服部半蔵_影の軍団
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この項目では、千葉真一主演テレビ映画による時代劇について説明しています。1980年日本映画については「影の軍団 服部半蔵」をご覧ください。

服部半蔵 影の軍団
Shadow Warriors
ジャンル時代劇
企画巻幡展男 (KTV)
翁長孝雄(東映
脚本#エピソードリスト
監督#エピソードリスト
出演者千葉真一
三林京子
高岡健二
長谷直美
火野正平
春田純一
栗田洋子
菅貫太郎
石橋蓮司
金子信雄
犬塚弘
樹木希林
山村聰
西郷輝彦
ナレーター小池朝雄
音楽渡辺茂樹
荒木一郎[注釈 1]
オープニングスペクトラム
「服部半蔵 影の軍団 メインテーマ」
エンディング岡林信康Gの祈り
国・地域 日本
言語日本語
時代設定慶安年間
製作
プロデューサー岩崎義 (KTV)
松平乘道
牧口雄二
奈村協(東映)
制作東映
製作KTV / 東映

放送
放送局FNS
映像形式カラー16mmフィルム[1]
音声形式モノラル
放送期間1980年4月1日 - 9月30日
放送時間火曜 22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作火曜夜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数27
服部半蔵 影の軍団
特記事項:
制作協力 - サニ千葉エンタープライズ
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『服部半蔵 影の軍団』(はっとりはんぞう かげのぐんだん)は、日本テレビ映画による時代劇主演千葉真一制作KTV東映、カラー16mmフィルム作品[1]FNSにて1980年4月1日 - 9月30日火曜日22時から22時54分に全27話が放送された。『#影の軍団シリーズ』の第1作である。
服部半蔵 影の軍団
概要

伊賀忍者服部半蔵が影の軍団を率いて、三代将軍徳川家光の急死により、政情が混乱している幼君の四代将軍・徳川家綱の治世に、江戸幕府老中御三家間の権力争いや、伊賀忍者と甲賀忍者の宿命の関係が絡み、壮絶な戦いを繰り広げていく物語である[2]。服部半蔵には千葉真一、半蔵を狙う甲賀のくノ一三林京子、将軍補佐役・保科正之山村聰を配役した[2]。伊賀忍者が平素に市井で暮らす姿も描き、その正体を知らずに付き合う女性に樹木希林を配したことで、暗闘する忍者が活躍する内容と対照的な場面も見どころとなっている[2]。(⇒ #制作
登場人物

