札幌運転所
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札幌運転所
札幌運転所(2009年9月)
基本情報
所在地北海道札幌市手稲区1条3丁目1番地1[1]
鉄道事業者北海道旅客鉄道(JR北海道)
帰属組織本社鉄道事業本部
所属略号札サウ
配置両数
電車423両
気動車47両
客車1両
合計471両
備考2023年4月1日現在のデータ[2]
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JR北海道札幌運転所を空撮(2021年)札幌運転所の空中写真(2008年5月撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

札幌運転所(さっぽろうんてんじょ)は、北海道札幌市手稲区1条3丁目[1]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両基地である。また運転士も所属している。本社鉄道事業本部の管轄。所属略号は「札サウ」。入出区線は手稲駅と接続されており、隣駅の稲穂駅が最寄りとなっている。

札幌地区においては苗穂運転所が気動車を中心とした基地であるのに対して、当所は気動車の配置もあるものの電車(一部客車)を主体とした基地である。また、札幌地区はJRグループ在来線の電化区間として飛び地となっているが、同地区を中心に使用される電車は全車両が当運転所に所属されている[注釈 1]
歴史
設置の経緯

札幌地区の車両基地としては、1957年(昭和32年)に苗穂機関区(当時)に気動車120両配置を目途に設計された基地が設置され、このほか札幌駅に隣接して札幌客貨車区が併設されていた[3][4]

しかし、輸送力増強により、1964年(昭和39年)度末に苗穂の気動車配置両数は170両に達してしまい、これ以上の増強は用地面などで不可能であった[4]

一方で、国鉄では1963年(昭和38年)度から「第3次5か年計画」を受けた道内各線区の複線化・電化工事を行っており、増加する車両の留置、電化時の電車基地早期確保に対処するためには札幌地区に新たな車両基地の設置が求められることとなった[3][4]

新基地の位置については、1961年(昭和36年)以降、道内の輸送体型が山線(倶知安・小樽)経由から、海線(千歳線・室蘭本線)経由に移行しつつあり、札幌駅が始終着駅としての性格を強めていることから、札幌駅の西方への設置が入出区の面で優位とされ、その中で比較的用地買収費用が安い札幌郡手稲町[注釈 2]に新設することとなった[3][4]

新設後には苗穂に185両の気動車を残したうえで残る客車と気動車(札幌客貨車区所属も含む)が移管され、そして札幌圏電化後は電気運転を行う車両のうち電車を受け持つ基地として機能している[3]
年表

1965年(昭和40年)9月1日 - 札幌運転区として開設[4]

1987年(昭和62年)3月1日 - 札幌運転所に改称。

1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道に継承。

配置車両

2023年(令和5年)4月1日現在の所属車両は以下のとおり[2]

電車気動車機関車客車貨車合計
423両47両0両1両0両471両

電車

785系電車(10両)

0番台の5両編成2本(NE-501・502編成)が所属している。

特急すずらん」で使用されている。



789系電車(66両)

0番台の6両編成6本(HE-101+201 - 106+206編成)と1000番台の5両編成6本(HL-1001 - 1004, 1006, 1007編成)が所属している。

0番台は特急「ライラック」、1000番台は特急「すずらん」・「カムイ」で使用されている。



721系電車(135両)

一般仕様の3両編成23本(F-1 - F-6, F-2107, F-8 - F-14, F-3015 - F-3021, F-1009, F-5001編成)と、快速「エアポート」仕様の6両編成11本(F-3101 - F-3103 + F-3201 - F-3203, F-3123 + F-3222, F-4101 - F-4104 + F-4201 - F-4204, F-5101 - F-5103 + F-5201 - F-5203編成)が所属している。

函館本線・千歳線・札沼線の各電化区間の普通列車のほか、快速エアポート」に使用される。

3両編成のうち、F-1009編成には「uシート」が連結されており、F-5001編成と連結して「エアポート」の運用に入る場合がある。



731系電車(63両)

3両編成21本(G-101 - G-121編成)が所属している。

721系電車(3両編成)・733系・735系との共通運用で、函館本線・千歳線・札沼線の普通列車に使用される。



733系電車(129両)

3両編成21本(B-101 - B-121編成)、快速「エアポート」仕様として6両編成11本 (B-3101 - B-3111 + B-3201 - B-3211) が所属している。

2012年の札沼線(桑園 - 北海道医療大学間)電化開業に伴い導入された[5]

721系(3両編成)・731系・735系との共通運用で、函館本線・千歳線・札沼線の普通列車に使用される。

快速「エアポート」仕様編成は同系統他編成と連結しての運用、他車種との連結は考慮されておらず、それぞれの編成で運用に入る。



735系電車(6両)

3両編成2本(A-101・A-102編成)が所属している。

2010年の新製当初は各種試験に使用され、2012年5月1日から営業運転を開始した[6]

721系(3両編成)・731系・733系との共通運用で、函館本線・千歳線・札沼線の普通列車に使用される。



737系電車(14両)

2両編成7本(C-1 - C-7編成)が所属している。

2023年5月20日から営業運転を開始した。

函館本線・千歳線・室蘭本線の各電化区間のワンマン運転を行う普通列車に使用される。1日1往復のみ、千歳線経由で札幌 - 東室蘭間の運用も存在する。


気動車

キハ261系気動車(47両)

ST-1100編成[注釈 3]が2両編成9本 (1101 - 1106・1116 - 1118) 、ST-1200編成[注釈 4]が2両編成9本 (1201 - 1206・1216 - 1218) 、キハ260形1300番台が11両 (1301 - 1308・1336 - 1338) の計47両が所属している。

いずれも1000番台で、特急「おおぞら」・「とかち」で使用される。

特急「とかち」は帯広方にST-1100編成、札幌方にST-1200編成を連結した4両編成で運転される。特急「おおぞら」は、中間に増結用のキハ260形1300番台を連結した5両で運転される。

キハ260形1300番台5両(1339 - 1343)は、2022年3月に釧路運輸車両所へ転属された[7]


客車札幌運転所構内に停車中のマヤ35 1(左)とマヤ34 2008(右)(2018年9月2日撮影)

マヤ35形客車

軌道検測車として、1両(マヤ35 1)が配置されている。2017年5月17日付で新製配置された[8]


過去の配置車両

711系電車

2014年4月1日時点では3両編成14本(S-101 - S-103, S-105 - S-111, S-113, S-114, S-116, S-117編成)が所属していたが、2015年3月31日までに全廃された。

本運転所の留置容量の関係上、定期的な検査・修繕等で入区する以外は運用される線区の主要駅(小樽駅・札幌駅・旭川駅など)にて留置されたほか、東室蘭駅岩見沢運転所滞泊・留置されるケースも多かった。


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