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東宝特撮映画の怪獣対策組織(とうほうとくさつえいがのかいじゅうたいさくそしき)では、東宝製作の特撮映画に登場する怪獣対策を行う組織全般について述べる。
本項では、ゴジラシリーズに登場する組織を中心に解説する。 『ゴジラ』を初めとする東宝怪獣映画群では、もともと怪獣を迎撃する組織が自衛隊以外の名称で登場することも少なくない。撮影にあたっては自衛隊の協力を得て実際の兵器の稼働シーンなどが撮影されているほか、東宝特撮映画独自の架空兵器も登場している。 昭和期の作品では怪獣に対する脇役という立ち位置であったが、1990年代以降はロボットなどの超兵器を運用するようになり、怪獣対策組織が物語の中心的存在となる作品も登場していった[1]。 東宝特撮映画に登場する自衛隊[2]、または怪獣対策組織全般を指してこのように呼称されることがある[3]。これはファンなどの間で使われるものであり正式名称ではないものの、この呼称が使用された例としては1990年代に「東宝自衛隊」を冠した特集が雑誌や関連書籍で組まれたほか[出典 1]、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年)に登場した自衛隊の装備をレジンシェフとうけけ団がレジンキャストキットとして商品化した「東宝自衛隊 L作戦セットA」[7]、「同 L作戦セットB」[8]、ゼネラルプロダクツがペーパークラフトとして商品化した「東宝自衛隊 メーザー殺獣光線車」などがある[9]。 『ゴジラ』(1954年)から『メカゴジラの逆襲』(1975年)までの15作品で、およそ半数に登場する組織。名称は一定しておらず、設定も明確ではなく、自衛隊との混同もみられた[1]。 自衛隊法が発効されたのは第1作『ゴジラ』公開の1954年であり[3]、制作当時はまだ自衛隊が存在しておらず、前身の保安隊だった[注釈 1]。そのためにこの名称を使ったとみられ、第1作目では自衛隊ではなく海上保安庁がクレジットされている。以降、1970年代までの東宝SF映画では、日本の軍事組織として防衛隊もしくは防衛軍(後述)という名称で登場することもあった[出典 2]。 防衛隊で使用される兵器は、ほとんど現実の自衛隊の装備そのままで、例外は24連装ロケット砲車(通称「ポンポン砲」)程度。架空兵器が登場するのは、主にAサイクル光線車のような必殺兵器や特殊潜航艇さつまのようにストーリー上の必然性がある場合のみに限られる。 日本に実在する現実の防衛(軍事)組織。 前節のとおり1970年代までの東宝SF映画の多くは防衛隊などの架空の組織で登場していたが、『空の大怪獣 ラドン』(1956年)、『大怪獣バラン』(1958年)、『モスラ』(1961年)、『キングコング対ゴジラ』(1962年)、『海底軍艦』(1963年)、『宇宙大怪獣ドゴラ』(1964年)、『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年)、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年)、『キングコングの逆襲』(1967年)、『ゴジラ対ヘドラ』(1971年)[1]などの作品では、劇中の呼称・脚本の表記・兵器の機体に書かれた文字は「自衛隊」となっていた。 『ゴジラ』(1984年)以降のシリーズでは、一貫して自衛隊の名称で登場する[12][11]。続く『ゴジラvsビオランテ』(1989年)からは「協力 防衛庁」と明記されるようになった[11]。同作品では、『バラン』以来約30年ぶりに海上自衛隊が東宝怪獣映画に登場している[11]。
概説
「東宝自衛隊」
防衛隊
自衛隊
東宝特撮映画で監督を務めた本多猪四郎によれば、1950年代の作品では防衛庁の広報課に連絡すれば自衛隊の協力が得られたといい、本物の自衛隊員や特車隊、フリゲート艦などが撮影に参加していたが、国会で野党が一般の映画会社に自衛隊が協力することを批判し、協力を受けられなくなったという[13]。それ以後の昭和期の作品では俳優が自衛隊員を演じているが、当時は軍隊経験者が多くいたため様になっており、本多自身も演技指導にあたって軍隊生活の経験が役に立っていたと述べている[13]。
防衛庁の広報課で対外広報を行っていた潮匡人によれば、1992年ごろからゴジラ映画に対して組織的な協力体制がスタートしたという[14]。一方、『ゴジラvsビオランテ』の監督・脚本を務めた大森一樹は、映画『愛と青春の旅だち』や『トップガン』(1986年)などの公開により、自衛隊が映画に協力しようという風潮があり、同作品でも非常に協力的であったと証言している[15][16]。
兵器
架空兵器が登場する割合は高く、メーサー戦車、自走高射メーサー砲、メーサー攻撃機など主力兵器が軒並み架空兵器に置き換わっている。これらの兵器のサイズは設定上実在兵器の倍近くあり、90式戦車や74式戦車、75式130mm自走多連装ロケット弾発射機など実在兵器も登場するがあまり目立たないものとなっている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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