木更津駅(きさらづえき)は、千葉県木更津市富士見一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。内房線を所属線としており[2]、当駅起点の久留里線を加えた2路線が乗り入れている。特急「さざなみ」なども含め、当駅を通る旅客列車はすべて停車するが、一部リゾート電車が通過することもまれにある。 島式ホーム2面4線を有する地上駅である。君津寄りに引き上げ線、2番線と3番線の間に待避線があるほか、電車用留置線4本、気動車用留置線4本など多数の側線が敷かれ、幕張車両センター木更津派出、木更津統括センター乗務ユニットが置かれる。久留里線で運用されるキハE130系気動車のほか、夜間には内房線で運用される電車が留置されている。君津駅 - 当駅間は内房線でもっとも距離が長い区間である。 のりばは1 - 3番線が内房線に、4番線が久留里線に割り当てられている。なお、4番線には架線がないため、電車の進入は不可能である。 橋上駅舎を持ち、東西に出口がある。西口には橋上駅舎とは別に3階建ての駅舎があるが、この駅舎は駅長事務室などが3階に入居しているほかは駅舎の機能がほとんどなく、店舗が2軒と橋上駅舎への階段があるのみである。橋上駅舎からホームとを連絡するエレベーターは2005年(平成17年)12月に3・4番線ホーム、続いて1・2番線ホームに設置された。また、2007年(平成19年)12月に3・4番線ホームから、2008年(平成20年)1月に1・2番線ホームとコンコースを連絡する上りエスカレーターが設置された。2008年(平成20年)12月に各ホームに待合室が設置され、2009年(平成21年)3月には各ホーム、改札口に発車標が設置された。 木更津統括センター所在駅(直営駅)で、みどりの窓口[9]・自動券売機・指定席券売機[9]・自動改札機・自動精算機・VIEW ALTTE(改札外)[9] が設置されている。駅レンタカー業務も行っている[9]。また管理駅として、内房線の長浦駅・袖ケ浦駅・巌根駅を管理している。久留里線の線内各駅はSuicaに対応していないが、「休日おでかけパス」は全線が利用可能エリアに含まれる。ちなみにかつて発売されていた「ホリデー・パス」は内房線内のフリーエリアは当駅までであって、君津駅および久留里線はエリア外だった。 2020年12月16日に、祇園保育園(中郷保育園より統合)で約40年間使用されたピアノが「駅ピアノ」として、駅構内に設置された[10]。なお、このピアノはアーティストの増田セバスチャンの手によって、世界に一つだけのアートピアノ「Microcosmos‐Thank You All‐」として生まれ変わるものである[10]。
歴史
1912年(大正元年)
8月21日:国鉄木更津線の駅として開業する[1]。
12月28日:千葉県営鉄道久留里線が開業する[3]。
1919年(大正8年)5月24日:木更津線が北条線に改称される[1]。
1923年(大正12年)9月1日:千葉県営鉄道久留里線が国有化され、鉄道省(国鉄)久留里線となる[3]。
1929年(昭和4年)4月15日:北条線が房総線に編入される[1]。
1933年(昭和8年)4月1日:蘇我駅から当駅を経て安房鴨川駅までが房総西線として分離される[1]。
1970年(昭和45年)7月18日:橋上駅舎化[4]。
1972年(昭和47年)7月15日:房総西線が内房線に改称される[5]。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[3][5]。
1995年(平成7年)2月4日:自動改札の供用を開始する[6]。
2001年(平成13年)11月18日:内房線でICカード「Suica」の利用が可能となる[広報 1]。
2004年(平成16年)10月16日:発車メロディが「証城寺の狸囃子」に変更される[7]。
2018年(平成30年)8月31日:この日をもってびゅうプラザが営業を終了[8]。
2022年(令和4年)3月12日:木更津管理駅・君津管理駅・久留里管理駅・木更津運輸区と木更津地区センターの一部業務を統合した木更津統括センターが発足。木更津駅長は木更津統括センター所長(木更津地区駅長兼務)となる。
駅構造