※ ( ) の数字は登場話数。無しは全話出演。1話のみの出演は#エピソードリストを参照。
影の軍団

三代目
服部半蔵 - 千葉真一
伊賀忍者の.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}頭領(おかしら)。かつては徳川家康から八千石の碌を得ていた服部家だが、10年前に父・二代目服部半蔵が「太平の世に忍びは無用」という理不尽な理由で改易をされてしまったので、権力者を全く信用していない (1)。忍者としてではなく、庶民として市井に溶け込みながらも、一朝ことある日に備え、伊賀忍法を磨き続けており、服部衆にも周知徹底させている (2)。しかし半蔵門に老中の首がぶら下げられ、「三代目服部半蔵の仕業」と濡れ衣を着せられた (1)。自ら保科正之の屋敷に向かい、無実を主張しながらも、あえて火中の栗を拾いにわざと捕らえられ、真相を探ろうとする (1)。いったん脱出したが、再び保科と会い、天下(てんが)に真実を公表する条件で保科から改めて下手人捕縛の依頼を受け、伊賀衆が生き延びるため、服部衆と共に真相究明に動き出した (1)。これが影の軍団を結成する契機となる (1)。忍装束では唯一三連星の鉢金付き頭巾を被り、六尺手拭で鼻と口を覆い、忍刀脇差の柄を併せ持った二刀流 (4, 7, 9, 11, 14 - 16)・手裏剣 (6. 14, 16)・殴打技 (17, 21)・蹴り技を (2, 17. 21)、駆使して戦う。敏捷性もずば抜けており (1 - 2, 8 - 9, 14 - 16, 20 - 21, 27)、騎馬の達人 (1, 7)。土遁 (4)・火遁 (11) も駆使する。地毛は短髪。忍装束のほか、黒い袈裟を身に纏う雲水僧にもなり、梵字が刻まれた仕込み杖を持つ (4)。雲水姿で戦うこともある (1, 3 - 4, 10, 16, 21)。旅に出るときは雲水僧が基本。街中や旅先では編み笠を被る侍へ変わるなど (1, 4, 6)、使い分けている。保科屋敷に赴くときは忍び装束と (1 - 2)、 雲水僧と(1, 14 - 15, 20)、時々で使い分ける。江戸生まれの服部衆や全国に散らばる伊賀衆から“三代目”として、老齢の伊賀衆からは“恩納 服部半蔵”と云われた初代服部半蔵の生き写しと崇められている (15)。“不可能を可能とする”のが生き甲斐 (1, 8)。父の命日に菩提を弔うが、甲賀組はこの機に乗じて襲撃してくるものの、この日だけは殺生をしないと決めている (4)。身勝手な行動をした従妹・黒文字のキララには「刃の下に心。これすなわち忍び也」と諭している (9)。お甲の妹・お菊が「父の仇の忘れ形見」と短剣を刺してきたときには躱さず、刺されており、「忍びの定めとはいえ、親を亡くしたこの悲しみはよくわかる。おれの流した血でおまえたち姉妹の恨み心が贖えるとは思えないが、(お梅が拐かされたまま)いま死ぬわけにはいかない」と発してる (10)。人質となっていたお梅がお甲のおかげで無事帰ってきたので、決闘に行く理由は無くなったものの、お甲やお菊とは何らかの決着をつけねば、この件は終わりにできないと、甲賀組の罠が仕掛けられているかもしれない桔梗ヶ原に単身で向かった (10)。頭領として普段は冷静沈着な行動をするが、幼馴染の浦戸伊三郎を強引に下山させなかったことを後悔し、結果的に夜叉神党に殺されたことを後悔し、単身で敵陣へ向かい、仇討ちを果たす激情的な面もある (11)。服部家の再興を考えていないことで、伊賀衆に苦労させていることを慮っている (11)。影としての忍びから離れ、庶民として生きていきたい者たちにはその意思を尊重し、伊賀衆から抜けさせている (11)。この考え方は甲賀忍者にも影響を及ぼし、長崎の隠れ忍・不知火が (6)、くノ一・お甲や (10)、甲賀組から離れることとなる (6, 10)。一方で抜けるにしても仲間を殺した身勝手な伊賀衆には、容赦なく決して許さない (17)。権力を守るために庶民を苦しめることを決して許さず、そのために幕府と対立することも厭わない (8 - 9, 16, 20)。大奥最高位の悪行を暴こうとし、保科が力づくで半蔵を一旦制止したが、奥女中たちの恨みを無念に思う半蔵は従わず、服部衆と共に大奥へ忍び込み、容赦なく主犯を葬った (8)。酒井忠清の卑劣な罠に怒り、甲賀組頭・水口鬼三太同様、斬ろうとするが、これは保科の説得で思い止まった (9)。お家騒動に関わるつもりは無く、保科の依頼を断るが、下々からよんどころない事情を聞かされると、助けようと果敢に動く (16)。権力の片棒を担ぐのではなく、庶民を第一に優先し、行動する (16, 19)。幼君家綱が拐かされたとき、保科から「幕閣御三家は野望の虎の集まり。このままでは虎共が殺し合いをし、天下が乱れに乱れる。幼君を救出してほしい」と頼まれるが、「江戸城は虎の巣。寄ってたかって、おれの親父は食い殺された。


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