東京都立科学技術大学
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東京都立科学技術大学
科学技術交流施設 (交流棟)
大学設置1986年
創立1954年
廃止2011年
学校種別公立
設置者公立大学法人首都大学東京
本部所在地東京都日野市旭が丘6丁目6番地
キャンパス日野 (東京都日野市)
学部工学部
研究科工学研究科
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東京都立科学技術大学(とうきょうとりつかがくぎじゅつだいがく、英語: Tokyo Metropolitan Institute of Technology、公用語表記: 東京都立科学技術大学)は、東京都日野市旭が丘6丁目6番地に本部を置いていた日本公立大学である。1986年に設置され、2011年に廃止された。大学の略称は科技大、TMIT。東京都が設置する公立大学であったが、東京都立大学 (1949-2011)東京都立保健科学大学東京都立短期大学と統合され、2005年4月に「首都大学東京」が開学した。2004年4月入学までの学生への学修環境保障のため、首都大学東京開学後も「公立大学法人首都大学東京」が設置・運営する東京都立科学技術大学として存続したが、2011年3月、他の3つの都立の大学とともにその役割を終えた。目次

1 沿革

2 組織

2.1 学部

2.2 大学院


3 科技大の特色

3.1 教育プログラム

3.1.1 科学技術大学の教育プログラム


3.2 その他


4 科技大の校歌

5 研究者・学者

6 関連項目

沿革

1954年 東京都立工業短期大学 開学。

1960年 東京都立航空工業短期大学 開学。

1972年 上記の2短大が統合し、東京都立工科短期大学 開学。

1984年 4年制移行に向けた準備室を発足(都立工科短期大学内)。

1985年 4年制移行に関する大学審査を通過。

1986年 4年制に移行し、東京都立科学技術大学 開学。(工学部 機械システム工学科、電子システム工学科、航空宇宙システム工学科、管理工学科の1学部4学科)

1990年 大学院修士課程を設置(工学研究科 力学系システム工学専攻、電子情報系システム工学専攻)。

1992年 大学院博士課程を設置(工学研究科 工学システム専攻)。

1996年 工学部管理工学科の学科名を改称、生産情報システム工学科となる。

2001年 大学院を改組、博士前期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、航空宇宙工学専攻、インテリジェントシステム専攻の1研究科3専攻および、博士後期課程 工学研究科 システム基礎工学専攻、航空宇宙工学専攻、インテリジェントシステム専攻の1研究科3専攻となる。

2011年 閉学

組織
学部

1学部4学科から成る。

工学部

機械システム工学科

電子システム工学科

航空宇宙システム工学科

生産情報システム工学科


大学院

1研究科・修士課程3専攻・博士課程3専攻から成る。

工学研究科

システム基礎工学専攻

航空宇宙工学専攻

インテリジェントシステム専攻

主として、システム基礎工学専攻は機械システム工学科および電子システム工学科の教員から、航空宇宙工学専攻は航空宇宙システム工学科の教員から、インテリジェントシステム専攻は生産情報システム工学科および一般教養科目担当の教員から成る。
科技大の特色

学内では大学を「科技大」、工学部4学科を「機械科・電子科・航空科・生産科」と呼ぶ。また、学内施設、科学技術交流センターを「交流棟」と呼ぶ。

工学部各学科の1学年の学生数は、留学生を含めても50人前後である。そのためサークルの数も多くなく、生協店舗も学生食堂(ラウンジ)も大きくはないが、少人数であることを生かした教育・課外活動に学生・教員・職員が一丸となって取り組んでいる。

施設全体としては、教育棟(研究室、講義室、事務室、ラウンジ、生協)、交流棟(産学連携センター)、体育館、校地の北部には、実習関連の施設がある。

航空自衛隊より貸与された、
九六式艦上戦闘機が学外展示されてきたが、好事家の手によって部品がはずされ無残な状態になっていた。なお、エンジンは実習棟内の燃焼試験室で実習に用いられてきた(開学の頃の話)。

教育プログラム

研究開発型の大学を目指してきたことがカリキュラムにも現われている。
科学技術大学の教育プログラム

開学時から
セメスター制を取り入れている。特に開学から1年間は3学期間単位での履修だった。

各学科とも、一般教養・専門混成の科目編成となっており、1年次から専門教育の履修が始まっていた。

開学時期より産学連携に力を入れており、東京都多摩地域の企業と連携して、産学間研修などを推進してきた。

原島文雄学長(当時)は、2001年の大学院改組にあたり、3つの専攻「航空宇宙工学専攻」「システム基礎工学専攻」「インテリジェントシステム専攻」は、それぞれ「天」「地」「人」に対応すると述べていた。

その他

研究者間の連携として、航空科では
NASAエイムズ研究センターISASなどとも連携を行ってきた。機械科では、都立産業技術研究所などと連携を行ってきた。電子科では、多摩地域の電子産業(岩崎通信機横河電機コニカミノルタオリンパスなど)と連携を行ってきた。管理科(現・生産科)では、企業及び都立産業技術研究所などとの連携を進めてきた。

他の科学技術系大学が「技術科学大学」と称しているが、本学の場合は標準日本語である「科学技術」が用いられている。これは、設立当初の学長及び当時の都知事の意向により決定されたもの。学内に設置されている科学技術大学の石碑の文字は、当時の東京都知事の手によるもの。

短期大学から4年制大学への移行は、東京都総務局の意向によるもの。その後、東京都教育庁内の都立大学局の管轄となり、現在の体制になる。

開学時期には、多くの名物教授が在籍していた。例えば、トンボの飛行の研究で有名な東昭、日本マイコンクラブ会長の渡辺茂(初代学長)など。

科技大の校歌

愛を宇宙へ(作詞・岩谷時子、作曲・服部克久

『愛を宇宙へ』は「あいをうちゅうへ」と読むのか、あるいは「あいをそらへ」と読むのかについては、学内でも意見が分かれている。

研究者・学者

渡辺茂 - 工学者、工学博士、元学長(初代学長)、東京大学名誉教授

原島文雄 - 工学者、工学博士、元学長、東京大学名誉教授、首都大学東京学長

松平晏明 - 工学者、工学博士、元教授(機械システム工学科)、名誉教授

石島辰太郎 - 工学者、工学博士、元教授(電子システム工学科)、元学長

日比谷孟俊 - 工学者、工学博士、元教授(航空宇宙システム工学科)、慶應義塾大学教授

福田収一 - 工学者、工学博士、元教授(生産情報システム工学科)、名誉教授、スタンフォード大学コンサルティングプロフェッサー、放送大学客員教授

関連項目

東京都立科学技術大学の人物一覧

首都大学東京システムデザイン学部


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