 t
M3 36.5 t
M4 37.5 t
Mc2 36.0 t
編成重量219.5 t
全長Mc1・2 : 21,600 mm
M1・3・4 : 20,200 mm
M2 : 20,500 mm
全幅2,878 mm
全高4,050 mm
パンタグラフ搭載車 4,200 mm
車体アルミニウム合金
台車SUミンデン式ボルスタレス空気ばね台車 TRS-90M
住友金属工業 SS115)
主電動機かご形三相誘導電動機
TM-90
主電動機出力150 kW×4 / 両
駆動方式TD継手式中実軸平行カルダン TD-90
歯車比85:16(5.31)
編成出力3,600 kW
制御方式VVVFインバータ制御
GTOサイリスタ素子
制御装置日立製作所 VF-HR127
制動装置回生ブレーキ・非常発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ抑速ブレーキ
保安装置東武形ATS
ATS-P(106F - 108Fのみ)
第34回(1991年ブルーリボン賞受賞車両
テンプレートを表示

東武100系電車(とうぶ100けいでんしゃ)は、東武鉄道特急形車両日光線特急列車用として1990年平成2年)6月1日に営業運転を開始した。目次

1 概要

2 車体

3 車内

4 主要機器

5 運用

6 編成表

7 装飾など

8 リニューアル

9 特別塗装

10 将来

11 脚注

11.1 注釈

11.2 出典


12 参考文献

13 外部リンク

概要

一般公募により「スペーシア (SPACIA) 」の愛称が与えられており、「SPACE」(空間・宇宙)に「IA」を加え固有名詞化したものとなっている[1]1991年(平成3年)までに6両編成9本(計54両)がアルナ工機東急車輛製造で製造され、同年9月1日1720系を全車置き換え、日光線鬼怒川線系統の特急列車は本系列に統一された。1990年に通商産業省グッドデザイン商品(現・日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞)に選定され、1991年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した。

なお「スペーシア」の名称は東武鉄道と東武タワースカイツリーが共有する登録商標(第3005537号)であるため、他の鉄道会社は輸送役務他の商標として使用することができない[注 1]
車体

本系列の全体の設計コンセプトとして“Fast & Pleasure”を掲げた。前面は非貫通の流線形である。

車体は東武鉄道で初めての採用となるオールアルミ合金製とされ、軽量化と低重心化が図られている。また客室の静粛性に特に配慮した結果、床部分の厚さが先代特急車の1720系の50 mmから130 mmと大きくなった。客用扉には外開式のプラグドアが採用され、側面の平滑化が図られた。車体塗装は6050系に倣い、ジャスミンホワイト■を基調にパープルルビーレッド■とサニーコーラルオレンジ■の帯を巻き、窓回りは黒の単色塗りとした。

105 - 108編成には後年転落防止幌が取り付けられた。

春日部駅に到着した101編成旧塗装
(2008年10月)

3号車ロゴ
(2012年8月をもっていったん消滅)

モハ100-3形(4号車)車体側面
(2012年8月をもっていったん消滅)

車体側面行先表示器(現在はフルカラーLEDのものに全編成交換)

車内

内装は銀座東武ホテルのデザインを手掛けた、ロバート・マーチャントによるもの。

1 - 5号車の座席は横2+2列の4アブレストで、回転式リクライニングシートである。座席の前後間隔(シートピッチ)は1,100 mm、全座席にフットレストが装備され、これらに関してはJRのグリーン車並み(2+2列の4アブレスト仕様相当)である。当初はヘッドレストスピーカーが内蔵されており、オーディオサービスが実施されていたが2001年に終了し、その後スピーカーは撤去された。

3号車にはビュッフェ自動販売機がある。サービスカウンターではかつて英会話のできるスペーシアアテンダントが乗車しており、主に外国人観光客向けにサービスを行っていた。現在はワゴンによる車内販売のみとなり、カウンター設備は販売基地として使用されている。なお、車内販売のある列車でワゴンによる巡回のない時とビュッフェ営業を行っている列車は飲食物(※後述)を購入することが可能である。また、電話室もありテレホンカード専用車内電話があったが、mova停波のため2012年3月31日で撤去された。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:76 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef