東京大学大学院総合文化研究科
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正門

東京大学教養学部(とうきょうだいがく きょうようがくぶ、英語: College of Arts and Sciences[注 1])は、東京大学に設置されている学部の1つである。また、東京大学大学院総合文化研究科(とうきょうだいがくだいがくいん そうごうぶんかけんきゅうか、英語: Graduate School of Arts and Sciences[注 2])は、同大学大学院に設置されている研究科の一つである[注 3]。いずれも、キャンパスの所在地名から駒場と呼ばれる。

教養学部前期課程では、6つの科類ごとに一般教養が行われており、東京大学における教養課程の教育を担っている。教養学部と総合文化研究科は一体となって運営されているため、この記事で合わせて解説する。
概説

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部は、東京英語学校 - 大学予備門 - 旧制第一高等学校(および旧制東京高等学校)の流れを汲んでおり、東京大学の他部局とは異なる沿革を持つ。また、キャンパスも独立しており、教養学部独自の学園祭駒場祭)を持つ。教養学部では、東京大学に入学した全ての学生を対象とした教養教育(前期課程教育)を行っており、先述の歴史的背景により、総合的な教養教育カリキュラムが組まれている。また、教養学部後期課程(3・4年)および総合文化研究科は、発足時から前期教養課程の教育を発展させて学際的な教育・研究を行ってきた[1]。前期課程、後期課程、大学院の独立性は薄く、互いに教養教育と先端研究が有機的に連携している[2]
概要
教養学部駒場Iキャンパスの銀杏並木
前期課程

東京大学の学部への入学者は、学士入学する者を除いて、全員が6つの科類文科一類二類三類理科一類二類三類[注 4])に分かれて教養学部に所属し、2年間の前期課程を履修する。入学選考時に各科類を指定して出願する(東京大学の入学試験を参照)。科類により後期課程に進学可能な学部・学科がおおよそ決まっている(東京大学の進学選択を参照)。教育内容の詳細は前期課程教育で解説するが、前期課程教育のうち「基礎科目」は将来の進路に応じて科類ごとに履修科目が指定されている。
後期課程

1949年の学部設置当初は前期課程のみであったが、1951年に後期課程として教養学科が設置された(ただし学部設置当初から後期課程を設置することが予定されていた)。その後、学科新設・改組が行われるが、1996年に学科組織が大きく再編され6学科(超域文化科学科、地域文化研究学科、総合社会科学科、基礎科学科、広域科学科、生命・認知科学科)となる。それまでは主に文科生が進学する教養学科第一に属していた科学史科学哲学人文地理学認知行動科学が、それぞれ主に理科生が進学する基礎科学科、広域科学科、生命・認知科学科に移行したことは特筆に値する。2011年に学科を再編し、現在の3学科(教養学科、学際科学科、統合自然科学科)となる。教育内容については#後期課程教育を参照。
総合文化研究科

教養学部後期課程から接続する大学院として1983年に設置された。学際性と国際性を理念に掲げ、人文科学社会科学自然科学の枠を超えた領域横断的な教育・研究が行われており、国際関係論、相関社会科学、表象文化論など総合文化研究科(教養学部)を発祥の地とする学問分野も存在している。国際社会科学専攻は、国際関係論と相関社会科学の2分野から構成されている。また、科学史・科学哲学、文化人類学、人文地理学など他学部・研究科に含まれない分野も総合文化研究科で研究されている。言語情報科学専攻、超域文化科学専攻、地域文化研究専攻、国際社会科学専攻、広域科学専攻(3学系)がある。
基礎データ
所在地詳細は「東京大学駒場地区キャンパス#駒場Iキャンパス」を参照

施設は東京都目黒区駒場の東京大学駒場Iキャンパスに設置されている。同キャンパスには数理科学研究科も設置されているが、総合文化研究科・教養学部と数理科学研究科の事務組織は一体となっており、「総合文化研究科・数理科学研究科・教養学部事務部(教養学部等事務部)」となっている。
象徴

総合文化研究科・教養学部のシンボルマークは3枚のカシワの葉を重ねたもので、旧制第一高等学校のシンボルであり、1999年に制定された。


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