仏教用語
有, バヴァ
パーリ語bhava
サンスクリット語??
(IAST: bhava)
中国語有
日本語有
(ローマ字: u)
英語State of existence
テンプレートを表示
十二因縁
無明(無知)
↓
行
↓
識
↓
名色
↓
六処
↓
触
↓
受
↓
愛
↓
取
↓
有(存在)
↓
生(誕生)
↓
老死(老いと死)
有(う、梵: bhava)とは、仏教用語で衆生としての生存、存在状態を表すことばである[1]。対義語は非有(ひう、abhava)[2]。 パーリ語:punabbhava、サンスクリット語:punarbhavaとは、「再び punar + 存在する bhava」との意であり、輪廻と再生を意味する。釈迦は成道を経たことで punarbhava からの解放を手に入れたとされる。.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0} akupp? me vimutti. Ayamantim? j?ti. Natthid?ni punabbhavo’ti. わが解脱は達成された。これが最後の生まれであり、もはや二度と生まれ変わることはない。—パーリ仏典, 聖求経, 26 Ariyapariyesana Sutta, Sri Lanka Tripitaka Project パーリ語:Tayome bhav? ,Ti-bhav? [3] (さんう、さんぬ[4])とは、 生きものの生存状態、生存領域。十二因縁では第10番目の、欲界・色界・無色界の三界を衆生が輪廻していく状態を指す。 Tayome bhikkhave, bhav?: k?mabhavo, r?pabhavo, ar?pabhavo. Aya? vuccati bhikkhave, bhavo. (しう)。衆生が輪廻転生する過程の、一サイクルを4つに分けて説明するもの[5]。倶舎論 などに説かれている[6]。
再生
三有
四有
死んでから次の生を受けるまでの期間である中有[7](ちゅうう、antar?-bhava)[6]
それぞれの世界に生を受ける瞬間を意味する生有[7](しょうう、upapatti-bhava)[6]
生を受けてから死ぬまでの一生の期間である本有[7](ほんぬ、p?rva-k?la-bhava)[6]
死ぬ瞬間を意味する死有[7](しう、mara?a-bhava)[6]
出典^ 精選版 日本国語大辞典『有
^ 『非有』 - コトバンク
^ 佐藤良智「有 (bhava) について」『印度學佛教學研究』第2巻第2号、1954年、539-540頁、doi:10.4259/ibk.2.539。
^ 『三有』 - コトバンク
^ 『四有』 - コトバンク