木星の骸骨人間
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出典検索?: "木星の骸骨人間" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2020年1月)

このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。製作過程や社会的影響、専門家による批評や分析など、作品外部の情報の加筆を行い、現実世界の観点を説明してください。(2020年1月) (使い方)

『木星の骸骨人間』(もくせいのがいこつにんげん、原題: SKELETON MEN OFJUPITER)は、アメリカの小説家エドガー・ライス・バローズによる1943年の中編SF 冒険小説火星シリーズ最後の作品であるが未完。H・H・ケインズによる作品番号は106[1]、シリーズ番号はM12[2]

日本では、東京創元社の創元文庫SFから出版された第11巻『火星の巨人ジョーグ』、及び創元SF文庫の『合本版・火星シリーズ第4集火星の古代帝国』に収録されている。
概要

晩年のバローズの作風である連作短編の形式を取っている[3]。『火星の古代帝国』、『金星の火の女神』、『ペルシダーに還る』(創元版の『美女の世界ペルシダー』は、版権の関係で3編しか収録されていない)がこのパターンであり、連作短編4つで構成されている。本作では事件そのものが未完であり、この後で数編の短編[4]もしくは単独の一編[5]を経て大団円を迎える展開だったと推測されている。同様に『さい果ての星の彼方に』シリーズも2編のみ、金星シリーズ最後の「金星の魔法使」も1編のみで未完となっている。

なお、執筆活動が中断されたのは、彼の住むハワイ真珠湾奇襲攻撃を受け、太平洋戦争が勃発し[6]、バローズが従軍記者として参加したためである[7]
本作に至るまで

初期3部作においてジョン・カーターは数々の冒険を経て、比類なき英雄として「火星大元帥」(WARLOAD OF MARS)の称号を得、物語は完結していた。しかし読者は引退を許さず、第8巻『火星の透明人間』で主人公としてカムバックする。だが火星はすでに探検しつくされた感があり、舞台は衛星サリア(フォボス)での冒険が主となった。

その後、第10巻『火星の古代帝国』でも主人公を務めるが、ヒロインは孫娘のラナ(長女・ターラの娘)となっており(彼女の恋人となるのはゲストヒーローのパン・ダン・チーである)、その奔放さに翻弄されるおじいちゃん…という感があった[8]

本作ではまったく新しい冒険の舞台・サスーム(木星)が用意されており、バローズのはしがきも挑発的[7]で、読者に期待を持たせる序盤であった。「木星の詳細な地理、気象、文化、人種等の描写」[7]があり、「木星シリーズを描き続ける構想を抱いていたことは明らか」[7]と、「訳者あとがき」で厚木淳も述べている。
ストーリー

ジョン・カーターは突如として誘拐され、敵地に運ばれる。その背後には、かつての敵国・ゾールから失踪していた王子マルチス・バルと、サスーム(木星)からの侵略者・モルゴール人(骸骨人間)がいた。ヘリウム軍の機密、全貌を探り出すための拉致だったが、彼の愛国心はそれを潔しとしない。業を煮やしたモルゴール人たちは、デジャー・ソリスも誘拐する。木星で再会する二人。カーターは同じ牢の仲間(赤色火星人のウ・ダン、サバトール人のザン・ダル、モルゴール人のボリオン)と共に脱走し、デジャー・ソリスとバジャ(ウ・ダンの婚約者)を教出に成功したが、自身は捕虜となってしまう。

2度目の牢で同房になったハン・ドウたちサバトール人19人に剣を伝授し、闘技場でのモルゴール人40人を相手にした「卒業」を切り抜け、再度の脱出を試みる。10人の犠牲者を出しながら、脱走に成功するカーターたち。

故郷を目指し、散り散りになった元囚人たち。ハン・ドウの故郷に同行したカーターは、ザン・ダルの故郷、ザノールへ向かうため、船の建造を試みる。その途中、突如現れたモルゴール人の捜索隊の飛行船を奪い、ザノールへ向かうカーター。ザノールで待っているはずの妻との再会を恋焦がれた彼だったが…(未完)。
登場人物、用語

各々の属性に分けて説明する。
主人公、基本用語等

サブヒーロー、サブヒロインについては、第2巻『火星の女神イサス』、第8巻『火星の透明人間』、第10巻『火星の古代帝国』などにおいても使用されている手法で、バローズの長期シリーズであるターザンペルシダーでも使われている。

なお、デジャー・ソリスの父親であるモルス・カジャックは、本作には登場しない。
ジョン・カーター
本作の主人公。地球出身で、元は南北戦争の南軍大尉。火星の低い重力下では抜群の運動性と筋力を誇る。そのうえ剣の達人であり、性格も清廉にして実直。いわゆる「頭を使うタイプ」ではなく、もっぱら剣と勇気に頼っている。デジャー・ソリスを敵地から幾度も救い、相思相愛となって結婚。ヘリウム(都市名)の王子となった(『火星のプリンセス』)。その後、数々の冒険を経て「火星大元帥(ウォーロード)」の称号を得る(『火星の大元帥カーター』)。
デジャー・ソリス
本作のヒロインで赤色火星人。ヘリウムの王女であり、カーターの妻。絶世の美女であるが、すでに成人した息子(カーソリス。『火星の幻兵団』の主人公))と娘(ターラ。『火星のチェス人間』のヒロイン)もいる(火星人は不老長生であり、成人後は外見から年齢を伺うのは難しく、老衰の傾向が表れるのは800歳を過ぎたあたりからである)。なお、ターラにも娘(ラナ。『火星の古代帝国』のヒロイン)がいる。
タルドス・モルス
ヘリウムを統べる老皇帝(ジュダック)。デジャー・ソリスの祖父。名前のみ登場[9]
ウ・ダン
本作のサブヒーロー。赤色人の都市国家・ゾールのパドワール(士官)をしていた人物。ジェド(王)のズ・ティスの親衛隊員であったが、5年前[10]、ヘリウムからの討伐軍に王が倒され、ゾールはヘリウム帝国の版図に入ったため、ウ・ダン自身もヘリウム帝国に編入されることになった(ズ・ティスが暴虐で残酷<P136>だったため、元々ヘリウム側に共鳴していた)[11]。恋人のバジャを人質に取られ、不本意ながらモルゴール人(骸骨人間)の手先となり、ジョン・カーター誘拐に加担する。
バジャ
本作のサブヒロイン。ゾールの王子であるマルチス・バルのいとこ。ウ・ダンの婚約者だったが、3年ほど前に失踪した[11]。後にサスーム(木星)に囚われていたことが判明する[12]。美しく[13]聡明で心優しい[12]ものの、出番も短く、ルポフのいう「(バローズのヒロインは)不活発」の典型。
飛行艇(フライヤー)
火星第8光線(推進光線)と第9光線を利用し浮遊・推進する飛行機械。単座の小型艇から戦艦並みの大型艦まで種々雑多なタイプが存在する。火星では海軍[14]に属する(地表の海はほとんどが干上がっており、地球でいう船や海軍は一般には存在しない)。
骸骨人間、サスーム(木星)関係

サスームとは火星語で木星を意味する[15]。木星語ではユロバスである[16]。なお、火星のことはガロバスと呼ばれている[17]

この節では、主に悪役を扱うことになるが、サバトール人は例外で協力者としての存在である。また、モルゴール人ながら、ボリオンも味方といえる。


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