東京スポーツ映画大賞
[Wikipedia|▼Menu]

東京スポーツ映画大賞
受賞対象作品、監督、俳優
開催日毎年2月下旬
会場
東京プリンスホテル
日本
主催東京スポーツ新聞社
初回1992年
最新回2019年
最新受賞者『万引き家族
公式サイト東京スポーツ 映画大賞(Webアーカイブ)

ビートたけしの
エンターテインメント賞
受賞対象芸能人、政治家、AV俳優
開催日毎年2月下旬
会場東京プリンスホテル
日本
主催東京スポーツ新聞社
初回2001年
最新回2019年
最新受賞者日本芸能大賞:明石家さんま笑福亭鶴瓶
公式サイト東京スポーツ 映画大賞(Webアーカイブ)

東京スポーツ映画大賞(とうきょうスポーツえいがたいしょう)は、1992年に設立された日本映画の賞。主催は東京スポーツ新聞社
内容

東京スポーツの客員編集長でもあるビートたけし(北野武)が審査委員長となり発足した、東京スポーツ新聞社主催の異色の映画賞である。

1992年に第1回東京スポーツ映画大賞を開催。1991年度分として、監督賞はたけし本人、作品賞も自分が監督した『あの夏、いちばん静かな海。』に授賞。授賞式は、1992年1月31日に渋谷ビデオスタジオ(『北野ファンクラブ』内にて)で行われた。

数多くの映画賞で見られる作品賞や主演男優賞などはもちろんのこと、「許しがたい作品賞」や「無念賞」、さらにはアダルトビデオ (AV) に関する部門まで設けられていた。これまでにも長嶋茂雄が監督賞を受賞したり、松坂慶子の父(一般人)が助演男優賞を受賞したりするなど、主催する東京スポーツの紙面同様従来の常識を覆すような発想と柔軟性に富んだユニークな映画賞となっている。15回目(2006年)を迎えるにあたって読者がインターネットはがきで作品に投票できる「読者賞」も設けられたが、この試みは1回のみに終わった。

受賞の傾向として、北野と親交の深い映画監督の崔洋一の作品が高い評価を受けやすい。また、北野自身も自ら監督した作品に作品賞を与えたり、俳優としての自分自身にも臆することなく賞を授与したりしている。この事をネタにして、ガダルカナル・タカは「大橋巨泉方式です」と言った。

ただ、発足当初は完全に北野の独断で受賞者・受賞作が決められていたのに対し、中期以降は日本国内で開催される映画祭の主催者からノミネートを受け付け、ノミネート上位5位程度までを受賞候補としてその中から北野が賞を選考する方式を取ったため、初期に比べると「お手盛り」的な受賞は少なくなっていた。とはいえ、稀にノミネートに選ばれていなかった作品や人物が突然北野の強いプッシュで受賞するケースがあるほか(例:第17回の助演男優賞に選ばれた正名僕蔵)、北野の思いつきでノミネート段階では存在しなかった新たな賞が設けられることもある(例:第17回・第18回の『監督・ばんざい!賞』)。また、演芸関係の賞については当日出席したお笑い芸人の授賞が優先される。

授賞式の模様は東京スポーツ紙上で紹介されるほか、一部の情報番組ワイドショーなどで放送される。第4回までは『北野ファンクラブ』内にてほぼそのまま放送されていた。それ以降はスカパーCS『北野チャンネル』でも放送した。

授賞式では「エンターテインメント賞・主演AV女優賞」を受賞したAV女優がその場でヌードを披露することが恒例となっていた。2007年の授賞式には就任間もない東国原英夫宮崎県知事(当時)が出席したことから、多くのマスコミが授賞式の模様を取り上げていた。

なお2019年を最後に本賞は開催されていない。背景には2018年に北野がオフィス北野(現・TAP)を退社し個人事務所「T.Nゴン」を立ち上げたこと、またそれに伴うギャラ交渉の不調があるとされ、一部メディアでは「北野と東スポは既に断交状態」とも書かれた[1]
ビートたけしのエンターテインメント賞

2001年からは、第8回(1999年)に追加された「主演AV男優賞」「主演AV女優賞」を発展させた形で、「東京スポーツ映画大賞」の他に「ビートたけしのエンターテインメント賞」が設けられ、その年話題になった著名人に賞を授与している。以前は活躍の著しかったAV男優AV女優、さらにはユニークなタイトルが付けられたアダルトビデオにも賞を授与していた。アダルトビデオ関連の受賞者・作品は、実際には東スポ記者達からの推薦を追認している場合が多かったが、2008年は北野の「たまに何かよ、目立ったのがあったときだけ選べばいいんじゃないの?」[2]という発言から「主演AV男優賞」「主演AV女優賞」「タイトル賞」の3賞が「該当なし」とされ(「主演AV男優賞」に至っては第4回(2004年)からずっと「該当なし」の状態が続いていた)、第9回(2009年)からは完全に賞自体が消滅した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:153 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef