本気!
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本気!
ジャンル
極道漫画
漫画
作者立原あゆみ
出版社秋田書店
掲載誌週刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表期間1986年38号 - 1996年34号
巻数全50巻
話数全446話
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ポータル漫画

『本気!』(マジ!)は、立原あゆみによる日本漫画、およびそれを原作とした映画、Vシネマ、アニメ作品。1986年から1996年まで、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載された。また、番外編と続編も描かれており、同社の『ヤングチャンピオン』にて、最終章『本気! 終章 火薬』が、2020年No.3から連載中。少年誌では珍しい本格的な極道漫画である。主人公・白銀本気のキャラクターは少年誌らしい人情感溢れる純粋な正義漢として描かれ、ヤクザ物にありがちな上昇志向やエロ描写、非合法な金儲けは抑えて描かれている。

初期はチンピラの青春ものという雰囲気だったが、徐々にカリスマ的な魅力を持つ極道の物語になった。なおタイトルは「本気(ほんき)」と書いて「マジ」と読む、作者特有の命名法であり、主人公の通称と掛け合わせたダブルミーニングとなっている。

売上部数は1200万部。
登場人物.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目に含まれる文字「?」は、オペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なります。

肩書は重複する。重複している部分には強調を施す。
白銀 本気(しろがね まじ)
「しろがね もとき」と読むが、「まじ」と名乗っている。血液型A型。自ら"パープーの本気(まじ)"と称している。生まれは北海道帯広。千葉の渚橋(船橋市がモデル)の「渚組」組員。中学時代、憧れだった教育実習の若い女教師をレイプした級友を刃物で刺し、経緯を自供しなかったため少年院に入り、出所後、渚組に入る。ごく初期はお調子者のチンピラだったが、トレードマークになる黒いスーツを着るようになってからは落ち着いたキャラに。持ち前の男気と人情心で人を惹きつけるが、その分敵も多い。本人にその気はないが風組総長の跡目候補。久美子に恋するが、自分は極道と一線を引いている。久美子が病に倒れ、余命いくばくもないことを知ると、引退して結婚する。久美子が死んだ後渚組に復帰したが、一生久美子を想い続けていく。久美子と同じ病気に罹患するが、久美子の病気から始まったドナーをめぐる奇妙なめぐり合わせにより、病気は奇跡的に完治する。刺青はバイオリンを弾く観音様(本城久美子をイメージした)に鯉と髑髏をあしらった物。渚組チンピラ→風組傘下渚組平河内付若衆(銀バッジ)→渚組(金バッジ)→風組行儀見習→風組組長護衛(赤バッジ)→風組幹部(草書金バッジNo.13)→極地天道会天組客分→極地天道会天組組長代理
ヤクザ
風組
風岡 翔(かぜおか しょう)
渚組も属する関東最大の極道の組織「風組」(千葉県八千代本家)の総長。ひょんなことで知り合った本気を自分の後継者として見ている。一見とても穏やかな紳士だが、実際は日本中の極道が震え上がる大親分。昭和中期、老舗の組だった岡組と戦後の愚連隊から成り上がった集優会との抗争に巻き込まれ、岡組の跡目を継ぎ、関東を束ねる風組総長となる。刺青は風神。本作の前に連載されていた『熱くんの微熱』にも登場しており、スピンオフ出演(世界観は別)。そちらではヤクザの組長兼人気少女漫画家。アシスタントに
