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出典検索?: "本間丈太郎" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2015年9月)
本間 丈太郎(ほんま じょうたろう)は、手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』に登場する架空の医師である。 幼少期に不発弾によって体がバラバラになったブラック・ジャック(以降、「BJ」と表記)を何とか救い出し、彼が医者になるきっかけを作った命の恩人である。 作中では『ときには真珠のように』で初登場し、BJに看取られながら死亡するが、その後も『本間血腫』などで回想シーンに登場する。『満月病』では娘が登場する。キャラクター容姿は『火の鳥』に登場する猿田(スターシステム)。『後遺症』に登場する堀切の主治医は似た容姿であるが別人。 BJの恩師としてまず第一に名前が挙げられる人物だが、実はBJと直接の師弟関係にはない。BJは地方の三流医科大学であるポン骨大学の出身であり、本間は東亜大学の出身で名のある大病院に勤務していた。また、研修医時代にも師事していた描写がないことから、本間は技術面でBJを指導したわけではなく、医者を目指すきっかけになった「心の師匠」であると言える。 原作では山下クミという娘がおり『満月病』で登場する。中国から引き揚げて来たがすでに本間は亡くなった後であり彼の死に目には会えなかった。副腎腫瘍を発症し異常な肥満となってしまった彼女をBJは無償で手術する。治癒した後にBJと墓前で会うが、自らの出自を告げる事は無く去り、それ以降、原作では2度と登場しなかった。 テレビアニメでは本間久美子という名の娘が登場するが、上記の山下クミとは名前だけでなく容姿やエピソードなども異なる。 BJの家に突如、奇妙な殻に包まれたメスが届く。宛名には「J・H」と書かれており、それが本間から届いたことに気付く。BJは急遽本間の家へと急ぎ、布団で寝たきりの本間を見舞う。 そこで本間は昔、BJの手術中に体内にメスを置き忘れ、再び手術をした際にカルシウムの殻につつまれたメス、すなわちBJの元に届いたメスを発見したことを話し、懺悔する。本間はそのことがきっかけで、生命の不思議さと医学の難しさに気づいたのである。 懺悔を終えた本間の意識は遠のき、「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」と言い残して意識を失う。 BJは本間を近くの病院へ搬送して手術するものの彼の意識は戻らず、まもなく死亡が確認される。死因は老衰、つまり限りなく自然に近い「人の死」だった。完璧な処置をしたにもかかわらず恩師を救えなかったことで悲嘆に暮れるBJの脳裏に、先述の本間の言葉が過るのだった。 テレビアニメ『ブラック・ジャック』ではBJは手術後、医師としての自分に迷いを抱くが、喫茶店でマスターと本間の娘・久美子の会話を聞いたことで「あなたの言うことは正しいのかもしれない。しかし、私は医者だ」と自分なりの答えを見出し、届いたメスを崖から海に向かって投げ、その場を去っていった。 BJはとある病院から「本間血腫」という病気の患者を治すよう依頼されるが、現在の医学ではこの病気を治すことが不可能で、依頼を受けるかどうか悩んでいた。
人物像など
家族
配役
声優
阪脩
『ブラック・ジャック』(2004年10月 - 2006年3月)
『ブラック・ジャック21』(2006年4月 - 2006年9月)
青野武
『ブラック・ジャック』(インターネットアニメ版、2001年)
俳優
藤岡弘
オリジナルビデオ(1996年)
市村正親
ヤング ブラック・ジャック(2011年)
エピソード
ときには真珠のように
初出:少年チャンピオン1974年7月1日号、『ブラック・ジャック』第29話「ときには真珠のように」、収録:講談社全集第1巻
本間血腫
初出:少年チャンピオン1977年3月14日号、『ブラック・ジャック』第163話「本間血腫」、収録:講談社全集第9巻