東京鉄道郵便局(とうきょうてつどうゆうびんきょく)とは、東京都千代田区丸の内にかつて存在した郵便局である。 住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-7-2(東京中央郵便局局舎内) 鉄道郵便局は、日本の郵便局の種類の一つで、鉄道事業者に郵便車を運行させてこれに職員が乗務し、鉄道沿線の郵便局から継送される郵便物を輸送するとともに、郵便車内で郵便物をあて先地域別に区分する業務を行っていた[1]。当局はそのうちおもに関東地方周辺の区間を担当した。 本局にはおもに管理部門が置かれ、実際の乗務・中継作業の拠点として主要ターミナル駅や分岐駅に分局が設置された。
概要
分局
東京駅分局 - 東京都千代田区丸の内1(東京駅構内)
1949年(昭和24年)7月1日開局、1978年(昭和53年)10月2日廃止。
汐留分局 - 東京都港区東新橋2(汐留駅付近)
1973年(昭和48年)2月1日開局、汐留輸送センターを経て1986年(昭和61年)10月1日廃止。東京輸送郵便局本局に移行。
上野分局 - 東京都台東区上野7(上野駅付近)
1949年(昭和24年)7月1日開局、1982年(昭和57年)11月15日廃止。
隅田川分局 - 東京都荒川区南千住4(隅田川駅構内)
1968年(昭和43年)9月25日開局、隅田川輸送センターを経て1986年(昭和61年)10月1日廃止。
両国分局 - 東京都墨田区横網1(両国駅付近)
1949年(昭和24年)7月1日開局、1978年(昭和53年)10月2日廃止。
新宿分局 - 東京都渋谷区千駄ヶ谷5(新宿駅貨物扱所内)
1949年(昭和24年)7月1日開局、1984年(昭和59年)2月1日廃止。
千葉分局 - 千葉県千葉市新千葉1(千葉駅付近)
1949年(昭和24年)7月1日開局、1978年(昭和53年)10月2日廃止。
小山分局 - 栃木県小山市城山町3(小山駅構内)
1950年(昭和25年)2月21日開局、1982年(昭和57年)11月15日廃止。
羽沢分局 - 神奈川県横浜市神奈川区羽沢(横浜羽沢駅構内)
1979年(昭和54年)10月1日開局。1985年(昭和60年)3月14日廃止。
東陽分局 - 東京都江東区東陽4
1978年(昭和53年)10月2日開局、東陽輸送センターを経て1986年(昭和61年)10月1日に廃止。東京輸送郵便局東陽センターに移行。
東京空港分局 - 東京都大田区羽田空港2
1984年(昭和59年)2月1日開局、1986年(昭和61年)10月1日廃止。東京輸送郵便局東京空港センターに移行。
沿革
1903年(明治36年)
4月1日 - 東京を含む11の鉄道郵便局が開設される[1][2]。
12月 - 通信官署官制改正(4日公布、5日官報掲載)に伴い廃止される。業務は所在地一等郵便局が継承[3]。
1910年(明治43年)4月1日 - 東京鉄道郵便局(一等郵便局)を東京府東京市日本橋区青物町に開局[1][4]。
線路区域[5]
東京青森線の内東京白河間
宇都宮日光間
東京仙台(水戸経過)線の内東京平間
東京新潟線の内東京横川間
小山高崎線
水戸小山線
東京銚子線
我孫子佐原線
佐倉成田線
千葉大原線
東京伊勢崎線
国分寺川越線
東京神戸線の内東京静岡間
東京長野線の内東京上諏訪間
大船横須賀線
1911年(明治44年)5月1日 - 小山高崎線が高崎小山線、水戸小山線が小山水戸線、また東京長野線の内東京上諏訪間が東京塩尻線となる[6]。
1912年(大正元年)8月21日 - 千葉木更津線を追加[7]。
1913年(大正2年)
6月20日 - 千葉大原線が千葉勝浦線となる[8]。
7月11日 - 下館市塙線を追加[9]。
12月29日 - 取手下館線を追加[10]。
1914年(大正3年)
4月1日 - 桐生足尾線を追加[11]。
5月11日 - 神奈川八王子線を追加[12]。
1915年(大正4年)
1月15日 - 千葉木更津線が千葉湊線となる[13]。
8月1日 - 東京神戸線の内東京静岡間が東京神戸線の内東京浜松間となる[14]。
1916年(大正5年)10月11日 - 千葉湊線が千葉金谷線となる[15]。
1917年(大正6年)8月1日 - 千葉金谷線が千葉勝山線となる[16]。
1918年(大正7年)8月10日 - 千葉勝山線が千葉館山線となる[17]。
1921年(大正10年)
2月1日 - 下館市塙線が下館茂木線となる、また桐生足尾線を削除[18]。
4月1日 - 加島大野線を追加[19]。
6月1日 - 千葉館山線が千葉古川線となる[20]。
1922年(大正11年)
9月21日 - 我孫子佐原線が我孫子成田線、佐倉成田線が佐倉佐原線となる[21]。
10月6日 - 神奈川八王子線が横浜八王子線となる[22]。
12月20日 - 千葉古川線が千葉江見線となる[23]。
1923年(大正12年)4月6日 - 羽生影森線を追加[24]。
1924年(大正13年)