望遠鏡
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望遠鏡をのぞく米国の船の乗組員。(1899年)Charles Reginald Fordが、ロバート・スコット1901-1904の南極遠征(「ディスカバリー遠征」)で使用した金属製望遠鏡。木製スタンドが別に付属。望遠鏡の一種で、筒を二つにした双眼鏡。現代のアメリカ海軍のもの。天体望遠鏡、屈折式望遠鏡の例。口径50cm。ニース天文台シュミット式望遠鏡。口径2m。ドイツ

望遠鏡(ぼうえんきょう、: telescope)とは、光学機器の一種で、遠くにある対象物をより近くにあるかのように見せるために設計されたもの[1]。複数のレンズの配置、または曲面鏡とレンズの配置を機器の内部に含んでおり、これによって、光線がまとめられ、焦点に集められることで、拡大された像(image)が得られる[1]。古くは「遠眼鏡(とおめがね)」とも呼ばれた。

転じて、電波望遠鏡: radio telescope)の略語としても用いられる[2]
概説

遠くにある対象物の像を拡大して観察しやすくするための装置である。もともと17世紀初頭に発明された段階では、複数のレンズを組み合わせて筒に収めた素朴な装置で、その後も数百年間望遠鏡といえばそうしたタイプが主流だったが、並行的に曲面鏡も用いるものも登場し、複数のレンズと曲面鏡を複雑に組み合わせたものも作られるようになった。

望遠鏡には、覗き込んだ時に正立像(: erect image、正しい向きの像)が見えるタイプのものと、倒立像(: inverted image、上下も左右も反対になった像)が見えるタイプのものがある。地上の対象物を見るための望遠鏡はもっぱら正立像が得られるように設計されたものが用いられる。天体を観察するための望遠鏡、天体望遠鏡は、(正立像を得られるものもあるが)光学的性能を極限まで高めるためにあえて倒立像が得られるようになっているタイプもある。

20世紀には可視光線以外の電磁波に関する理解も進み、さらに電磁波だけでなく地球外から飛来する様々な波や粒子をとらえる装置も作られるようになり、そうした装置を光学望遠鏡になぞらえた使い方もされるようになった。→#現代の宇宙観測用の特殊な望遠鏡
歴史

1608年、オランダハンス・リッペルハイという眼鏡製作者が望遠鏡に関する特許を取得しようとした。だが同年、アドリアンスゾーン・メチウスも特許申請をし、結局二人のどちらにも特許が出なかった。→#歴史
分類・種類

さまざまな分類法がある。主に見る対象が天体なのか地上物かで分類する方法や、使用するレンズのタイプで分類する方法、筒の数(人が覗き込む穴の数)で分類する方法 等々がある。→#分類・種類

本記事では、できるだけ「望遠鏡」という用語の意味の中心である光学機器について詳しく説明する。比喩的に「望遠鏡」と呼ばれることもある現代の宇宙観測装置に関しては、詳細な説明は別記事に譲る。
分類・種類

