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東京ドームシティアトラクションズ(とうきょうドームシティアトラクションズ)は、東京都文京区後楽に所在する東京ドームシティ内にある都市型遊園地。略称はTDCアトラクションズ、TDCA、また単に東京ドームシティ。
旧称は後楽園ゆうえんち(こうらくえんゆうえんち)。株式会社東京ドームが運営している。
後楽園周辺への遊園地建設は1947年頃から構想され児童用プール・ローラースケート場・回転塔・芝生遊園地・ヘルスセンター等の建設を目論んだが資材不足から断念となり1953年には隣接する旧南方開発金庫跡地の大蔵省からの払下げの目処がたち遊園地計画が再始動[1]、1955年7月9日に、後楽園ゆうえんちとして開場した。「後楽園遊園地」などと表記される場合もあるが、「後楽園ゆうえんち」が正式な表記である。後楽園球場周辺の多目的利用策の一環として建設され[2]、都会の子供にレジャーを提供する事を目的として狭い土地を有効活用すべく立体的な機械アトラクションを中心とした構成としており[3]、1953年に後に文京区役所建設地となる空き地で行われた移動遊園地「コニー・アイランドショー」の成功をヒントとした[1]。1961年には熊谷組作業所跡地6,900平米を買収して拡張工事を行い都内屈指の32種の遊具を備えたが[2]、1967年に放射9号線道路拡張工事のため一時休園し27,437平米のうち4,081平米を道路用地に転用し[2]、1968年に「後楽園タワー」など10機種以上を導入し再開業[4]、1973年に旧後楽園競輪場施設を用いた夏季ジャンボプールとゴルフ練習場の設置や園内のロココ調への改装[2]、1979年に後楽園スポーツクラブ屋上を人工地盤として用いて「パラシュートランド」を開業し1980年代は東京ディズニーランドに対抗すべく積極的な新規遊具の導入を行い[2]、その後「コースターランド」「タワーランド」「パラシュートランド」の3ゾーン体制となった[4]。1992年には地下遊園地「ジオポリス」も開業した。 これらの施設のリニューアルを繰り返してきたが、大型施設老朽化による大規模リニューアルの検討時にレジャーの多様化を反映した複合的開発を行いこれまで男性・ファミリー客中心から女性客の開拓を図ることとし[3]、2003年5月1日にゆうえんち北側部分の再開発によるショッピングセンターと日帰り入浴施設および新設アトラクション等で構成した複合施設「ラクーア」の開業に踏みきり、先立つ2003年4月17日に遊園地全体をフリーゲート化(入場無料化)し、同時に「脱・遊園地」のテーマのもとで東京ドームシティアトラクションズという現在の名称に変更した[3]。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
東京ドームシティ付近。1989年撮影。1974年の撮影と場所は同じ。競輪場は東京ドームに、後楽園球場跡は遊園地にそれぞれ変わっているのが確認できる。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
東京ドームシティ付近。1974年撮影。今はなき後楽園競輪場(写真中央付近)と後楽園球場(写真右)が確認できる。'74年・'89年とも左に写っている緑地は小石川後楽園。
概説