本日も晴天なり
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本日も晴天なり
ドラマの舞台の一つ、日本橋人形町
ジャンルドラマ
小山内美江子
出演者原日出子
宮本信子
木の実ナナ
上條恒彦
鹿賀丈史
津川雅彦
ナレーター青木一雄
時代設定昭和19年?48年
製作
制作NHK

放送
放送国・地域 日本
放送期間1981年10月5日 - 1982年4月3日
放送時間15分
回数153[1]

番組年表
前作まんさくの花
次作ハイカラさん
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『本日も晴天なり』(ほんじつもせいてんなり)は、1981年昭和56年)10月5日から1982年(昭和57年)4月3日まで放送されたNHK連続テレビ小説第28作である。
概要NHK東京放送会館
ドラマの舞台の一つで桂木元子がアナウンサーになった1944年、日本放送協会本部は千代田区内幸町にあった。

原日出子のテレビドラマ初主演作で、元NHKアナウンサーで作家である近藤富枝の半生がモデル[2]

1926年昭和元年)、東京人形町に生まれた桂木元子が、NHKのアナウンサーをふり出しに、戦後はルポライターを経て作家への道を歩んでいく姿を、昭和の世相をからめながら描く[3]。仕事に生きがいを求め、意欲を持って生きた昭和女性の奮闘記[4]

1981から1982年の平均視聴率は36.6%、最高視聴率は43.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[5]

おはようさん』以来、大阪放送局と放送センターで半年交代で制作されていたが、今作品は例外的に東京で制作された[6]

タイトルの由来は、主人公がマイクテストの際に「本日は晴天なり」と言うべきところを「本日も晴天なり」と言ってしまったエピソードからで、それは18話で描かれている[7]

完全版・総集編共にDVDは未発売。放送ライブラリーでは第1回が公開されている[8]

2022年9月19日から2023年3月25日(日曜分は同月26日)まで、NHK BSプレミアムNHK BS4Kのサイマル放送で、月曜から土曜の午前7時15分から7時30分と日曜の9時30分から11時(1週間分をまとめて放送)に再放送されたが[9]、2022年10月4日(第14話)の放送中に北朝鮮による弾道ミサイルの発射に伴うJアラートの発動があり、衛星放送・ラジオを含む9波(国際放送を含むと10波)の全中共通番組を急遽放送したため、途中で打ち切りとなった。改めて翌10月5日に放送され、10月8日に第17話と第18話を2本まとめて放送された[10]
あらすじ

昭和19年、戦時中の東京下町、人形町。19歳の桂木元子は、初の女子ラジオ放送員の募集に応募し、31人の女子アナウンサーの一人として合格した。厳しい研修を経て、東京放送局に入る。1年で終戦を迎え放送局は占領軍に接収される。元子は男性局員に邪魔者扱いされたことに憤慨し、放送局を退社。実家の店先で着物の古着屋をはじめる。やがて元子は復員して桂木家に居候する大原正道と親しくなる。周囲のおせっかいで二人は結婚。出版社に勤め始めた正道を支えるため、元子は古着の他、帯芯を染め直して仕立てたかばんを売り出すなど物資不足の戦後をたくましく生き抜いていく。やがて元子は妊娠するが、出産目前で死産。その後再び妊娠し、長男・大介を授かる。朝鮮戦争がはじまると皮肉にも日本の景気は良くなっていく。

昭和25年、専業主婦となった元子に正道の父・泰光が倒れたとの知らせが届く。元子は正道と大介3人で松江に移住し、正道の実家で同居する。昭和28年には長女・道子を出産する。元子はラジオ放送員の同期の活躍に焦りを覚えるが、地元ラジオ局のモニターとなって感想文を送ることになった。昭和31年、泰光の病状が悪化し、死去。正道は東京で建設現場の監督の仕事を紹介される。元子一家は再び上京する。

昭和38年、東京に落ち着いた元子は、主婦業の傍らラジオ用の童話や新聞投稿を書いていたが、なかなか採用には至らなかった。ある日、雑誌で懸賞手記「私の八月十五日」を見つけた元子は、アナウンサー時代終戦を迎えた日を思い出しながら猛然と執筆し締め切りギリギリに投稿する。それきり手記のことを忘れていたが、2200通の応募の中から特選を受賞、賞金5万円を獲得する。

元子一家が喜んだのもつかの間、正道が工事現場の事故で重傷を負う。元子は看病しながら家計を支えるため、自ら出版社に売り込みに行き、「女性時代」編集部で原稿の校正や書き直しの仕事を得る。家族の応援を得て仕事に励む元子は、夜中に鶴見事故の取材を命じられる。

