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東北地方のデータ
6県の合計
国 日本
面積66,951.97 km2
(2013年10月1日)[1]
推計人口8,238,849人
(直近の統計[注釈 1])
人口密度123.1人/km2
(直近の統計[注釈 1])
位置
東北地方の位置
東北地方の衛星画像
東北地方(とうほくちほう)は、日本の地域のひとつであり、本州東北部に位置する。「奥羽地方(おううちほう)」ともいう[2][注釈 2]。最大都市は仙台市である。
その範囲に現行法上の明確な定義はないものの[注釈 3]、一般には青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県を指す[3]。これら6県は、本州の約3割の面積を占める[4]。東北地方は東日本に位置するが、気象や歴史地理学などでは北海道と一緒に北日本とされる[5]。
地理国際宇宙ステーションから見た北日本と東北地方(2015年10月17日)
人口は約862万人(2020年10月1日-国勢調査)
面積は66,889 km2[6]
人口密度は1km2あたり約144人(2005年10月1日-国勢調査)
東北六県の県民総生産の合計は33兆3007億円(2007年度-県民経済計算)
県名総面積(S)
岩手県15,279 km2
福島県13,783 km2
秋田県11,612 km2
青森県9,607 km2
山形県9,323 km2
宮城県7,285 km2
合計66,889 km2
県名可住面積(P)P/S
福島県4,218 km230.6%
岩手県3,710 km224.3%
青森県3,204 km233.4%
秋田県3,155 km227.2%
宮城県3,130 km243.0%
山形県2,850 km230.6%
合計20,267 km230.3%
県名DID面積DID/PDID/S
宮城県231 km27.4%3.2%
福島県176 km24.2%1.3%
青森県156 km24.9%1.6%
山形県113 km24.0%1.2%
秋田県87 km22.8%0.7%
岩手県86 km22.3%0.6%
合計849 km24.2%1.3%
県名人口密度(人/S)可住地人口密度(人/P)
宮城県325.6人/km2757.7人/km2
福島県153.3人/km2500.8人/km2
青森県152.0人/km2455.6人/km2
山形県131.9人/km2431.5人/km2
秋田県100.5人/km2370.0人/km2
岩手県91.7人/km2377.8人/km2
東北6県145.7人/km2480.7人/km2
国土交通省東北運輸局による統計。「P/S」は総面積(S)に対する可住面積(P)の割合。「DID」は人口集中地区のこと。「DID/P」は可住面積(P)に対するDIDの割合。「DID/S」は総面積(S)に対するDIDの割合。
地形東北地方の主要地形
プレート理論では、東北地方は北海道とともに北アメリカプレート上に存在し、東側から太平洋プレートが日本海溝で潜り込んでいる。そのため、海溝型を中心に地震が多く、ときには東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)のようにマグニチュード9を超える大規模な地震が起こることもある。東北地方の中央には、日本海溝と平行に南北に那須火山帯が走っている。この火山帯の上には、下北半島の恐山山地、および、南北に長く奥羽山脈が連なっており、北から恐山、八甲田山・八幡平・岩手山・栗駒山・蔵王連峰・吾妻連峰・安達太良山・那須岳などの火山が多くある。那須火山帯(奥羽山脈)の上には十和田湖・田沢湖・鬼首カルデラ・蔵王の御釜周辺などのカルデラ地形が見られ、火山の恩恵である温泉も多い。なお、猪苗代湖は断層湖である。
日本海側には、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界が南北に走っているため、那須火山帯と平行に鳥海火山帯が南北に走っている。この火山帯の上には、白神山地・出羽山地(太平山地・朝日山地・飯豊山地)・越後山脈が連なっており、岩木山・鳥海山・月山などの美しい稜線を持った火山が見られる。山地が海に接する部分では、海岸沿いに温泉が湧いており、海を眺めながら入浴することができる。
太平洋側には北上山地と阿武隈高地がある。これらは、隆起地形が侵食され、現在は老年期地形となった、なだらかで低い山地である。残丘として標高1917mの早池峰山があるが、基本的になだらかな山地で、奥羽山脈より日本海側と比べると積雪も少ないためスキー場が少なく、火山帯ではないため温泉も少ない。ただし昔、海底にあって隆起した証拠である鍾乳洞などの石灰岩地形が多く見られる。北上山地が海にせり出しているリアス式海岸の三陸海岸では、石灰岩が波に洗われてつくりだされた複雑な海岸線や真っ白な砂浜が見られ、親潮のコバルトブルーの海とコントラストを作り出している。阿武隈高地と太平洋の間は離水海岸となっており、リアス式海岸の間の海が埋め立てられたような小規模な沖積平野が小高い山地と交互に存在しながら延々と続く。
これら3連の南北に連なる山脈・山地の間には、北上川、阿武隈川、雄物川、最上川などの河川が流れ、多くの盆地や平野を作り出している。 気候は、小地形による修飾があるが、大きく日本海沿岸、那須火山帯山麓と西側(盆地)、那須火山帯山麓を除く東側(盆地)、太平洋沿岸 の4つのグループに分かれており、それぞれ異なった傾向を持っている。また、それぞれのグループごとに、北と南で微妙な違いもある。宮城県・福島県の太平洋沿岸を除いて全域が豪雪地帯で、一部特別豪雪地帯もある。 日本海沿岸と那須火山帯山麓と西側(盆地)の「日本海側グループ」は、日本海側気候となっており、夏季はフェーン現象により、晴天が多く、非常な高温になることがある(山形市で40.8度を記録)。しかし、昼間の高温の割りに夜間は気温が下がって過ごし易い。冬季は、日照時間が少なく、豪雪地帯となっているところが多いが、特に奥羽山脈西側の盆地の降雪量が多い。 太平洋側の那須火山帯山麓を除く東側(盆地)は、太平洋側気候と内陸性気候を併せ持つ。夏季は、フェーン現象により高温となる日と、太平洋沿岸地域のような曇天で気温が低い日との両方がある。冬季も、寒気団や北風・西風などの諸要因が強いと日本海側のように雪が降る場合がある一方、太平洋沿岸地域のように、晴天になる日も多い。 太平洋沿岸は、太平洋側気候と海洋性気候を併せ持つ。夏季は、北部・中部は通常曇天で気温が上がらず、数年毎にやませの流入により、低温で悪天候の冷夏となる年がある。南部(福島県浜通り)の夏季は、太平洋高気圧の影響下に入り易く、高温で晴天の日が多い。中部・南部は、冬季の積雪量は少なく、晴れて空気は乾燥する。 主な都市の冬 (平年値) 都市降雪量累計最深積雪1月(平年値)
気候
日照時間降水日数日隔差平均気温最高気温最低気温