東京メトロ1000系電車
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「東京地下鉄1000系電車」はこの項目へ転送されています。東京地下鉄道が開業当時に導入した1000形電車については「東京地下鉄道1000形電車」をご覧ください。

東京メトロ1000系電車
東京メトロ1000系第08編成
(2021年8月1日 四ツ谷駅
基本情報
運用者東京地下鉄
製造所日本車輌製造
製造年2011年 - 2017年
製造数40編成240両
運用開始2012年4月11日[1]
投入先銀座線
主要諸元
編成6両編成
軌間1,435 mm(標準軌
電気方式直流600V
第三軌条方式
最高運転速度65 km/h
設計最高速度80 km/h
起動加速度3.3 km/h/s
減速度(常用)4.0 km/h/s
減速度(非常)4.5 km/h/s
編成定員610人
車両定員

先頭車93人(座席28人)

中間車106人(座席40人)

自重26.5 - 29.5 t
編成重量164.5 t
全長16,000 mm
全幅2,550 mm (基準幅)
全高3,465 mm
車体アルミニウム
台車ボルスタ付きモノリンク式片軸操舵台車
SC101形
主電動機永久磁石同期電動機
主電動機出力120 kW
駆動方式WN駆動方式
歯車比109:14 (7.79)
編成出力1,200 kW
制御方式PWM2レベルVVVFインバータ制御
(1・2次車:Si-IGBT素子、3次車Si-IGBT,SiC-SBDハイブリッド素子)
制動装置ATC連動電気指令式空気ブレーキ回生ブレーキ併用)
保安装置新CS-ATCTASC
第56回(2013年ブルーリボン賞受賞車両
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モチーフとされる東京地下鉄道1000形電車(地下鉄博物館に復元保存されている車両)

東京メトロ1000系電車(とうきょうメトロ1000けいでんしゃ)は、東京地下鉄(東京メトロ)銀座線用の通勤形電車2012年平成24年)4月11日より営業運転を開始した[1][2]
概要

1983年昭和58年)から銀座線で運用されている01系が初期車の落成から25年以上が経過し、老朽化が進んでいること[3]や、丸ノ内線02系と同様に大規模改修工事を施工したとしても、中型車である02系と比べて01系はより小形なために、ワンマン運転機器や改修工事に合わせた新形機器が搭載できないという問題点などがあり[4]、置き換え用の車両として開発された。

形式称号は、東京メトロ移行後に設計された新型車両では、狭軌・架空電車線方式の新型車両は10000番台の形式称号を使用しているが、本形式は「軌間と電気の供給方式が異なる」のと「他の路線と区別する」ため、4桁の形式称号とした[5][注釈 1]

2013年(平成25年)に地下鉄車両では初[注釈 2]鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞[6][7]
車体

以下は1次車(第01編成)を基本として記載し、増備車(2次車以降)については後述記述欄に記載する。

アルミニウム合金の中空押出し形材を使用したダブルスキン構造をFSW(摩擦攪拌接合)で接合した構造としている[3]。万が一のオフセット衝突事故に備えて、従来の妻面の車体端角部の構造は、車体端角部が三角に面取りされた形状としていたが、そこに強度の大きい三角形を基本とした、肉薄の三角形の板を重ねた構造の形材を使用して補強されており、フラットな形状としている。また、将来の廃車時におけるリサイクルを考慮して車体に使用されるアルミ合金の材質統一が図られている[3]

外観デザインは「歴史ある銀座線1000形を髣髴(ほうふつ)とさせる、どことなくレトロな感覚を醸し出すデザイン」を目指したものとした[8]。このことから、1927年(昭和2年)に「東洋初の地下鉄」として上野駅 - 浅草駅間が開業した当時に運用されていた東京地下鉄道1000形電車モチーフとしたレトロ調のデザイン[3]で、検査場所の中野工場には車体塗装施設が廃止されていたことから[注釈 3]、当時の車体色を表現するために車体全体をレモンイエロー色、屋根部には鉛丹色のカラーフィルムを貼り付ける「フルラッピング車両」とした[3]

車体のラッピングは地下鉄博物館に展示中の1000形を参考にし、開発者は何度も地下鉄博物館に通い、色合いを確認した。モデルになった1000形はドイツベルリン地下鉄を参考にしてレモンイエローで塗装され、第二次世界大戦後、担当者の記憶にもとづいて塗り直すなどしていたが、社内では「次第に色が濃くなった」との指摘が出ていた[9]

レモンイエロー色の車体には銀座線のラインカラーを基調としたオレンジとホワイト、さらに東京メトロのコミュニケーションマークの背景色(「ハートM」の右側にある「東京メトロ」ロゴの背景色)「ダークブルー」の3色を配している[3]

前照灯はかつて銀座線で運用されていた2000形の形状をモチーフとした前面上部設置形[3]で、日本国内の鉄道車両では東海旅客鉄道(JR東海)313系電車3次車で初採用されたLED式であるが、特に「主灯としては」日本国内の鉄道車両で初採用となるものである[10]

本系列の警笛有楽町線副都心線向けの10000系と同様の仕様となっており、仕組みは2段踏み式であり、1段目は旧型車の音色であるトロンボーン笛、2段目まで踏み込むと通常の空気笛が吹鳴する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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