吉田窓(麻呂)がいることから立原本人のイメージらしい。『本気!』のごく初期のみ風組若頭や側近も『熱くんの微熱』に登場したキャラが使われていた。さらにスピンオフ作品の『本気!番外編1 風』では、若き日の風岡が風組を作っていくまでの話が描かれている。第一部最終シリーズでは成り行きで、風組と、風組を破門された本気の元に集まった日本中の若い本気シンパの極道(通称・本気組)との抗争に発展してしまい、それに対し強攻策を打ち出した。表向きは本気との全面抗争を行うが、実は跡目の気がない本気に自分を討たせ、本気に自分の跡を継がせる腹づもりであった。
望月 健次(もちづき けんじ)
風の草書No.1。風組代貸兼望月組組長。本気が風組に行儀見習いに来た際に最初に風組の仕来り等を教えた人物。穏やかで、常に本気の味方側にいた人物だが、第一部最終シリーズの“風組対本気組”では本意ではないが本気を潰すべく動く。旧岡一家からの古参。シマ内の住民を大事にし、住民とのコミュニケーションを欠かさない。キャバ嬢・ソープ嬢に対しては「お姫さま」と言い敬意を払っている。
長野 正(ながの ただし)
風の草書No.2。風岡の跡目を狙い、後継者と目される本気を目の敵にしてさまざまな罠を仕掛けてくる。最終話で失脚する。
渚音 二郎(なぎさ おとじろう)
風の草書No.2。初代渚組組長。渚組参照。
平河内公平(ひらかわち こうへい)
風の草書No.3。渚音二郎より草書を引き継いだ。渚組参照。
小間 勝政(こま かつまさ)
風の草書No.4。小間組組長。風岡よりも古参の大親分で、本気を気に入っている。旧岡一家からの古参。
山田 主税(やまだ ちから)
風の草書No.5。主税会会長。どちらかといえば長野派であったが、基本的に多数派につく風見鶏。
五社谷剛史(ごしゃだに たかし)
筋を重んじる古い極道で、そのためひょんな事から本気の反目に回り、それが風と本気の一大抗争に発展する。その件に関して責任を感じている。風の草書No.6。五社谷組組長。
錦 匠一郎(にしき しょういちろう)
風の草書No.7。錦組組長。経済ヤクザで仁義を軽んじる性格。ゆえに長野に利用され本気とぶつかり、敗北した上に自滅同然に草書も失い、長野にも裏切られ全てを失う。
紅花 備前(べにばな びぜん)
風の草書No.8。風組最強軍団。風組の中でも、特に戦闘力では群を抜く組で、武装や組員の戦闘力は随一。しかし対外的な戦闘よりも、むしろ内部の秩序維持のために暗躍することが多い。旧岡一家からの古参。
赤目 新山(あかめ しんざん)
風の草書No.9。赤目組組長。風組きっての武闘派。普段のシノギはサラ金。本気とは対極の性格ながら、風組本家に行儀見習いに来た本気を誰よりも買っており、風対本気の抗争が起こるまで常に本気の側に立っていた。旧岡一家からの古参。
広崎 太一(ひろさき たいち)
風の草書No.10。広地会会長。風組常任理事。長野派の経済ヤクザで本気とぶつかったが、次郎が広崎の娘の命を救った一件から本気の真意を知り、本気派に。
風巻 久(かぜまき ひさし)
風の草書No.11。小風会会長。最初から反長野の本気派。風と本気の抗争では広崎とともに風を抜け、仲を取るための中立的立場に。
占部 清茂(とべ きよしげ)
風の草書No.12。豊海組組長。長野派の若手と目されていたが、実は長野に炊きつけられていただけであり、本気の真意を知り本気派に。
白銀 本気(しろがね まじ)
風の草書No.13。子組組長。風の草書No.13は他の草書と違い、風岡が岡一家・冨樫竜二の思いを継げる者に託そうと作ったもの。そのため、バッジの書体は同じ草書だが最後のはねの部分が違う。
三樹