昭和40年秋、元子は家族の協力を得て事件取材をするルポライターとして忙しく働いていた。年末、父の宗俊が死去。年が明けると元子は英国海外航空機空中分解事故の取材のため夜中に御殿場に駆け付ける。その間に松江で正道の祖母・波津が死去。取材を終え急ぎ松江に駆け付けた元子は波津の死に目に会えなかったことを悔やみ、記事の執筆を断ろうとするが、編集長の福井に説得される。

昭和46年、元子は乳児遺棄事件に憤り取材していた。大学生になった大介が未婚のまま妊娠した圭子が出産するまで同居すると言い出し、元子は激怒。だが正道や道子になだめられ、圭子の出産まで協力する。大介は出産に合わせ、圭子との婚姻届を出して子供を自分の籍に入れようとするが、元子と圭子に反対され、入籍は延期になる。大介は先輩のいるタンザニアに行くと言い出し、元子をやきもきさせる。

昭和48年春、大介はアフリカに出発。元子の自分史『明るい窓に向かって』が正道の装丁で出版される。だが石油ショックで出版記念パーティーは頓挫。元子の放送局同期生たちが集まり、パーティーを開催しようと決断。吉宗は記念品の手ぬぐいを染める。編集部から次の仕事を知らされた元子は人形町を走り取材先へと向かう。
キャスト
桂木元子(かつらぎ もとこ) → 大原元子(おおはら もとこ)
演 -
原日出子桂木家の長女。昭和元年生まれにちなんで「元子」と名付けられた。近所の住民らからは「もっちゃん」と呼ばれているが、頑固な性格から、兄などからは名前をもじって「ガンコ」と呼ばれ、放送協会入局後も同期から「ガンコ」のあだ名で呼ばれている。生まれも育ちも東京の下町のため、親同様「ひ」の発音が「し」になる癖がある。専門学校在学中の昭和19年、数え19歳の時、村岡花子[注釈 1]にあこがれ、父に内緒で放送員(アナウンサー)の願書を提出。父に反対されながらも受験し、見事に合格(また反対していた父も就職後は元子の研修内容に熱心に研究していたという)。研修後、東京放送局配属となり、国内向け放送の他に、外国向け短波放送も担当したり、泊まり勤務中に空襲に遭い放送局の消火活動を行うなど、男性同様に奮闘し、終戦を迎える。男性局員が復員する中、先輩の沢野(後述)に邪魔者扱いされたことに立腹し、同期の東京勤務の女子局員9名とともに辞表を提出して放送局を退職。退職後は「吉宗」の店先で着物の古着屋を始める。昭和20年末、正道と東京で仮祝言を挙げ、松江でも祝言を挙げて正式に結婚。結婚後はキンが住んでいた母屋の裏の離れに正道と一緒に住むことになる。正大の戦死公報が届いたあと、妊娠が判明するも、産月の転倒事故によって死産。悲しみを乗り越え、再び妊娠が判明し、昭和25年4月15日に長男・大介を出産する。正道と3歳の大介と共に正道の郷里・松江に移り住む。移住から5年後には長女・道子を出産、暫くしてラジオ番組のモニター活動を始める。夫や家族と共に帰京した後、主婦業の傍ら執筆活動を続ける。夫が労災に巻き込まれ、長期休業となったころから『女性時代』で仕事を始め、次第にルポライターとして活躍するようになる。昭和45年の嬰児コインロッカー遺棄事件をきっかけに、児童相談所への取材を続ける。
大原正道(おおはら まさみち)
演 - 鹿賀丈史大正11年生まれ[11]。正大の中学校の先輩にあたり、戦前は職業軍人で、昭和19年時点では陸軍中尉、終戦時には太尉に昇進していた。島根県松江市出身。千葉県佐倉の千葉連隊区所属。機械いじりが得意。元子の「初鳴き」の際、身内や近所の人間が放送を聞き逃したが、偶然放送を聞き、わざわざ桂木家に電話をよこした。戦後は残った戦車を焼却処分する残務処理をし、元子の古着商の鑑札取得を助け、一時郷里の松江へ帰る。友人のバラック建設業を手伝うために再度上京し、桂木家に住み込むこととなる。のち、元子の夫となり、友人らと出版業を始めるが後に倒産、父の病もあり松江に家族で帰郷、公職追放解除のタイミングでもあったために役所勤務となる。実父の没後に再び上京、建設会社で現場監督として働くが、昭和38年、工事現場の崩落事故に巻き込まれ脚を骨折、大量の輸血により命は取り留めたものの長期入院となる。長期療養中に人間工学を勉強、退院後は家具製造に携わる。
桂木宗俊(かつらぎ そうしゅん)
演 - 津川雅彦元子の父。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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