東ボディッシュ諸語
民族メンパ族など
話される地域ブータン
言語系統シナ・チベット語族
チベット・ビルマ語派
en:Tibeto-Kanauri languages (?)
en:Bodish languages
東ボディッシュ諸語
Glottologmain1269[1]
東ボディッシュ諸語[2]は、ボディッシュ諸語(英語版)の中でも、ブータン東部周辺(チベットやアルナーチャル・プラデーシュ州の隣接地域を含む)において話される非チベット系の小規模な言語群である。
東ボディッシュ諸語には以下の言語が含まれる。 "Bod"(???
ダクパ語(英語版) (タワン・メンパ語 Tawang Monpa)
ザラ語
ニェン語(マンデビ語とPhobjib語を含む)
チャリ語
ブムタン語
ケン語
クルテプ語
概説
East Bodishという術語の初出とされるのはShafer (1955) である[3]。Shaferはシナ・チベット語族の下位分類において、ダクパ語 (Dwags/Takpa) を"East Bodish Unit"として他のチベット諸語と共に分類している[4]。.mw-parser-output .treeview ul{padding:0;margin:0}.mw-parser-output .treeview li{padding:0;margin:0;list-style-type:none;list-style-image:none}.mw-parser-output .treeview li li{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f2/Treeview-grey-line.png")no-repeat 0 -2981px;padding-left:21px;text-indent:0.3em}.mw-parser-output .treeview li li:last-child{background-position:0 -5971px}.mw-parser-output .treeview li.emptyline>ul>.mw-empty-elt:first-child+.emptyline,.mw-parser-output .treeview li.emptyline>ul>li:first-child{background-position:0 9px}
Bodic Section
Bodish Branch
West Bodish Unit
Central Bodish Unit
South Bodish Unit
East Bodish Unit
Gurung Branch (タマン諸語)
Tshangla Branch (ツァンラ語)
Rgyalrong Branch (ギャロン諸語)
マイケル・アリスは、ブータン東部ブムタン周辺の「トンサ」(krong sar)、「マンデ村」(mang sde lung)、ケン、「クルテ」(kur stod)といった地区で話される言語が、ブータンの言語の中でも極めて古風な特徴を残している点に言及している[5]。
東ボディッシュ諸語は、古チベット語に見られる幾つかの語彙的な改新を共有していない(e.g.「七」チベット語 bdun; ダクパ語 nis)[6]。ニコラ・トゥルナドルによるチベット諸語の下位区分は、東ボディッシュ諸語を含んでいない[7]。
ジョージ・ヴァン・ドリームは、当初オレ語もこの語群に含まれると主張していたが、後に独自の語派を成すとした[8]。
「メンパ語(Monpa)」とも呼ばれ、ブータン東部においてゾンカ語以前に分布していたツァンラ語とその近縁言語は、ボディッシュ諸語(英語版)において一つの語群を成すものの、東ボディッシュ諸語には属さない[9][10] 。このため「メンパ」という語は言語分類においてはミスリーディングとなりうる[11]。Zakhring語も東ボディッシュ諸語と近縁であるが、Miju語ないしそれに近い言語の影響を強く受けている[12]。
下位分類Languages of Bhutan, including the East Bodish languages
Hyslop (2010)[13]は東ボディッシュ諸語を次のように分類している。
東ボディッシュ諸語
Dakpa?Dzala
ダクパ語(英語版)
Dzala
(中核語群)
Phobjip語
Chali?Bumthang
チャリ語
Bumthangic
ブムタン語
ケン語