谷山(たにやま)
風組相談役。
若頭
物語初期に風岡の周りに居た人物。顔面にバツ印の傷を持つ。セリフはない。
政司(せいじ)
風組本部内に常駐する若衆。風組に行儀見習いに来た本気に付いて身の回りの世話をする。
榛名
風組の幹部クラスの構成員には本人にも知られることなく常時付いているという「影のガード」の一人。本気につくガード。
日向(ひゅうが)
風組影のガードの一人。本気につくガード。榛名の相棒。
風組傘下赤目組
赤目 新山(あかめ しんざん)
赤目組組長。風組に行儀見習いに行った本気が、出向していた組の組長。風組きっての武闘派で、組員も強面のメンツが揃っている。街金を経営しており、ヤクザ風のかなり荒っぽい取立てをしていて本気とぶつかったこともあるが、本心は本気をかなり買っており風岡の跡目として見ており協力者となる。が、風組対本気組の抗争で命を落とし、これが抗争終結のきっかけになる。
潮見(しおみ)
赤目組幹部。
後藤(ごとう)
本気が赤目組に行儀見習いとして入った当初は不在だった。不在理由は不明。ゴロまき後藤と呼ばれ、素手のケンカに一目を置かれていた。当初、本気と諍いがあったが、潮見の立会いの下、和解する。赤目の死後、赤目組を継承する。
正木(まさき)

日下(くさか)
赤目組組員、2人で共に行動することが多い。シノギは主にサラ金の取立てでその手段は問わない。取り立てた金を小額ピンハネしている。当初、本気がその取立ての方法に付き意見した事から諍いがあったが兄貴である後藤と共に和解した。仕事は迅速。
阿比留次郎(あびる じろう)

風組傘下渚組
渚 音二郎(なぎさ おとじろう)
渚組初代組長。大正の任侠と謳われた大侠客。本気が渚組に入った当初の組長。糖尿病を患い入院するも人工透析中の医療ミスにより死亡。ただし、本当に医療ミスなのか謀略なのかは不明。本気の最初の親分。葬儀は風葬(かぜそう)という風組本家による盛大な葬儀となった。
平河内公平(ひらかわち こうへい)
本気が尊敬してやまない渚組二代目組長。本気が杯をもらったのは先代の組長だったが、杯の直後に病死しており、平河内が実質上の「親」になる。素人からも敬愛される大親分だったが、集優会・地童が派遣した刺客に撃たれて組長を久里林に譲り引退。以後は伊豆の病院で療養することになった。刺青は鎧武者、血液型はA型。
久里林 力(くりばやし りき)
渚組三代目組長。渚組若頭兼理事長(忘木伊三郎が出所した時に理事長職は降りる)を経て三代目組長を継承した。穏やかな人物で、風組では役が上の本気とは常に立てあう仲である。
坂上 紀和(さかがみ のりかず)
渚組古参幹部。渚組舎弟頭。跡目相続時、菊地側に付いたが菊地組には入らず渚組に残留。オールバックにサングラス。左こめかみに銃創がある。弟分の平河内が跡目を継いだことを不満に思っており、子分の伊三郎を使って跡目と目される本気をつぶそうと画策したが、本気と和解した伊三郎に諭され、改心。菊地組解散後、菊地のシマを引き継いだ。渚組の土地扱い担当。
忘木伊三郎(わすれぎ いさぶろう)
通称:忘れの伊三郎。渚組理事長。腕っぷしがすさまじく立ち、殴られると「パァにな」って物忘れをするということで忘れの伊三郎の異名を持つ。本編当初から菊池組崩壊のころまで傷害で入獄していた。出所当初は坂上の手引きもあって本気を敵視しいじめていたが、本気の本心を理解し、渚を愛することでは負けたくないと後に和解した。
金藤 治(こんどう おさむ)
渚組古参。渚組理事。跡目相続時、菊地側に付いたが菊地組には入らず渚組に残留。
車 越三(くるま こしぞう)
渚組古参。渚組相談役。車組組長。跡目相続時、菊地側に付いたが菊地組には入らず渚組に残留。渚組相談役の役職を務める。渚音二郎親分の兄弟分。ストリップ劇場などのシマを仕切るが、実質は本気がシマ仕切り、食わせている。その後本気へシマを正式に譲った。
粟津 潤平(あわつ じゅんぺい)
渚組理事長補佐。渚組では本気より兄貴分ではあるが、風組の役職では追い越されている。が、本気とは信頼関係で結ばれている。
石本 喜八(いしもと きはち)
渚組幹事長。跡目相続時、平河内側。


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