木星
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木星
Jupiter

可視光で撮影された木星(2000年12月)カッシーニ撮影
仮符号・別名歳星
分類木星型惑星
軌道の種類外惑星
発見
発見年有史以前
発見方法目視
軌道要素と性質
元期:2008年1月1日[1]
太陽からの平均距離5.20260 au
平均公転半径778,412,010 km
近日点距離 (q)4.952 au
遠日点距離 (Q)5.455 au
離心率 (e)0.04851
公転周期 (P)11.86155
会合周期398.88
平均軌道速度13.0697 km/s
軌道傾斜角 (i)1.3028
近日点引数 (ω)14.4602度
昇交点黄経 (Ω)100.5461度
平均近点角 (M)277.2142度
太陽の惑星
衛星の数95
物理的性質
赤道面での直径142,984 km[2]
半径(平均)69,911 ± 6 km[3][4]
表面積6.21796×1010 km2[4]
体積1.43128×1015 km3[5][4]
質量1.8986×1027 kg[5]
地球との相対質量317.8[5]
平均密度1.326 g/cm3[5][4]
表面重力24.79 m/s2[5][4]
脱出速度59.5 km/s[5][4]
自転周期9時間55.5
(0.4135 日)[6]
アルベド(反射能)0.52 (geom.)[5]
赤道傾斜角3.13[5]
表面温度

最低平均最高
110 K152 Kn/a

大気の性質
大気圧70 kPa
水素>81%
ヘリウム>17%
メタン0.1%
蒸気0.1%
アンモニア0.02%
エタン0.0002%
ホスフィン0.0001%
硫化水素<0.0001%
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木星(もくせい、英語: Jupiter)は太陽系にある惑星の1つで、内側から5番目の公転軌道を周回している第5惑星である[2]。太陽系の中で大きさ、質量ともに最大の惑星である[7]

木星およびそれと同様のガスを主成分とする惑星(ガス惑星)である土星のことを木星型惑星(巨大ガス惑星)と呼ぶ[8][7]。かつては天王星海王星も木星型惑星に含まれていたが、現在ではこれら2つの惑星は天王星型惑星(巨大氷惑星)に分類されている[7]

木星は古代から知られ観測されてきた。そして多くの文明で神話信仰の対象となった。英語Jupiter(ジュピター)は古代ローマ神話の神ユーピテルを語源とする[2][9]
軌道
公転

太陽からの平均距離は7.78×108キロメートル(約5.2 au)である。仮に直径約1.4×106キロメートルの太陽を直径1メートルの球とすると、木星は約560メートル離れたところを周回している[10]直径10センチの球となる。周期は11.86年であり、これは土星の5分の2に相当する。言い換えると、この2つの巨大な木星型惑星は、その公転周期が軌道共鳴5:2の関係にある[11]
自転

木星の赤道傾斜角は非常に小さく、3.13度しか傾いていない。この結果、惑星上には有意な季節変化がほとんどないと考えられる[12]。木星の重力加速度は24.79m/s2であるが、木星は約10時間という猛烈なスピードで自転しており、大きな遠心力を生じるため、重力がいくぶん相殺されて、赤道上での重力加速度は23.12 m/s2に減少する。また、この大きな遠心力は、木星そのものの形状にも影響を与えており、赤道方向の直径が自転軸方向の直径よりも7パーセント程度(9,275km)膨らんだ楕円球の状態にある[13][14]

視認できる惑星表面が固体ではない木星では、上層大気差動回転が確認される。極域の大気は、赤道部分の大気よりも回転時間が5分長い。木星の自転は、大気の動きなどに則した3つの系(システム)に分けて説明される。システムIは赤道を挟んだ南北10度の領域で、もっとも速く9時間50分30秒で一周する。システムIIはIを挟む南北部分の中緯度にあたる領域で、周回時間は9時間55分40.6秒である。システムIIIは電波天文学によって定義される惑星磁気圏の回転を指し9時間55分29.37秒で一周し、固体核の自転周期と同値と考えられシステムIIIが木星の公式な自転とみなされている[15][16]
物理的性質
大きさ地球と木星の大きさ比較。大赤斑は地球のおよそ2?3個分の大きさである。直径は、太陽の1/10で地球の10倍ほど。大赤斑は地球以上の大きさ。

太陽系の中で、木星は太陽に次ぐ重力中心であるが、半径比は10パーセントに過ぎない。それでも、その質量は太陽系の木星以外の惑星すべてを合わせたものの2[2] - 2.5倍ほどに相当する。そのため、太陽 - 木星系の重心は太陽の内部ではなく、太陽半径の1.068倍の位置に相当する太陽表面付近にある[17][18]。なお太陽系全体の重心への寄与は木星が49%、土星が27%であり、主にこの2惑星の位置によって太陽系の重心は太陽内部に出入りする[19]。地球との比較では質量は318倍、直径は11倍、体積は1,321倍ほどある[5][20]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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