木場車両検修場
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木場車両検修場(木場車庫)
基本情報
所在地
東京都江東区木場5-6-7
鉄道事業者東京都交通局
最寄駅清澄白河駅(入出庫)
管轄路線都営地下鉄大江戸線
管轄車両12-000形12-600形
開設2000年(平成12年)4月1日
車両基地概要
敷地面積4,616 m2
延床面積:76,493 m2
留置線本数25本
検査線本数10本
洗浄線本数4本
その他設備臨時検査線、車輪転削線など
最大収容両数312両(8両編成39本)
備考管理事務所(庁舎)は地上、車庫設備は地下2層構造
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木場車両検修場(きばしゃりょうけんしゅうじょう)は、東京都江東区にある東京都交通局都営地下鉄)の車両基地である。大江戸線の車両が所属している。車両基地自体は東京都が保有する木場公園の地下に設けられている。木場公園を出た南側には東京都交通局木場庁舎も併設され、大江戸線の中枢部としての機能を有する。

清澄白河駅から入出区線が通じている。

なお、練馬区にある開業時から運用している高松車庫(高松庁舎)についても本項で記述する。両車庫とも建設コスト、工期、車両運用の効率性などを勘案して地下二層構造になっている[1]
概要

2000年(平成12年)4月1日に、同年12月の全線開業を前提として発足した基地である[2]。これまで運用していた光が丘車両検修場を本検修場に組織統合し[2]、本格的な車両検修場として活用している。なお、高松車庫と識別のため、交通局の資料では木場車両検修場(木場車庫)と書かれている。

毎年夏にははとバスの日帰りツアーのひとつに木場車両検修場の見学が組み込まれ、この際には地下の車両基地に入ることができる。

なお、車両搬入は江東区内にあった小名木川駅まで甲種輸送が行われたことがあるが、2000年12月に同駅は廃止された。

廃止された小名木川駅に代わり、2011年に大江戸線増発目的で増備された12-600形に始まる甲種輸送が根岸線根岸駅を介して神奈川臨海鉄道横浜本牧駅まで甲種輸送された。この輸送は経年化した12-000形初期塗装車の置き換えから開始され、2024年現在では12-000形3次車の置換用として行われている。
当初の計画

路線免許の申請当初は埼玉県新座市片山に大規模な車庫用地を確保し[2]、光が丘駅から延長 5.3 km の車庫線を建設することで[1]、「片山車両工場」を設ける計画であった[2]。また、練馬区大泉学園町キャンプ・ドレイク跡地に車庫を設ける計画もあった[1]。しかし、大江戸線の大泉学園方面への延伸計画は、建設のめどが立たないことから中止となった[2]

そのため、グラントハイツ跡地(光が丘)内の南部に半地下方式で車庫を設置することとして路線免許の取得に至ったものの[1]、付近の住宅用地としての払い下げが決定しており、騒音振動公害への問題等から車庫の設置が不可能となった[1]。最終的には放射部の開業に対応可能な規模で、光が丘の西に隣接する練馬区高松に車庫を置くこととなった[1]

大江戸線環状部開業に対応した車庫としては、都立木場公園の地下に木場車庫を設けることで対応した[1]
工場検査

木場車庫・高松車庫とも地下式構造で、防災上の観点から検車部門のみである。

当初から木場車庫は検車機能のみ、高松車庫は検車機能および修車機能(重要部検査・全般検査を行う整備工場機能)を有していた[3]。ただし、地下車庫の場合には東京都の各種条例よる規制を受け、地上の車両工場のような完全な設備を備えることができない[4]。このため、重要部検査・全般検査時には車体吊上機を使用して車体と台車を分離させ[4]、車体は仮台車に置く[4]。VVVFインバータや保安装置等の電子機器は高松車庫で検査を行い、台車や主電動機・ブレーキ装置等はトラックで搬出して外部の車両工場で検査を行っていた[4]

当初、木場車庫に全般検査・重要部検査のできる工場施設も計画されていた[5]。しかし、大江戸線環状部の建設費用を圧縮するため、同時期に工場設備の建て替えを予定していた馬込車両検修場に集約することになった[5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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