東方星蓮船_?_Undefined_Fantastic_Object.
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東方星蓮船 ? Undefined Fantastic Object.ジャンル弾幕系シューティングゲーム
対応機種Windows 2000/XP
開発元上海アリス幻樂団
発売元上海アリス幻樂団
シリーズ東方Project
バージョン1.00b(2009年8月27日)
人数1人
メディアCD-ROM
発売日2009年8月15日
必要環境CPU: Pentium以降 1GHz以上 推奨
DirectX: 9.0以上
HDD空き容量: 600MB 以上
メモリ: 256MB 以上
アスペクト比4:3
解像度640×480(標準)
その他同人ゲームインディーズゲーム
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『東方星蓮船 ? Undefined Fantastic Object.』(とうほうせいれんせん アンディファインド・ファンタスティック・オブジェクト)とは、同人サークル上海アリス幻樂団制作の弾幕系シューティングゲームであり、東方Projectの第12弾にあたる作品である。

本作は、2009年3月8日開催の同人イベント「博麗神社例大祭6」で体験版CD-Rが販売された[1]。体験版CD-Rは、一迅社刊の漫画雑誌『月刊ComicREX』2009年5月号(4月9日発売)の付録としても公開された。7月19日にはWeb体験版が公開され、完成版は8月15日開催の「コミックマーケット76」で販売された[2]。後に同人ショップでの委託販売も行なわれている。また、2020年6月にはSteamにて配信される予定である[3]

本作は『信貴山縁起』をテーマの下地としている[4][5]

本項では、以降は『星蓮船』と称することとする。その他の本項で使用されている東方Project関連の略称については、東方Project#凡例を参照。
システム「東方Project#基本システム」も参照

機体性能の異なる「博麗霊夢」「霧雨魔理沙」「東風谷早苗」の3種類の自機から1つ選択し、その後それぞれ2種類ある武器タイプ(装備)からいずれかを選択する[2]。敵や敵弾に当たるとミスとなり残機が1つ減った上でその場で復活する。全ての残機を失うとゲームオーバーとなるが、コンティニューすればそのステージの最初から復活しゲームを続行可能。コンテニューしないで6(最終面)のボスを倒すとエンディングになる。難易度Normal以上でコンティニューせずにクリアすれば、全1面のExtraステージが追加される。

本作では、固有アイテムとして4種類の「ベントラーアイテム」があり、それに関連して「UFO」システムがある。
ベントラーとUFO

本作には固有アイテムとしてベントラーアイテム(以下必要に応じて「ベントラー」と略す)が存在する。ベントラーアイテムを一定条件の元に揃える事でUFOが出現する。本作では基本的に、残機及びボムの数を増やすことは、UFOから放出されるアイテムを集めることによって行なわれる。

ゲームシステムとしてのベントラーとUFOは次節以降に述べるが、作中の現象としては次のように説明されている。

妖怪の封獣ぬえが、飛倉の破片に悪戯をして「正体不明の種」を植え付け、幻想郷中にばら撒いた。この状態では、それを見た者が認識できる形で目に映るため、霊夢たちには「空飛ぶ物体」が「典型的なUFO」の形で見えたのである。そのため、「空飛ぶ物体」を「飛倉の破片」であると認識していた聖白蓮やその周囲の妖怪には、正しく朽ちた木片に見えていた[6]
ベントラーアイテム

ベントラーアイテムは、特定の敵を倒す事で出現する。このアイテムは通常アイテムのように画面下に向かって落下することはせず、画面中央付近を漂う。一定時間が経過するか、ボスとの会話イベントが始まると、画面外に去る。

赤、青、緑の3色が存在する。色が固定のものと、一定時間ごとに赤→青→緑→赤の順で色が変化する「気まぐれベントラーアイテム」がある。

取得すると、画面左下の欄に取得したベントラーがストックされる。「気まぐれベントラーアイテム」は取得時の色でのストックとなる。同色を3つ揃えるか、3つ全て違う色のものを揃えることで「UFO」が出現する。3つ揃えた時にどちらの条件も満たしていなかった場合、最初に取得したベントラーがストックから消去され、後に取得した2つがストックに残る。
UFO

UFOはレッド、ブルー、グリーン、レインボウの4種類存在する。

同色3つあるいは全て別の色のベントラーを集めることで、画面中央付近にUFOが出現する。出現時にUFO付近の敵弾が消え、画面内全てのパワーアップアイテム(Pアイテム)と得点アイテムはUFOに吸い込まれる。一定量のアイテムを吸収すると「スペシャル特典」を出す。

