東京湾景
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『東京湾景』(とうきょうわんけい)は、吉田修一作の長編小説。『小説新潮』に2002年から翌年にかけて掲載された。書き下ろしを加えて2003年9月26日に単行本が刊行された。目次

1 概要

2 主な登場人物

3 テレビドラマ

3.1 内容

3.2 出演

3.2.1 ゲスト出演


3.3 スタッフ

3.3.1 韓国ロケスタッフ


3.4 テーマ曲

3.5 サブタイトル

3.6 備考


4 関連項目

5 外部リンク

概要

お台場にある企業でOLをしている美緒は、たまたま登録してみた出会い系サイトで亮介と出会う。品川埠頭の倉庫で働く亮介は、恋愛をどこか冷めた目で見ていた。一方、美緒も、恋愛に対して熱い気持ちを持てない。互いに惹かれあう部分はあるのだが、どこか相手を信じきれないままに進んでいく付き合い。ひょんなことから、亮介の過去の恋愛を知ることになる美緒。その恋愛の衝撃的な結末。そして、互いにすれ違っていくふたりの想い…。美しい東京湾景を舞台に、東京モノレールりんかい線などを絡めながら、寄せては返す強く儚い思い…。人は一人の人を永遠に愛し続けるのか?傷つくことを怖れたり、言い訳をしたり、知らず知らずのうちにそんなことを繰り返しながら、相手の気持ちと向き合ってゆくラブストーリー。近いようで遠い、東京湾の対岸での恋愛を描く。
主な登場人物

以下、原作に準拠する。
平井美緒
お台場にある大手石油会社の広報部に勤務する28歳のOL。博多出身。恋愛に対して熱い気持ちを持つことが出来ず、出会い系サイトでたまたま出会った亮介に「涼子」という偽名で「浜松町駅のキヨスクで働いている」と嘘をついてしまう。気が強い面もある。上司の久保課長と一度だけ関係を持ってしまったことがある。
和田亮介
品川埠頭にある船積貨物倉庫に勤務する25歳。品川にある会社の寮で暮らす。高校時代に英語教師と付き合い、卒業後は同棲していたが、ある「事件」がきっかけでその恋愛が終わってからは恋愛を冷めた目でしか見られず「どんなに愛してもいつか終わりが来る」と思っている。
佳乃
美緒の同期で友人。美緒の良き理解者であり、亮介とのことにも様々な助言をくれる。
井上幸治
美緒の高校の同級生。高校時代は陸上部に所属し、学校の人気者で、当時は美緒も密かに想いを寄せていた。地元の大学を卒業後に就職し美緒の父親の部下であった。東京へ転勤してきたことで美緒と見合いをすることになる。
大杉
亮介の同僚で寮でも隣の部屋に住む。亮介とはいつもつるんでいる。ゆうこという彼女がいる。
真理
親友のゆうこと大杉の交際が縁で亮介と知り合う。周囲からは亮介と付き合っていると思われている。亮介の部屋には時々泊まるが「彼女」ではない。美緒の存在を知り、次第に亮介を取られたくないという思いが湧き上がる。
ゆうこ
大杉の彼女。真理とは短大からの親友。ミーハーでおせっかいな性格。真理と亮介が付き合っていると思っている。
久保課長
美緒の上司。一度だけ部下の美緒と関係を持ってしまったことがある。
青山ほたる
『LUGO』という雑誌で連載を持つ女性小説家。著書が何作品か映画化されている。品川埠頭で働く男の恋愛小説を書くために倉庫に見学に来たところを亮介と知り合い、亮介の話を「東京湾景」という小説にするが、それが亮介、美緒、真理に波紋を広げることになる。
テレビドラマ

東京湾景
?Destiny of Love?
ジャンル
テレビドラマ
出演者仲間由紀恵
和田聰宏
佐藤隆太
佐藤江梨子
速水もこみち
ソニン
岩本多代
森康子
石田太郎
長野里美
長坂周
中村俊介
李麗仙
仲村トオル
パク・ヨンハ
哀川翔
川端竜太
夏八木勲
石坂浩二
製作
制作フジテレビ

放送
放送国・地域 日本
放送期間2004年7月5日 - 9月13日
放送時間月曜日21:00 - 21:54
放送枠フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数11
フジテレビジョン
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2004年7月5日?2004年9月13日にフジテレビで『東京湾景?Destiny of Love?』(とうきょうわんけい デスティニーオブラブ、????])として放送。放送時間は月曜日21:00-21:54(初回は15分拡大版)。全11回。
内容

在日韓国人女性と日本人青年とのラブストーリー。裕福な在日韓国人の美香(仲間由紀恵)は東京・台場の出版社に勤めている。現在の恋人と結婚を考えていたが、厳格で保守的な父(石坂浩二)は相手が日本人だと知り猛反対する。説得を試みるが、その中で恋人は離れていった。傷心の美香は日本人に成りすまし、出会い系サイトで亮介(和田聰宏)と出会う。後に美香の亡き母、優里(仲間由紀恵:二役)の過去の恋愛について知り、自分との運命のつながりを感じることとなる。

主演の仲間由紀恵は初の本格的ラブストーリーの主役を演じ、また主人公とその母の一人二役をこなした。相手役の和田聰宏はこれまでドラマ出演歴がまったくない無名の俳優だったが、主演の相手役として大抜擢されたことで話題となる。韓国の俳優・歌手のパク・ヨンハが、仲間演じる美香が勤める出版社のソウル支社社員役で、7話から9話までと最終話の韓国のシーンでゲスト出演。また、8話冒頭でパク・ヨンハが「ドラマ『東京湾景』について」のコメントをした。本編放送中の2004年9月4日から9月10日まで、その時点でオンエア済みの10話分が再放送された。

プロデューサーの栗原美和子が「原夏美」のペンネームで脚本を担当、栗原自身の過去の在日韓国人男性との恋愛体験を取り混ぜた結果、ドラマのストーリーは在日韓国人が一切登場しない原作の小説から大幅に変更されることとなった。
出演

李美香(木本美香) ‐ 
仲間由紀恵

金優里 ‐ 仲間由紀恵(二役)

和田亮介 ‐ 和田聰宏

早瀬佳男 ‐ 佐藤隆太

山根真理 ‐ 佐藤江梨子

小山ヒロシ ‐ 速水もこみち

木本紀香(李紀香) ‐ ソニン

姜用九 ‐ パク・ヨンハ

神谷君江 ‐ 兎本有紀

葉山編集長 ‐ 長野里美

貞姫 ‐ 森康子

和田光代 ‐ 岩本多代

井上龍弘(朴龍弘) ‐ 石田太郎

井上麗子(朴麗子) ‐ 李麗仙

井上弘一(朴弘一) ‐ 中村俊介

神谷文 ‐ 仲村トオル※友情出演

大杉健 ‐ 哀川翔

和田健介(若年期) ‐ 川端竜太

和田健介 ‐ 夏八木勲

木本正雄(李正雄) ‐ 石坂浩二

ゲスト出演

初回

佐藤廉

権藤彪冴

2話

浅沼晋平

今井耐介

4話

井上訓子(現・
青山倫子

5話

須永慶

阿部六郎

高杉航大

6話

峯村リエ

三原康可

沼崎悠

加世幸市

西山周吾

野村信次(7話)

7話

春原美和

及川治芳

9話

やべけんじ

伊藤正博

かとうけいこ

10話

三田恵子

小山弘訓

岡崎宏(最終話)

協力

芸優


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