三菱重工業株式会社
Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
三菱重工業の本社が入居している丸の内二重橋ビル
(2018年11月26日)
種類株式会社
機関設計監査等委員会設置会社[1]
市場情報東証プライム 7011
三菱重工業株式会社(みつびしじゅうこうぎょう、英: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.、略称:MHI)は、東京都千代田区丸の内および横浜市西区みなとみらいに本社を置く、三菱グループの重工業メーカー。
三菱金曜会[2]及び三菱広報委員会[3]に属する[4][5]。三菱UFJ銀行、三菱商事とともに三菱グループ(旧三菱財閥)の「御三家」と呼ばれる[6]。また、川崎重工業(KHI)、IHI(旧・石川島播磨重工業)とともに日本の三大重工業の一角を成しており、事業内容・規模ともに首位である。日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ[7][8]。 通称は「三菱重工」または「MHI」[9]。三菱グループの源流企業である日本郵船の船の修繕・改修のために国から払い下げられた長崎造船所から発展。現在では日本最大の機械メーカーであり[10]、事業領域は陸・海・空・宇宙と多岐に渡る[11]。総合的な社会インフラ事業を担っており、同社を中心として国内外約300社からなる三菱重工グループを形成している[12]。製品数は700を超え、「機械のデパート」とも呼ばれる[13]。三菱電機や三菱自動車工業は同社の部門が分離・独立して誕生した企業である。 主力製品は、船舶(造船)、エネルギー関連機器(火力・風力・原子力発電所など)、産業機械、航空機、ロケット、兵器(防衛装備品)などである。ほかにも、鉄道車両(リニア・電気機関車・懸垂型モノレール・新交通システム・LRVなど)の製造、さらにエアコンや事業所向け大型冷凍機、ターボチャージャー、ETCシステムの製造でも知られ、過去には「シルバーピジョン」というスクーターも製造していた。なお、エアコンや加湿器は三菱グループ内で三菱電機と競合している[注釈 2]。ETCシステムは古野電気に譲渡したため競合しなくなった。 明治以降、三菱財閥自体が政商として発展を遂げてきた歴史的経緯から、三菱重工業は伝統的に「三菱は国家なり」という意識を持っており、国への所期奉公を社是としている。三菱重工業の社長、会長を歴任した飯田庸太郎は「防衛産業で日本のお役に立てなければ、三菱が存在する意味はない。もうかるからやる、もうからないからやらないではなく、もって生まれた宿命と思っています。
概要