UFOには体力が設定されており、ショットを当てるなどして既定の体力を削ると、UFOが破裂するようなエフェクトが発生するとともに画面内の全ての敵弾が消滅し、気まぐれベントラーアイテムを出す。UFOの種類によっては「撃破アイテム」を出す場合もある。UFOに吸収されたアイテムは自機に自動回収される。

出現から11秒経過すると、UFOは吸収したアイテムを持ったまま画面外に去ってしまう。ボスとの会話イベントが始まった場合は、UFOは自爆してアイテムは放出される。
レッドUFO
赤色のベントラーを3つ揃えることで出現する。吸収したPアイテムが得点アイテムとしてもカウントされる性質を持つ。スペシャル特典と撃破アイテムは「残機の欠片」で、残機の欠片を一定数集めると残機が増える。
グリーンUFO
緑色のベントラーを3つ揃えることで出現する。吸収した得点アイテム、UFO撃破時に2倍になって返ってくる特性を持つ。スペシャル特典はボム、撃破アイテムは「ボムの欠片」で、ボムの欠片を一定数集めるとボムが増える。
ブルーUFO
青色のベントラーを3つ揃えることで出現する。吸収された得点アイテムが、UFO撃破時に2-6倍(条件による)になって返ってくる特性を持つ。スペシャル特典として、撃破時に返ってくる吸収アイテムの得点が8倍になる。撃破アイテムは無い。
レインボーUFO
3つ全て違う色のベントラーアイテムを集めると出現する。吸収したPアイテムは2-3倍(条件による)の補正のかかった得点アイテムとして扱われ、逆に得点アイテムはPアイテムとして扱われる特性を持つ。スペシャル特典として「気まぐれベントラーアイテム」を出すと同時に、得点補正が4倍になる。撃破アイテムは「気まぐれベントラーアイテム」。
あらすじ

地霊殿』での事件が終わった後の春のある日。幻想郷の外れにある博麗神社の巫女の博麗霊夢は、魔法使いの霧雨魔理沙から宝船が空を飛んでいるという噂を聞く。その噂について話し合う霊夢と魔理沙のところに、山にある守矢神社の巫女の東風谷早苗がやってくる。空を指さす早苗につられて見上げると、そこには高速で駆ける大きな黒い影があった。3人はそれぞれの目的を持って、雲中に消えた黒い影を追う[3]

船の正体は、宝船ではなく「聖輦船」という名の魔界へ向かう船だった。その乗組員たちの目的は、魔界に封印された「聖白蓮」という名の僧侶を復活させることだという。なし崩し的に魔界へ到着し白蓮を復活させることになった霊夢たちは、妖怪に対する価値観の違いから白蓮と戦うことになる。

その後、白蓮は人里に「命蓮寺」という寺を建立し、幻想郷の人間のみならず妖怪からも信仰を得るようになり、幻想郷の新勢力として認知されるようになった。
登場人物「東方Projectの登場人物」および「幻想郷」も参照
新規の登場人物

ここでは、『星蓮船』が初出の登場人物を解説する。
ナズーリン
ネズミの妖怪。寅丸星の部下だが、本来は毘沙門天の手下であり、毘沙門天から遣わされて星の監視役になっている[7]。村紗水蜜や雲居一輪から、聖白蓮の復活に必要な飛倉の破片の探索を任されていたが、成果は芳しくなく[8]、結果的に実際に飛倉の破片を集めていたのは博麗霊夢たちだった。実際は飛倉の探索のほかに、星から頼まれ、同じく白蓮の復活に不可欠な宝塔の探索を優先していた。魔界で霊夢達と再会した際は、古道具屋で探し出した宝塔の力を試す名目で戦闘を仕掛けた。
多々良 小傘(たたら こがさ)
不気味な配色のせいで誰にも拾ってもらえなかった
[※ 1]忘れが妖怪化したもので、周囲からは付喪神と認識されている[9]。作中イラストでは左右の眼の色が異なっている(オッドアイ)。人を驚かせることを生き甲斐にしているが、最近は誰も妖怪に驚いてくれないことに悩んでいる。『星蓮船』では霊夢たちを驚かせるために現れたが、大して相手にされないまま撃墜された。『神霊廟』では謎の妖怪(宮古芳香)の退治を依頼しに霊夢たちの前に現れるが、『星蓮船』同様に撃墜されている。『星蓮船』のボスキャラクターの中では唯一、『星蓮船』作中で聖白蓮との関連がない。ただし『神霊廟』では、墓参りの人間を驚かせるためにほとんどの時間を命蓮寺の墓地で過ごしていることが明かされているほか、『茨歌仙』第9話では命蓮寺に住む妖怪と一緒にいる描写がある。


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