『杏っ子』(あんずっこ)は、室生犀星の長編小説である。1956年11月19日から1957年8月18日にかけて『東京新聞』夕刊で271回にわたって連載された。原稿用紙換算800枚。同年10月、新潮社から単行本が刊行された。
娘への愛情と、娘と一体になっての、迫害に対する反逆を描いた自伝的小説。
1958年に読売文学賞を受賞した。 著名な作家・平山平四郎と、その娘である杏子の人生を描いた小説。前半は私生児として生まれた平四郎が文学を志し、結婚して一児をもうけるところまでが描かれ、後半では成長した杏子が疎開先で知り合った男性と結婚し、家庭内暴力に見舞われて離婚するまでが描かれている。モデルは犀星自身と娘の室生朝子である。 1958年5月13日に公開。製作、配給は東宝。モノクロ。
概要
映画
配給東宝
公開 1958年5月13日
上映時間110分
製作国 日本
言語日本語
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キャスト
平山杏子:香川京子
平山平四郎:山村聰
平山りえ子:夏川静江
平山平之助:太刀川洋一
漆山亮吉:木村功
漆山すみ子:中北千枝子
山本りさ子:三井美奈
八木原俊雄:中村伸郎
田山茂:小林桂樹
菅猛雄:加東大介
村井えん子:賀原夏子
鳩井夫人:沢村貞子
鳩井息子:佐原健二
佐藤博士:林寛
吉田三郎:千秋実
吉田さち子:三田照子
岡田:藤木悠
伊島:土屋嘉男
杏子の友人:河美智子
スタッフ
製作:清水雅[要出典]
企画:森岩雄[要出典]
原作:室生犀星
脚本:田中澄江、成瀬巳喜男
音楽:斎藤一郎
撮影:玉井正夫
美術:中古智
録音:藤好昌生
照明:石井長四郎
編集:大井英史
チーフ助監督:川西正純
製作担当者:島田武治
整音:宮崎正信
現像:東宝現像所
プロデューサー:田中友幸[要出典]
監督:成瀬巳喜男