東京ダービー_(競馬)
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この項目では、地方競馬の重賞競走について説明しています。その他の用法については「東京ダービー」をご覧ください。

東京優駿」とは異なります。

東京ダービー
第56回東京ダービー
開催国日本
主催者特別区競馬組合南関東公営
競馬場大井競馬場
創設1955年5月15日
2024年の情報
距離ダート2000m
格付けJpnI
賞金1着賞金1億円

出走条件サラブレッド系3歳牡馬・牝馬(指定交流)
負担重量馬齢(57kg牝馬2kg減)
出典[1]
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東京ダービー(とうきょうダービー)は特別区競馬組合大井競馬場ダート2000mで施行する地方競馬重賞競走ダートグレード競走JpnI)である。2024年より正式名称は、「農林水産大臣賞典 東京ダービー」。

2023年までは南関東公営競馬の3歳クラシック三冠の第2冠として、南関東グレードのSIに格付けされていた。

副賞は、 農林水産大臣賞、特別区競馬組合管理者賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、東京都馬主会理事長賞、(一社)JBC協会賞 (2024年)[2]
概要

1955年に春の鞍として創設。1964年より東京都ダービーと名称が変更となり、1966年から現在の名称となった。1967年より2400メートルとなったが1996年に行われた南関東クラシックのアメリカンスタイルへの移行後の距離見直しに伴い、1999年に2000メートルに戻った。なお本競走の上位2着までに入った馬にはジャパンダートダービーの優先出走権が付与される[1]

2006年から2023年まではダービーシリーズ(旧・ダービーWeek)が設けられその3 - 4戦目(年度によって多少左右される。2008年から2010年までは3年連続で4戦目)となっており、通常のGIファンファーレではなくダービーWeekオリジナルファンファーレが演奏された。また騎手の町田直希は18歳2か月でビービートルネードに騎乗して勝利し、同競走の最年少勝利記録を更新した。また、南関東以外の所属騎手としては金沢競馬場所属の吉原寛人が過去2度制覇している。

その一方で大井競馬場において通算21回リーディングジョッキーとなった的場文男が2021年まで過去39回挑戦して2着は10回あるもののいまだに勝利しておらず[3]、これについては「大井の七不思議の1つ」とまで言われている。

また、2011年から種牡馬の次年度の配合権利が、優勝馬の馬主に副賞として贈られるようになっている(ダービーWeek#スタリオン賞を参照)。

ダートグレード競走ではない地方競馬単独開催の重賞競走としては古馬混合競走を含めて国内最高賞金額のレースであり、他の地方競馬場においては実力がありながらも賞金が低いが故に、また中央競馬においても現時点でダートの3歳路線が確立されていないこともあって、このレースを目標に大井を初めとする南関東地区に移籍してくる馬も少なくない[4]
ダートグレード競走へ

2024年度から3歳ダート路線改革の一環として羽田盃とともにダートグレード競走としてJRA、他地区所属馬に解放、3歳ダート三冠競走のひとつとなりJpnIに格付けされた[5]。出走資格も中央・地方所属を問わず3歳牡馬・牝馬限定となる(せん馬の出走ができなくなる)。1着賞金も現行の5000万円から1億円に増額となり、2023年時点でJBCクラシック東京大賞典とならび地方競馬の最高額賞金であり、JRA含めたダートの重賞競走としてはともにGIであるフェブラリーステークス及びチャンピオンズカップの1億2000万円に次ぐものである。
なお、初年度である2024年においては、フルゲート16頭に対してJRA4頭、地方12頭の割り当てとして施行される。
条件・賞金等(2024年)
出走資格
サラブレッド系3歳牡馬・牝馬(騙馬不可)、地方競馬選定馬及び中央競馬選定馬
負担重量
馬齢。牡馬57kg、牝馬55kg(南半球産2kg減)。
賞金等
賞金額は1着1億円、2着3500万円、3着2000万円、4着1000万円、5着500万円
[1]、生産牧場賞150万円、着外手当25万円[6]。副賞としてクリソベリルの配合権利が優勝馬馬主への副賞となっている[7]


トライアル競走

2024年は以下の競走で優先出走権が得られる[8][9]

競走名格付施行競馬場施行距離優先出走権獲得条件
羽田盃JpnI大井競馬場1800m中央所属馬は5着以内の上位3頭、地方所属馬は上位3頭
クラウンカップ南関東SIII川崎競馬場1600m1着馬
ユニコーンステークスGIII京都競馬場1900m2着以内の中央所属馬、地方所属馬各1頭
東京湾カップ南関東SII船橋競馬場1700m1着馬

以下の競走については優先出走権ではないが、出走馬選定において優先されるものである。

競走名格付施行競馬場施行距離条件
東京ダービーチャレンジ特別競走大井競馬場2000m1着馬
ダイヤモンドカップM1盛岡競馬場1800m1着馬
西日本クラシック重賞I園田競馬場1870m1着馬

クラシックチャレンジは羽田盃の優先出走権が得られる競走となる。

なお、以下は2023年まで本競走の優先出走権が得られる競走である[1]。いずれもダートでの施行。

競走名格付施行競馬場施行距離優先出走権獲得条件
羽田盃南関東SI大井競馬場1800m5着馬まで
東京湾カップ南関東SII船橋競馬場1700m2着馬まで
東京ダービートライアル特別競走大井競馬場2000m1着馬
クラシックトライアル特別競走大井競馬場1800m1着馬

東京湾カップは2004年及び2006年以降に優先出走権が付与されるようになり、2011年からは2着馬にも優先出走権が付与されるようになった[10]

東京ダービートライアルは2010年から実施。2010年は距離1800m、2着までに優先出走権が与えられていたが、2011年からは東京ダービーと同距離になり、優先出走権も優勝馬のみに付与される形に変更された。

クラシックトライアルは2017年から実施。
その他

JRAから南関東への転入馬については2019年より東京ダービー出走時に限り、JRAの収得賞金を含めた番組賞金ではなく、南関東を含む地方競馬所属時の番組賞金を基に出走予定馬の選定を行う方式に変更された(即ち、JRAでの収得賞金はカウントされなくなった)ことから、(例として)2016年の優勝馬・バルダッサーレのようなJRAでデビューした馬が転厩初戦でいきなり東京ダービーに出走することは事実上不可能となった[11][12]。これにより、出走するためには転入後に羽田盃ほかのトライアル競走で優先出走権を得るか、本競走に出走できるだけの収得賞金を予め加算しておく必要がある。

なお、2024年度から実施の3歳ダート三冠競走においてもこのルールは継続適用され、

出走馬の選定にあたっては、地方所属時における総収得賞金(着内賞金の総額)順を基本とする。


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