木炭
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出典検索?: "木炭" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2015年12月)
白炭(備長炭オガ炭活性炭

木炭(もくたん)は、木材を材料として作るである。低酸素・高温下で炭化させて作り、炭素以外の成分(揮発成分・タール水分など)が取り除かれる。
概要

ほぼ炭素のみの成分となった木炭を燃やした場合は、木材をそのまま燃やす場合に比べ、可燃性気体を放出せずが上がらない特徴がある[1]。また燃焼に伴う煤煙や健康上有害な揮発成分によるガス発生も比較的少ない[2]

木炭には、植物中のカリウムに由来する炭酸カリウムが含まれている。この成分により、着火性も良く、低酸素濃度中(の中に埋もれるなど)でも燃える。ただし水溶性成分であり、木炭を長く流水に浸したものは溶け出してしまい特徴が失われる。

木炭の製造時には木酢液木タールが発生する。木酢液を蒸留精製するとメタノール酢酸、さらに、テレピン油木クレオソートといった副生成物を得ることが出来る。その他、可燃性の木ガス(英語版)(主成分はメタン一酸化炭素など)が発生する。
種類

炭化させる素材、および炭化温度焼成時間などの方法によって生成する木炭の性状はさまざまとなり、価格や用途が異なってくる。例えば黒炭だけでも、窯の作り、温度、窯閉めまでの時間などで品質が大きく変化する。また炭化不十分の場合、水分が発生し、爆跳しやすい炭となる。

日本ではナラブナカシクヌギなどの木材を炭化した物が主に使われてきたが、近年ではを炭化した竹炭も注目されている。また、輸入炭にはマングローブ炭なども存在する。

オガ炭は比較的安価で扱いやすく、備長炭のような特性であるため炭火焼の飲食店で多用されているものの、一般への知名度が低く、形状の印象から練炭と誤解されている場合もあるが、日本にオガ炭の様な形状の練炭は無い。オガ炭を含めた成形木炭は、中国で「機製炭(机制炭)」と呼ばれ、日本の提携会社や技術指導により、現地の大規模工場で製造されている。
製造詳細は「炭焼き」を参照
日本における木炭の歴史炭焼き窯 北海道札幌市厚別区北海道開拓の村」に復元されたもの

木炭には、和炭(にこずみ=松、栗などの軟らかい樹を原料とし、伏炭法※で作成する軟らかい木炭)、荒炭(あらずみ=櫟、楢、樫などの硬い樹を原料とし、伏炭法や炭窯焼きで作成する硬い木炭)、炒炭(いりずみ=和炭・荒炭を二度焼きした木炭)の三種がある。

和炭は主に製鉄や冶金に、荒炭や炒炭は暖房・炊事のほか、防腐・防湿や飲料水の濾過にも利用されていた(何れの炭も、現在でも同様に用いられている)。

※伏炭法 木材を積み重ねて火をつけた後に、土をかけて蒸し焼きにする方法。

考古学研究の成果によって、日本列島においては新石器時代の頃から木炭が用いられていたと推定されている。

平安時代には山林部を中心に炭焼きが広く行われて商品化された(『本朝無題詩』、大原女も参照)他、荘園などの年貢としても徴収された。

炒炭は平安時代に登場した比較的新しい炭で、火付が悪いが長く燃焼するのが特徴であった(漢方薬に於いて、生薬を炭になるまで炒ったものも炒炭という)。

荒炭は窯外消火法(炭焼きの最後の段階で、釜口を大きく開けて空気を入れ、高温にしてから外に出し、灰をかけて消す)による白炭が主流であったが、長持ちはするものの硬質で火付が悪いのが特徴であった。

室町時代後期から江戸時代にかけて、窯内消火法(窯が冷えてから外に出す)による、軟質で火付が良い黒炭が生み出された。ただし、白炭・黒炭の区別が確立したのは近代以後であると言われている[3]

