木次線
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木次線

木次線を走行する「奥出雲おろち号」
(2022年10月 日登駅 - 下久野駅間)
基本情報
日本
所在地島根県広島県
種類普通鉄道在来線地方交通線
起点宍道駅
終点備後落合駅
駅数18駅
電報略号キスセ[1]
路線記号
開業1916年10月11日
全通1937年12月12日
所有者西日本旅客鉄道
運営者西日本旅客鉄道
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離81.9 km
軌間1,067 mm
線路数全線単線
電化方式全線非電化
閉塞方式特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
最高速度75 km/h
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木次線(きすきせん)は、島根県松江市宍道駅から広島県庄原市備後落合駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線地方交通線)である。
概要

木次駅と宍道駅を結んだ簸上鉄道(ひかみてつどう)によって開業し、後に鉄道省によって南方に延伸されて芸備線と接続し、芸備線と共に陰陽連絡路線の一つとして機能していた路線である。1950年代から1990年までは広島・松江へ直通する急行「ちどり」などの優等列車が運転されていたが、山陽新幹線の開業と伯備線の電化に伴う旅客の流れの変化に加え、道路整備の進展と自家用車の普及(モータリゼーション)・高速バスの隆盛にも押されて、1990年代以降は陰陽連絡線としての役割は失われた。

JR西日本の他のローカル線と同様に、保守点検の合理化を目的とした25 - 30km/hの速度制限箇所が多数あり、軽便鉄道並みの運用となっている。

2013年度(平成25年度)の輸送密度(平均通過人員)は245人/日である[2]。本来ならば1980年代初頭の「第2次特定地方交通線」(輸送密度500人/日以上2000人/日未満)に指定され、廃止対象となる予定であったが、当時「沿線道路が未整備である」として対象から除外された。

中国統括本部直轄(沿線の地域対応は山陰支社が担当)の宍道駅と備後落合駅(沿線の地域対応は広島支社が担当)を除くと、路線の運行と営業は木次鉄道部が、沿線の地域対応は広島県に属する油木駅のみ広島支社が、島根県に属するその他の区間は山陰支社が担当している。

2016年2月4日、米子支社によってラインカラー路線記号の導入が発表され、同月中より順次導入されている。ラインカラーは「沿線の紅葉の色」をイメージする山吹色(■)、記号は E [3]である。

2018年三江線が廃止されたため、島根県と広島県を結ぶ唯一の鉄道路線となった。
路線データ

管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(
第一種鉄道事業者

路線距離(営業キロ):81.9km

軌間:1067mm狭軌

駅数:18(起終点駅含む)

木次線所属駅に限定した場合、山陰本線所属の宍道駅と芸備線所属の備後落合駅が除外され[4]、16駅となる[5]


複線区間:なし(全線単線

列車交換可能駅:5(加茂中駅・木次駅・出雲三成駅・出雲横田駅・出雲坂根駅)


電化区間:なし(全線非電化

閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)

最高速度:

宍道駅 - 木次駅間 75km/h

木次駅 - 備後落合駅間 65km/h


運転指令所:中国総合指令所米子指令所木次派出

平均通過人員

1987年度:663人/日[6]

2013年度:245人/日[6]

2014年度:218人/日[7]

2015年度:215人/日[8]

2016年度:204人/日[9]

2017年度:204人/日[10]

2018年度:200人/日[11]

2019年度:190人/日[12]


IC乗車カード対応区間:なし

沿線概況

停車場・施設・接続路線
凡例


0.0宍道駅 山陰本線


3.6南宍道駅


8.7加茂中駅


11.8幡屋駅


13.9出雲大東駅


17.5南大東駅


21.1木次駅


木次トンネル 224m


24.8日登駅


日登トンネル 50m


天狗山トンネル 64m


真野トンネル 216m


阿用トンネル 80m


31.5下久野駅


下久野トンネル 2,241m


37.4出雲八代駅


天谷トンネル 236m


41.5出雲三成駅


湯ノ原トンネル 235m


45.9亀嵩駅


反谷トンネル 660m


第一大曲トンネル 43m


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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