東夷
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この項目では、古代の民族集団について説明しています。トールキン小説の種族については「東夷 (トールキン)」を、将棋の駒については「東夷 (将棋)」をご覧ください。
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出典検索?: "東夷" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2023年5月)

東夷(とうい)は、周代及びその後の中国東方の異民族の総称で、四夷の一つである。夷(い)。

なお、「夷」という漢字は矢に縄を巻き付けたさまを象る象形文字で、これを異民族を指す単語に当てるのは仮借による。『説文解字』では「大」と「弓」とから構成されると説明されているが、これは誤った分析である。甲骨文字や金文の形を見ればわかるように、「大」とも「弓」とも関係がない。[1]

本来は古代中国の東に位置する山東省あたりの人々に対する呼び名であったが、以降は朝鮮半島日本列島などに住む異民族を指すようになった。後に日本でも異民族を意味する「エビス」という語と一体化し、朝廷(京)から見て東国蝦夷の人々のことを「東夷(あずまえびす・とうい)」「夷(い・えびす)」と呼んだ。
中国での用法紀元前1世紀頃の東夷諸国。2世紀頃の東夷諸国。4世紀頃の東夷諸国。5世紀頃の東夷諸国。6世紀頃の東夷諸国。8世紀9世紀頃の東夷諸国。
秦以前の認識

太古の先秦時代、東夷は山東省にあった諸民族を指し、華夏族の起源の一つである。

中国戦国時代儒学者である孟子は『孟子』において、「は諸馮に生まれて負夏に移り、鳴條で亡くなった東夷の人である。文王は岐周に生まれ、畢郢に死した西夷の人だ」として[2][3]は「東夷」の人、文王は「西夷」の人であると述べている[4][5]

山海經』によると、夷はの東側にある。また中国神話において英雄の一人として后?の存在が伝えられているが、『春秋左氏傳』では「后?」ではなく「夷?」という人物が登場する。伝説の美化された后?とは異なり、『春秋左氏伝』の后?は王を殺し、玄妻を奪う罪人である。彼は扶桑で休んでいた太陽の象徴である10羽のカラスのうち9羽を殺した。また、彼は9つの頭を持つ蛇を殺したとされる。

史記『秦本紀』は、秦の東にある六国は秦を夷の国とみなしたと述べている。[6]『春秋左氏傳』には楚は夷狄と述べている。[7]

時代が下って北宋蘇軾は当時の史料に踏まえて、『王者不治夷狄論』において「是齊晉亦未能純爲中國也 ... 是秦楚亦未至於純爲夷狄也」と述べている。
秦以降の認識

後漢書』と『?文解字通釋』によれば、万物は夷の地から生み出されたとしている[8]。また扶餘は高夷(中国語版)の後裔であるとも言われている。扶余地域にある国について『論語』には?離国(上古漢語:チャクリェ[9])、『後漢書』には索離国(上古漢語:スリャエクリェ[10])、『魏略』には高離国(上古漢語:カウリェ[11])と記録されている。
東夷とよばれた民族・国家

後漢書東夷伝によると
江蘇省山東省付近(太字は九夷)


?夷・於夷・方夷・黄夷・白夷・赤夷・玄夷・風夷・陽夷・嵎夷・藍夷・徐夷・淮夷・泗夷

中国東北部朝鮮半島日本列島


夫餘国・高句麗東沃沮北沃沮粛慎氏(?婁)・?・韓(三韓)・倭人倭国)・百済国・加羅国・勿吉国(靺鞨)・失韋国(室韋)・豆莫婁国・地豆于国・庫莫奚国()・契丹国・烏洛侯国・裨離国・養雲国・寇莫汗国・一群国・新羅国・琉求国(流求国)・日本国流鬼

歴史

昔、が羲仲(ぎちゅう)に命じて嵎夷(ぐうい)に住まわせた。そこを暘谷(ようこく)といい、日の出る所とされた。夏后氏(夏王朝)の太康天命)を失うと、夷人は初めて叛乱を起こした。

少康(在位:前2118年 - 前2058年)以後、東夷は代々夏王朝の王化に服していた。やがて王化がいきわたり、東夷たちは王門まで招かれるようになったため、そこで彼らの音楽や舞踊を披露した。

(在位:前1818年 - 前1766年)が暴虐をほしいままにすると、諸夷は中原に侵入し、(とう)は革命[12] を起こして夏王朝を滅ぼし、諸夷を平定した。

仲丁(在位:前1562年 - 前1549年)の時代、藍夷(らんい)が中国に侵入して略奪をはたらいた。これより300余年の間、諸夷は服属と叛乱を繰り返すこととなる。

武乙(在位:前1198年 - 前1194年)の時代になると、殷王朝はすっかり衰え、逆に東夷が盛んとなる。その後、東夷は淮水流域や泰山周辺に移り住み、次第に中国本土に移住するようになった。

武王が殷の帝辛(紂王)を滅ぼすと(前1046年)、粛慎(しゅくしん)が石?(せきど)と?矢(こし)を献上してきた。武王の死後、管叔鮮蔡叔度が周に背き、夷狄を招き寄せて叛乱を起こすが、周公旦によって征伐され、かくして東夷は平定された。

周の康王(在位:前1078年 - 前1052年)の時、粛慎がふたたび至る。後に徐夷(じょい)が王位を僭称し、九夷を率いて宗主国である周を撃つべく、西の河(黄河)にまで迫って来た。穆王(在位:1001年 - 前946年)はその勢力が血気盛んなのを恐れて東方の諸侯を分割し、徐の偃王に与えた。偃王は?池の東におり、仁義による政治をおこなったため、その国への朝貢者は36国にもおよんだ。そこで穆王はに命じて徐国を討伐させた。偃王は慈悲深い人であったため、道理にはずれたことをせず、徐の国民を戦闘に駆り立てることをしなかった。


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