東北大学電気通信研究所
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東北大学電気通信研究所(とうほくだいがくでんきつうしんけんきゅうしょ、: Research Institute for Electrical Communication, RIEC)は、国立大学法人東北大学の附置研究所(共同利用・共同研究拠点)の一つである。同大片平キャンパス内に所在する。所在地は、宮城県仙台市青葉区片平2丁目1。
目次

1 概要

2 沿革

3 組織[1]

4 施設整備

5 研究トピック

5.1 分割陽極型マグネトロン

5.2 光通信

5.3 磁気記録

5.4 クリーンルーム技術

5.5 NRDガイド


6 脚注

7 関連項目

8 外部リンク

概要

1919年東北帝国大学工学部の発足とともに電気工学科が設置され活動を開始したが、当時の電気工学の主流がいわゆる強電と呼ばれる電力工学にあったところを、東北帝大では電気による信号の伝達を中心とする弱電を主なテーマとして研究に取り組んだ。

ここから八木・宇田アンテナをはじめとする成果が得られ、これを契機に電気を用いた通信に関する研究する機運が起こる。この流れを組織的に担保するため、当時教授であった八木秀次が中心となって本研究所の設立が構想された。

1935年、「電気通信に関する学理及びその応用の研究」を目的として本研究所が設立された。当初は建物・設備は独自のものは持たず、工学部電気工学科と共用されていた。研究教育活動においても学生の卒業研究、教官による講義の担当など工学部電気工学科と一体化して運営された。この方針は後に本研究所、工学部電気工学科ともに組織の発展・拡充を経た今日まで受け継がれており、東北大学の電気・情報系研究グループとして組織だった研究教育活動が行われている。

1994年、全国共同利用研究所に転換され、この時に研究所の設立目的を「高密度及び高次の情報通信に関する学理並びにその応用の研究」に改めている。
沿革

1930年 東北帝国大学工学部附属電気通信研究所が設立される。

1944年 東北帝国大学附置電気通信研究所となる。

1949年 東北大学附置電気通信研究所となる。

1984年 超微細電子回路実験施設を設置。

1994年 全国共同利用研究所になる。大部門制に組織再編を行い「ブレインコンピューティング研究部門」「物性機能デバイス研究部門」「コヒーレントウェーブ工学研究部門」が置かれる。超微細電子回路実験施設が超高密度・高速知能システム実験施設に移行する。

2002年 附属二十一世紀情報通信研究開発センターを開設。

2004年 ナノスピン実験施設、ブレインウェア実験施設を設置。大部門(三部門)が「情報デバイス研究部門」「ブロードバンド工学研究部門」「人間情報システム研究部門」「システムソフトウェア研究部門」に再編成される。

組織[1]

情報デバイス研究部門

ブロードバンド工学研究部門

人間情報システム研究部門

システム・ソフトウェア研究部門

ナノ・スピン実験施設

ナノヘテロプロセス研究部

半導体スピントロニクス研究部

ナノ分子デバイス研究部

ナノ量子回路研究部

ナノスピンメモリ研究部


ブレインウェア研究開発施設

認識・学習システム研究部

脳型LSIシステム研究部

自律分散制御システム研究部

ブレインアーキテクチャ研究部


二十一世紀情報通信研究開発センター

企画開発部

研究開発部


安全衛生管理室

共通研究施設

やわらかい情報システム研究センター


研究基盤技術センター

事務部

施設整備

1930年 本研究所設立。施設は工学部電気工学科内に置かれた。

1956年 研究所独自の研究棟(後に選鉱精錬研究所に移管され、現多元物質科学研究所)が建設される。

1963年 1号館S棟が新築され、移転する。

1966年 工学部電子工学科の青葉山移転により、1号館N棟が加わる。

1969年 工業要員養成所の廃止により、2号館が加わる(W棟)。

1986年 超微細電子回路実験施設(スーパークリーンルーム棟)が竣工。

1996年 超高密度・高速知能システム実験施設の新実験棟が竣工する。

2002年 附属二十一世紀情報通信研究開発センターを開設。

2004年 ナノ・スピン総合研究棟が竣工。

研究トピック
分割陽極型マグネトロン


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