未確認飛行物体
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「UFO」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「UFO (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典脚注などを用いて記述と関連付けてください。(2022年6月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2022年7月)


未確認飛行物体(みかくにんひこうぶったい、: Unidentified Flying Object)とは、その名の通り、正体が確認されていない飛行物体のこと[1]。英語の頭文字からUFO(ユーエフオー、ユーフォー)と略称される。

1947年にアメリカの実業家のケネス・アーノルドが、ワシントン州レーニア山頂近くを飛行する一連の円盤状物体を機上から目撃し、空飛ぶ円盤(flying saucer)と名付けたのが始まり。その後、国防上の見地からアメリカ空軍が詳細に調査、未確認飛行物体(UFO)と総称されるようになった[2]

地球上では正体不明の飛行物体の目撃が毎年数百例も報告され、その正体は航空機など既知の人工物体、流星蜃気楼などで[2]、遠方のサーチライトや自然物(天体など)の誤認も含まれる。

2021年6月25日に公開された米国国家情報長官室の報告書では、UFOに代えて、未確認空中現象(: Unidentified Aerial Phenomenon、UAP)の呼称が用いられている[3][4][5]。形のない現象も含まれる。

2022年7月、米国防総省内に設置された全領域異常解決局(AARO)では新たに、未確認異常現象(: Unidentified Anomalous Phenomena、UAP)の呼称が新たな定義と共に用いられている。[6]AARO設立以降のDoDでは、空中だけではなく宇宙や水中といった全ての領域でのソースにおいて、形状が識別できず、容易に理解できない動作を示し、既知の性能範囲を超える明らかな機能または材料で構成されたように見える物体や現象を「異常」とみなす。

2022年10月、アメリカ航空宇宙局が立ち上げた未確認異常現象独立研究チーム(UAPIST)は、UAPを航空機または既知の自然現象として特定できない大気または宇宙での現象と位置づけている。[7]
概要スクランブルによって出撃したアメリカ軍のF-4ファントムII戦闘機にインターセプトされたソ連軍のTu-95爆撃機。米軍戦闘機によって確認されるまでは、この哨戒機は「未確認飛行物体」であった。しかしこの写真のように確認された後は、「確認済飛行物体」となる。

未確認飛行物体(UFO)は本来、航空軍事用語であり、当局で把握できていない航空機や気象観測用の気球、他国からのミサイルなどさまざまなものを指す[1]。風に流された気球や航路から逸脱した旅客機など悪意はないが事故につながる可能性のある事例もあるが、他国の偵察機爆撃機、ミサイルによる先制攻撃の可能性があり、国家の安全を脅かす危険すらあるためスクランブル(緊急発進)の対象となる。空軍などの航空交通管制においては、レーダーに捕捉された正体不明の飛行物体に対しては、それが何であるか確認できるまで、警戒態勢を取る緊急の必要があり、特にレーダー電波を明確に反射する金属製の物は爆撃機やミサイルであるケースも確認されている。「何かがこちらに向かって飛んでくる」という注意を喚起するために「(方位)から未確認飛行物体接近」と表現することもあるが、明らかに航空機である場合は「所属不明機」(Bogey)と表現することも多い。

逆に正体を確認済みのもの(飛行計画が配信された旅客機や民間貨物機、鳥の集団など)は確認済飛行物体(: identified flying object、IFO)と総称する。必ずしも物体ではなく、自然現象を誤認する場合もあるため、未確認空中現象(: unidentified aerial phenomenon、UAP)が用いられることもある。実際に飛行しているところが目撃されなくても、飛行可能と思われるものが着陸していた場合などにも使われる。水中に目撃されたものは未確認潜水物体: unidentified submerged object、USO)ということもある。

小型の無人航空機や気象観測気球は移動速度が遅いが風で流されることで通常の航空機とは異なる動きをする、小型なためレーダーに映りにくく接近しても目視で捉えにくい、低速なため戦闘機ではすぐに追い抜いてしまうため視認できる時間が短い、スクランブル機が到達する前に着陸・墜落しても痕跡を発見しにくいなど「未確認飛行物体」のまま行方不明[8]となりやすい条件が多く、スクランブルに対応した戦闘機パイロットの体験談が超常現象として流布されることもある。夜間や視界不良時の飛行ではパイロットが星や自然現象を航空機と誤認し報告する事例もある。これらは目視はできるがレーダーに映らないため「レーダーに反応しない機体と遭遇した」という体験談が広まることもある。速度と高度の関係で航空機による接近が難しいため、危険性が低い場合はスクランブルの対応をせずに監視のみという対応もある[9]

一口に「未確認飛行物体」といっても「航空・軍事用語として用いている」のか「超常現象用語として用いている」のかを区別する必要がある。未確認飛行物体を超常現象として捉える考えはフィクションの題材として多数用いられており、多くの映画・小説・テレビ番組などが製作・出版・放映されて、興行的成功を収めている(映画『未知との遭遇』など)。ユーフォロジー[注 1]とは未確認飛行物体を超常現象であるという解釈に基づいて行うUFO研究のことである。航空軍事用語としてのUFO(アメリカ軍の公式用語)とは意味が異なる。

UFO目撃現象の分類として、高々度や宇宙空間での目撃、車が追跡された事件、電気的・機械的な影響を及ぼした事件、人間に心理的・物理的影響を与えた事件、着陸の痕跡を残した事件などがある。奇妙な泡を残して、海中に沈む様子が目撃された例[10]もあれば、その姿形は円盤型であったり三角形型であったりと描写はさまざまである。UFOと共に搭乗者が目撃されたり、目撃者がUFO搭乗者による誘拐被害(エイリアン・アブダクション)を訴えたりする例もあり、それらは「第3・4種接近遭遇」例とも呼ばれる。
UFOという呼称1952年にアメリカニュージャージー州で撮影されたUFOの写真1870年撮影の謎の飛行船とされる写真。実際は単なる霜の上の異物だという意見もある。

「UFO」は 英語: unidentified flying object の頭文字であり、英語では「ユー・エフ・オー」と読まれる[11]

ただ、この言葉をアメリカ空軍の公式用語として採用したエドワード・J・ルッペルト(英語版)大尉は、自著で「ユーフォー」としており、古くはこの読みも行われていたことがわかる。

一方、日本では1950年代から1960年代末期までは、未確認飛行物体の形状の違いにかかわらず「空飛ぶ円盤」と総括的に呼称されるのが一般的だった。古くは「ユー・エフ・オー」と読まれていた。例えば日本では1970年に放送されたテレビドラマ『謎の円盤UFO』の日本語版タイトルは「なぞのえんばん ユー・エフ・オー」となっていた。他方、世界の怪奇現象やオカルトを興味本位に紹介する特別番組などでは早くから「ユーフォー」の読みで紹介されており、現在の日本では「ユーフォー」の読みが一般的となっている。これはピンク・レディーのシングル曲である「UFO」のヒットによるものである。


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