東北地方太平洋沖地震及び津波のメカニズム
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東北地方太平洋沖地震 > 東北地方太平洋沖地震および津波のメカニズム日本付近のプレートの分布および、本震震源域・余震域の分布とメカニズム

東北地方太平洋沖地震および津波のメカニズム(とうほくちほうたいへいようおきじしんおよびつなみのメカニズム)では、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と、地震によって誘発された津波のメカニズムについて説明する。
概要

巨大地震の規模比較[1]地震断層長(km)断層幅(km)平均滑り
量(m)最大滑り
量(m)Mw
1960年チリ地震100020025409.5
2004年スマトラ島沖地震100015015259.2
東北地方太平洋沖地震4002001050超
[2][3][4]9.0
1923年関東地震10050510[5][6]7.9
1995年兵庫県南部地震501522.4[6]7.0

東北地方太平洋沖地震は、2011年3月11日14時46分 (JST) に三陸沖宮城県沖)を震源として発生した。震源の深さは約24キロ、地震の規模を示すマグニチュードはMw9.0であり、これまで日本国内で観測された地震の中で最も規模が大きく、世界的に見ても1900年以降に発生した地震の中では、1960年チリ地震1964年アラスカ地震2004年スマトラ島沖地震に次ぎ、1952年カムチャツカ地震と同規模であり、極めて規模の大きい超巨大地震であった[7][† 1]。また、東北地方太平洋沖地震は東北日本が乗る陸側のプレートが[† 2]日本海溝に沈み込む太平洋プレートによって引きずられることに伴って蓄積したひずみが開放されることにより、太平洋プレートの上面で発生したプレート境界型地震である[8]

震源域となる断層領域は南北約400-500キロ、東西約150-200キロに及ぶが[† 3]、マグニチュード9クラスの地震としてはすべり域が小さい[2]。一方、宮城県沖の日本海溝海溝軸付近で局地的に推定50mを超える[† 4][3][2][4]極めて大きなすべりが発生したと考えられ、これはこれまで観測された他の超巨大地震のすべりよりも遥かに大きい[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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