さまざまな分類法がある。

ひとつの分類法は、用途や主な対象物で「地上の対象物を見る / 天体を見る」と分類して、「地上望遠鏡 / 天体望遠鏡」と分類する方法である。また、望遠鏡の筒の数(眼で覗き込む穴の数)が「ひとつ / ふたつ」で分類して、「単眼鏡 / 双眼鏡」に分類する方法もある。また「レンズを用いる / 反射鏡を用いる」で分類して、ざっくりと「屈折望遠鏡 / 反射望遠鏡」に分類する方法もある。それらの両方を用いた複合型もある。また、(レンズばかりを用いる望遠鏡に関して)どのタイプのレンズを用いるか、という観点で分類する方法もあり、「凸レンズと凹レンズを組み合わせる / 凸レンズと凸レンズを組み合わせる」の違いで分類し「ガリレオ望遠鏡 / ケプラー望遠鏡」に分類する方法もある。
地上望遠鏡
地上のものを観察・観測するために設計・製作された望遠鏡。古くは対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを組み合わせたタイプ(「ガリレオ望遠鏡」と呼ばれるタイプ)もあったが、その後は凸レンズを複数と正立プリズムを用いて像を正立させているものが主流である。詳細は「フィールドスコープ」を参照
天体望遠鏡
天体を観察・観測するために設計・製作された望遠鏡。地上物とは比べものにならないほど遠方の対象を観測するためのもので、対象物から地上に届く光も極端に弱いので、分解能と集光力の両方の性能が重視される。おおまかに分けて屈折式と反射式の2種類があり、それぞれ一長一短がある。詳細は「天体望遠鏡」を参照
単眼鏡
筒がひとつ(覗き込む穴がひとつ)の望遠鏡。基本的に右眼か左眼か、どちらか一方を近づけて見る。
双眼鏡
筒がふたつで覗き込む穴がふたつの望遠鏡。英語ではbinocularsと言い「bi」は「ふたつ」という意味。日本語の「双眼鏡」の「双」も同様の意味。左右の眼で見ることで(普段と同じ眼の使いかたなので対象物を認識しやすく、また左右だと脳で視覚処理されて像が(日常のように)立体的に感じられる。)地上用双眼鏡は、光学的にはフィールドスコープを2つ並べた構造になっている。(やや特殊だが)天文用双眼鏡というものもあり、これは光学的には天体望遠鏡を2つ並べてた構造になっている(「双眼望遠鏡」と呼ぶことが多い)。詳細は「
双眼鏡」を参照
ガリレオ望遠鏡

ガリレオ(式)望遠鏡とは、対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを使った望遠鏡。像は正立だが、視界が狭い。倍率は凸レンズの焦点距離と凹レンズの焦点距離の比に等しい。(天体観測用屈折望遠鏡としては後述のケプラー望遠鏡が用いられるようになり、ほぼ用いられなくなったが)たとえば倍率が3?4倍程度でもことたりるような観劇用(オペラグラス)などに用いられる[3]。(もともとオペラなど、観客席と舞台がさほど離れていないで状況(観察対象との距離がさほどでない状況)で俳優などの姿を少しだけ拡大して鑑賞するためなどに現在でも(双眼鏡形式で)使われている。)
ケプラー望遠鏡

ケプラー(式)望遠鏡とは、対物レンズに焦点距離(f1)の長い凸レンズを、接眼レンズに焦点距離(f2)の短い凸レンズを使う望遠鏡。像は倒立、倍率はf1/f2に等しい。ケプラーが1611年にはこのタイプに関する記述を残し、現在に至るまで天体観測屈折望遠鏡は基本的にすべてこの方式。
電波望遠鏡
宇宙からやってくる微弱な電波を捉えるために設計・製作された望遠鏡。多くはパラボラアンテナの形をしている。→#現代の宇宙観測用の特殊な望遠鏡
宇宙望遠鏡
軌道上に打ち上げられた望遠鏡。地球大気による電磁波の吸収や像の揺らぎがない。詳細は「宇宙望遠鏡」を参照
組み立て式望遠鏡

手軽に組み立てられる望遠鏡のこと。レンズ・反射鏡・接眼レンズ・鏡筒をセットにした天文教材。しばしば天体観望用の解説書や星座早見環[注釈 1]なども付属。天体観測天体観望の初心者も使える商品。[注釈 2]
歴史

ナポリジャンバッティスタ・デッラ・ポルタの『博学史』(1589年、20巻)の17巻の10章に望遠鏡についての記述がある[注釈 3]ネーデルラント連邦共和国のベックマン(ヤンセンの息子サカリアセンからレンズ研磨を習った)の日誌によると、1604年ミデルブルフの眼鏡職人サハリアス・ヤンセンがイタリア人の所有の1590年と書かれた望遠鏡を真似て作ったという。シルトリによると自分の客から作り方をならったオランダ、ミッテルブルフの眼鏡職人ハンス・リッペルハイが「kijker」と命名した2枚のレンズ組み合わせた望遠鏡について1608年10月2日特許申請をオランダ総督にした。


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