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東急3000系電車
3000系3113F
(2023年4月28日 多摩川駅)
基本情報
運用者東京急行電鉄 →
東急電鉄
製造所東急車輛製造
総合車両製作所横浜事業所[備 1]
製造年1999年 - 2001年
2021年 - 2022年[備 1]
製造数13編成104両
運用開始1999年4月16日
投入先目黒線・東急新横浜線
主要諸元
編成6両編成→8両編成
軌間1,067 mm
電気方式直流1,500V
(架空電車線方式)
最高運転速度110 km/h(東急目黒線)
100 km/h(相鉄線)
80 km/h(南北線・埼玉高速線)
75 km/h(都営三田線)
設計最高速度120 km/h
起動加速度3.3 km/h/s
減速度(常用)3.5 km/h/s
減速度(非常)4.5 km/h/s
編成定員6両編成:886(座席306)人
車両定員先頭車141(座席48)人
中間車151(座席54または51)
自重本文参照
編成重量6両編成:182.0 t(2次車日立)
全長20,300 mm(先頭車)
20,000 mm(中間車)
全幅2,820 mm(側灯)
車体幅2,770 mm
全高4,065 mm(パンタ車も同じ)
車体高3,655 mm(屋根上面)
床面高さ1,150 mm
車体軽量ステンレス
台車軸梁式ボルスタレス台車
TS-1019・TS-1020
主電動機かご形三相誘導電動機 TKM98/TKM99
主電動機出力190 kW
駆動方式TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
歯車比87:14 (6.21)
制御方式IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-2)
保安装置新CS-ATC・ATC-P・ATO(TASC)・東急形ATS(撤去済)・ATS-P
備考^ a b 増結用中間車のみ
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東急3000系電車(とうきゅう3000けいでんしゃ)は、東急電鉄の通勤形電車である。1999年(平成11年)4月16日に営業運転を開始した。
概要6両編成時代の3002F(2019年7月16日 武蔵小杉駅)
「すべてにやさしく美しい車両」をコンセプトとし、また2000年(平成12年)9月26日からの目黒線の地下鉄南北線・都営地下鉄三田線との直通運転に対応する車両として設計・製造された。東急電鉄での新型車両は2000系以来7年ぶり、新設計車両としては9000系以来13年ぶりとなった。車体・搭載機器・内装・運転台などすべてを見直し、東急の新造車両では初採用となる機器やバリアフリー設備を有している。
直通運転は当初9000系を改造して対応させる計画であったが[注 1]、1990年6月にホームドア方式へ計画を変更したことでモニタ装置搭載等の大掛かりな改造が必要となったことや、南北線内は急勾配が連続し、主電動機の出力不足が懸念されていたことから、従来車の改造ではなく新設計の車両を導入する方がコスト面などで有利であると判断され、本系列が新製された。
なお、東急で3000系を名乗る形式はこれで2代目になるため、「新3000系」と呼ばれることもある。また、旧3000系と同じくデハ3200・3250・3400形が存在したが、このうちデハ3250形の番号は8両編成への増結に伴い改番されたため現存しない。 20m級、片側4扉車体でビードのない軽量ステンレス鋼製車体であり、全面ダルフィニッシュ(つや消し)仕上げである。側面は窓下と幕板部に東急のコーポレートカラーの赤を基本としながら、アクセントとして濃紺と白のラインが貼られている。 前頭部は8000系製造時からの方針であった「前面形状は切妻以外行わない」と言う方針を、ワンマン機器搭載などの関係で転換し、東急では久々の流線型となった。FRP成形品を使用し、曲線を多用しソフトなイメージとしており、フロントガラスは側面までまわり込んだ曲面ガラスである。非常用貫通扉は運転室から見て右側にオフセット配置されており、プラグドアが採用されている。下部にはスカートが取り付けられた。車内には大型化された非常用ハシゴが搭載されている。また両先頭車の床下には非常脱出用の折りたたみ式ハシゴが設置されている。 行先表示器はゴシック体のLED式で、日本語と英語を交互に表示する方式であり、英字表記は2段表示となることもある。 車両番号・号車番号の表記は書体と方式が変更された。側面においては従来エッチングプレートを用いていたところ、本系列ではプレートにステッカーを貼付する方式とし、また号車番号も札を挿す形であったものを車番と同じリベット止めに変更した。エンド表記の書体は変更されていない。 目黒線上り(目黒方面)運転時は終着駅名と乗り入れ先の路線名を同時に表示していた(「三田線」もしくは「南北線埼玉線」)。この表示は目黒到着時に終着駅名表示のみとしている。急行運転開始後は、路線名表示に代わって種別を表示(急行または各停)するようにした。ただし、白金高輪始発の三田線内発着・南北線内発着の場合及び他社線内は行先のみ表示を行う。これは5080系も同様である。 本系列は落成時より車両間に転落防止幌を設置していたが、目黒線各駅にはホームドアがあり不要なことから、2003年1月より順次撤去した[1]。 客室内はローズレッド系をベースとしたカラーリングである。化粧板は線路方向が光沢仕様の白色系、妻面は乗務員室仕切りを含め艶消しの淡いピンク色である。床材は薄い茶色であるが、編成で柄が異なり3種類ある。天井中央には冷房吹出口と一体成形されたFRP製空調ダクト(天井ユニット)を採用し、補助送風機として各車6台ラインデリアが設けられている。
車両概説
車体
内装