村上 直(むらかみ ただし 1925年7月2日[1] - 2014年2月10日[2][3])は、日本の近世史研究者[4]。法政大学名誉教授[4]。大久保長安研究で知られる[2][5]。 東京に生まれる。東京第一師範学校を経て1951年に法政大学文学部卒業。日本史を専攻し、東京都立大学 (1949-2011)大学院修了。法政大学文学部助教授、1973年教授。1974年に論文「江戸幕府代官制度の研究」により文学博士の学位を取得[6]。1978年同大文学部長。1993年川崎市文化賞
概要
研究テーマは、江戸幕府の政治、関東を中心とした代官や幕領、江戸近郊の地域史であった[4]。江戸時代初頭に石見銀山などの代官を務めた大久保長安に関する論文を生涯で28編書いており、そのうち15編が最後の著書『論集 代官頭大久保長安の研究』に収められた[2][5]。同書は、八王子市民を中心とした同好会が企画したという少々変わった経緯で2014年4月に出版され、自費出版ながら幕領研究、鉱山史
研究、関東地域史研究に貢献して、第17回日本自費出版文化賞(2014年)を受賞した[2][7]。