東急7200系電車
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東急7200系電車
7200系ステンレス車
(2000年8月3日 鵜の木駅
基本情報
運用者東京急行電鉄
製造所東急車輛製造
製造年1967年 - 1969年・1972年
製造数53両
運用開始1967年3月27日
運用終了2000年8月4日(一般営業運転)・11月12日(一般車さよなら運転)
2012年2月26日(事業用車)
廃車2014年
投入先田園都市線東横線目蒲線
大井町線こどもの国線池上線(投入順)
主要諸元
編成最終時4両編成
過去2両・3両・5両・6両・8両編成
軌間1,067 mm(狭軌
電気方式直流1,500V(架空電車線方式
最高運転速度100 km/h
設計最高速度100 km/h
起動加速度2.5 km/h/s(MT比1:1)[2]
2.8 km/h/s(2M1T 3両編成)[3]
3.2 km/h/s(3M1T 4両編成)[3]
減速度(常用)3.5 km/h
減速度(非常)4.5 km/h
車両定員先頭車140(座席48)人[1]
中間車150(座席56)人
自重本文参照
全長18,000 mm[1]
全幅2,744 mm(先頭車)
2,740 mm(中間車)[1]
全高通風器高さ(非冷房)3,805 mm(電動車)・3,820 mm(制御車)
冷房装置キセ高さ 4,082 mm(電動車)・4,067 mm(制御車)
パンタグラフ折りたたみ 4,100 mm[1](7260・7452は4,115 mm[4]
車体高3,670 mm(電動車)
3,655 mm(制御車)
床面高さ1,170 mm(電動車)
1,155 mm(制御車)
車体アルミニウム合金(デハ7200・クハ7500)
ステンレス鋼(それ以外)[1]
台車軸ばね式ダイレクトマウント空気ばね台車
電動車TS-802形
付随車PIII-707形→PIII-708形[1](一部TS-839A形に再交換)
主電動機直流複巻電動機
日立製作所:HS-833-Irb
東洋電機製造:TDK-841-AまたはTDK-841-A1
主電動機出力110 kW × 4[1]
駆動方式中空軸平行カルダン駆動方式
歯車比86:15 ≒ 5.73
制御方式抵抗制御
制御装置日立製作所 MMC-HTR-10B形
東洋電機製造 ACRF-H4110-764A形
制動装置回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-R)
保安装置東急形ATS
ATC-P(デヤ7200・7290のみ)
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東急7200系電車(とうきゅう7200けいでんしゃ)は、1967年昭和42年)3月27日に営業運転を開始[5]した東京急行電鉄(以下 東急)の通勤形電車1972年昭和47年)までに53両が導入された。
概要

東急では1962年昭和37年)から東横線の輸送力増強および地下鉄日比谷線乗り入れ用として7000系を設計・導入し、1966年(昭和41年)からは田園都市線溝の口駅 - 長津田駅間延伸用に引き続き7000系を増備した。

しかし、7000系は地下鉄乗り入れに必要な性能を満たすため全電動車方式であり、東横線では急行用としてもその性能が生かされたが、東横線以外の各線(田園都市線、目蒲線、および池上線)では必ずしもそこまでの性能を必要としておらず、導入費および保守費の高さが問題となっていた。

そこで、7000系の両数が134両に達した1967年(昭和42年)に、MT比動力車付随車の構成比)を1対1としたモデルチェンジ車として本形式を設計・導入した。
車両概説
車体

7000系同様の18m級オールステンレス車体(アルミ合金で製造された2両を除く)で、側面の客用ドアは3か所設けられている。正面は「く」の字状に上下左右に折れ曲がった「ダイヤモンドカット」と呼ばれる特徴的なデザインを有する。

連結面は広幅貫通路であるため、後の3両編成化時に連結面と編成中間に組み込まれたデハ7200形の運転台側を連結する際は、8500系の付随車代用としてクハ8000形を組み込んだ編成の当該連結面や貫通扉増設車の連結面と同様に、連結面側の貫通路をステンレス板で狭めて対応していた。
構造

車両番号の下2桁が50番台の車両は東洋電機製造(東洋)製の制御装置を搭載し、それ以外の車両は日立製作所(日立)製の制御装置を搭載する。なお、当初は東洋車についても0番台であったが、途中で変更・改番されており、併せて日立車にも改番が発生した。
1966年度製造車

 ← 大井町長津田 →
形式デハ7200
(Mc)クハ7500
(Tc)デハ7200
(Mc)クハ7500
(Tc)
車両番号
(変更なし)7201
72037501
75037202
72047502
7504
車両番号
(東洋車)7205
(→7251)7505
(→7551)7206
(→7252)7506
(→7552)

1967年度製造車

 ← 大井町長津田 →
形式デハ7200
(Mc)クハ7500
(Tc)デハ7200
(Mc)クハ7500
(Tc)
車両番号
(日立車)7209
(→7205)7509
(→7505)7210
(→7206)7510
(→7506)
車両番号
(東洋車)7207
(→7253)
7208
(→7254)7507
(→7553)
7508
(→7554)7211
(→7255)7511
(→7555)


1967年12月、カッコ内の番号に改番

抵抗制御方式、界磁調整器(東洋車)もしくは界磁制御器(日立車)による回生ブレーキを使用している[6]。主電動機には出力110 kWの複巻電動機を採用し東洋車がTDK841-A1・日立車がHS-833-Irbである。歯車比は両者とも86:15とされた。

旧5000系と同じく1M方式で、電動車付随車制御車)の組み合わせにより自在に経済的な編成を組成することが可能である。同系よりも定格速度は低い。起動加速度MT比1:1で2.5km/h/s[2]、2:1で2.8km/h/s[3]、3:1で3.2km/h/s[3]である。

目蒲線・池上線での運用を考慮し[7]、車幅を地方鉄道車両定規に収め、当時の東急の鉄道線全線に入線可能とした[注 1]。地上線専用として屋根・天井が高くなった車体断面は8000系へとつながる。

オールステンレス車両が故、車体が腐食する心配がないと判断したため、東急の軌道線用のデハ150形に続いて、関東大手私鉄の鉄道線用車両で戦後初めて1段下降式窓を採用した。

冷房装置は8000系と同一の分散式を各車に4基搭載する。

台車は電動車がTS-802形、付随車はPIII-707形パイオニア台車とした。


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