東京メトロ17000系電車
Fライナーとして東武東上線を走る17000系
(2021年10月 高坂駅 - 東松山駅間)
基本情報
運用者東京地下鉄
製造所日立製作所笠戸事業所(10両編成)
近畿車輛(8両編成)
製造年2020年 - 2022年[1]
製造数21編成180両(10連6本、8連15本)[1]
運用開始2021年2月21日[1][2]
投入先有楽町線・副都心線・東武東上線・西武有楽町線・西武池袋線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線
主要諸元
編成10・8両編成
軌間1067 mm(狭軌)
電気方式架線電車線方式
最高運転速度80 km/h(地下鉄線)
100 km/h(東武線内)
105 km/h(西武線内)
110 km/h(東急線内)
設計最高速度120 km/h
起動加速度3.3 km/h/s
減速度(常用)3.5 km/h/s
減速度(非常)4.5 km/h/s
編成定員8両編成:1,210名
10両編成:1,518名
車両定員先頭車:143名
中間車:154名
編成重量298.7 t(10両編成)
全長先頭車:20,470 mm
中間車:20,000 mm
車体長先頭車:20,005 mm(前面ステップ除く)
中間車:19,500 mm
全幅2848 mm
車体幅2,800 mm
全高4080 mm(パンタ折畳)
4022 mm(空調)
車体高3,635 mm
床面高さ1,140 mm
車体アルミニウム合金
(A-train[注 1] )
台車モノリンク式ボルスタ付き台車 FS781 (M・Tとも)
主電動機全密閉式永久磁石同期電動機(PMSM)
主電動機出力205 kW(1時間定格)
駆動方式WN継手式平行カルダン方式
歯車比99/14 (7.07)
制御方式VVVFインバータ制御(フルSiC-MOSFET素子)
制御装置三菱電機製 MAP-214-15V335[3](10両編成)
日立製作所製 VFI-HR4420E(8両編成)
保安装置
新CS-ATC
ATO
ATC-P
T-DATC
西武形ATS
CBTC準備対応
備考出典:交友社『鉄道ファン 2020年12月号』
第62回(2022年)ローレル賞受賞車両
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東京メトロ17000系電車(とうきょうメトロ17000けいでんしゃ)は、東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線の通勤形電車。2021年(令和3年)2月21日より営業運転を開始した[4]。 老朽化した7000系の置き換えを目的に、2020年1月に10両編成(0番台)の第1編成が落成し、各種訓練の後2021年2月21日より営業運転を開始した[1][2][4]。2021年(令和3年)度内に10両編成6本(60両)が出揃い、2022年(令和4年)度内に8両編成(80番台)の15本120両が出揃った[5][1][6]。有楽町線では2006年9月以来の約14年半ぶり、副都心線では開業後初めての新型車両である。 2020年10月1日に日立製作所と共同でグッドデザイン賞を受賞した[7][8]。東京メトロがこの賞を受賞したのは10000系、「銀座線リニューアル計画」に続き3回目となる。また、2022年5月26日に鉄道友の会よりローレル賞を受賞した[9]。 外観は従来の7000系や10000系の特徴だった丸型のヘッドランプを継承しつつ[5]、フロントマスクは丸みを帯び、これまでよりも優しい印象を持ったデザイン。車体のラインカラーは副都心線のブラウンをベースとし、有楽町線のラインカラーであるゴールドの細いラインが描かれている[4][5]。 車内空間もラインカラーのゴールドとブラウンを基調として、つり革にブラウン、シートの背もたれにゴールドを使ったデザインとなっている[5]。また、貫通引戸や袖仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用することで車内の開放感を高めている[4][5]。 東京メトロによると、17000系は7000系と比較すると、冷房能力の向上(48.9kW → 58.0kW)[5]、座席幅を拡大(430 mm → 460 mm)するなど利用者の快適性を大幅に向上[5]。さらに、全車両にフリースペースを設置、車両の床面高さを低減(1,200 mm → 1,140 mm)[5]、ドア出入口下部をホーム側に約10°傾斜させるなど、車椅子やベビーカーの利用客に配慮した空間となっている[5][6]。 また、走行中の機器状態を総合指令所や車両メンテナンス担当部署から遠隔でモニタリングする、車両情報監視・分析システム(TIMA)を導入している[5]。 なお、10両編成と8両編成は外観および内覧ともにほとんど違いはないものの、天井のレイアウト(ラインデリア整風板の形状)など若干の相違部分がある。 編成番号は2021年1月時点で在籍していた7000系が「01?20」と「27?34」を、10000系が「41?76」を使用していたため、17000系においては0番台(10両編成)では7000系の廃車によって空き番となっていた「21?26」を、80番台(8両編成)では「81?95」を使用している(例えば、17101Fは和光第21編成、17195Fは和光第95編成)。
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