日中戦争が拡大局面になると、木炭の生産と流通が停滞し、市民生活に支障を来すようになった。

1939年からは農林省、文部省、大日本青年団により木炭増産報国運動が行われ、青年団や学生が製炭現場に赴く勤労動員が行われるようになった[4]。同年12月29日からは木炭配給統制規則が制定され、木炭にも公定価格が設定、やがて配給制の物品の一つとなった。

1940年3月には、木炭需給調節特別会計法(昭和15年3月30日法律第73号)が公布。木炭は国家管理となり、沖縄県を除く都道府県に木炭事務所が設置された。木炭事務所では、木炭の買付・売払・保管に関する事項を所掌し、木炭需給調節に関する事務を分掌した[5]。第二次世界大戦中・後の配給体制下では、生産者価格は全国統一とされたが、消費者価格は八大消費地(東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県)において、一般消費地よりも数%割増された価格となった[6]。木炭の流通統制は、戦後1950年3月まで続いた[7]

日本の木炭生産量は、1950年に年間約200万トンを記録していたが、その後はエネルギー利用の変化により、1970年には約28万トン、1980年には約7万トンと急激に減少した[8]。当時の様子としては、「炭焼きが終わる日が来るなんて考えられなかった。」「あっという間の出来事。どれだけ炭を焼いても追いつかなかった時代が嘘のように思えた。」といった証言が残されている[9]
分類
日本の木炭穴が無いタイプのオガ炭黒炭と七輪(岩手ナラ炭)着火剤が塗布され、簡単に着火できる成形木炭

日本の木炭は、400℃あたりの温度で炭化を進めた後、精錬工程として細かな「ネラシ」が入るのが特徴である。白炭は空気を入れて未炭化成分を焼き飛ばすネラシを行い、黒炭は密閉した炉内で時間をかけて炭化を上げるネラシを行う。

※ネラシ=炭化の終わりに炭窯の温度を上げて炭の中のガス分を抜き、同時に焼き締めること。

白炭カシ系の硬い木材が使われる。叩くと鉄琴のような金属音がするのが特徴。炭窯の焚き口で燃料となる薪を燃やし、窯全体の温度を上げ、その後焚き口を閉じて窯内部を400℃あたりで5日間ほど熟成させる。この間、ほとんど酸素が供給されなくてもカシの可燃成分がガスとして徐々に出て、窯内の温度が維持される。窯の煙からは酢酸を含んだ強い刺激臭が出るが、その臭いや色が工程を見極める要素の一つでもある。その後、炭窯の焚き口を徐々に開いて未炭化成分を焼き飛ばし、炭の温度を1000℃ - 1200℃まで上昇させたのち、炭を数時間かけて窯の外に掻き出して、随時速やかに「消し粉」(土と灰を混ぜて水を含ませたもの)をかけ、1日かけて冷やす。これにより硬く焼き締められ、炭素純度が高く、灰により白っぽい外見となる。これら一連の作業には、伝統的な手作業による技法の場合およそ2週間を要する。これらの作業工程によって燃焼臭が非常に少なく、長時間安定した火力が持続する白炭が出来上がる。白炭はその特性から飲食店など業務用途で需要が高く、また白身魚など素材本来の香りが重視される調理にも向く。

備長炭…紀伊国田辺の商人備中屋長左衛門(備長)が販売したことが名前の由来である。


黒炭ナラ系の木材が多く使われる。400℃あたりで熟成させた後、炭窯の煙道を閉じ、徐々に700℃あたりまで温度上昇させ、次に焚き口と煙の出口も閉じて炭窯全体を密閉し、酸欠状態で時間をかけて鎮火、自然冷却を行い完成する。白炭よりも炭素以外の成分が多く残っていることから火力と、燻製のような芳香がはっきりあり、比較的着火しやすく燃焼時間も1?2時間以内程度なので、バーベキュー(パーティー)など肉料理に向く。

成形木炭


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