有馬温泉
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この項目では、兵庫県神戸市にある有馬温泉について説明しています。神奈川県川崎市にある有馬温泉については「川崎有馬温泉」をご覧ください。

有馬温泉

温泉情報
所在地

兵庫県神戸市北区有馬町.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}有馬温泉 有馬温泉の位置
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度47分53秒 東経135度14分51秒 / 北緯34.79806度 東経135.24750度 / 34.79806; 135.24750座標: 北緯34度47分53秒 東経135度14分51秒 / 北緯34.79806度 東経135.24750度 / 34.79806; 135.24750
交通交通の項を参照
泉質含鉄塩化物泉放射能泉炭酸水素塩泉
外部リンク一般社団法人有馬温泉観光協会
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有馬温泉三宮駅新神戸駅湊川駅明石駅西明石駅鈴蘭台駅西宮
山口南
西宮北IC 神戸市・明石市地図

有馬温泉(ありまおんせん)は、兵庫県神戸市北区有馬町摂津国)にある日本三古湯温泉[1]枕草子の三名泉にも数えられた。また、室町時代には万里集九草津温泉下呂温泉とともに「三名泉」とし、江戸時代には林羅山もこれらの三温泉を「天下の三名泉」と記した(日本三名泉)[2][3]。江戸時代の温泉番付では当時の最高位である西大関に格付けされた。瀬戸内海国立公園の区域に隣接する。
泉質

この地域は活断層である有馬-高槻構造線が分布しており、透水性の高い断層破砕帯を流路として温泉水が噴出している。東西走向の断層からは低温泉、南北走向の断層からは高温が噴出している[4]

それぞれ、湧出口では透明だが、空気に触れ着色する含鉄塩化物泉赤湯)は「金泉(きんせん)」、それ以外の透明な温泉は「銀泉(ぎんせん)」と呼ばれている。銀泉は泉源により成分は若干異なるが、炭酸水素塩泉と、ラジウムを多く含む放射能泉に大別される。なお、「金泉」「銀泉」という名称は、有馬温泉旅館協同組合登録商標(金泉:第3295652号・第4672302号、銀泉:第4672303号)となっている。

有馬温泉は深部上昇水と、天水系のラドン泉の混合水からなる。深部上昇水は、高いLiBCl濃度を持つNaCl-HCO3型で、同位体的性質としてD/O同位体比(δD-δ18O)やHe同位体比(3He/4He)が大きいことで特徴づけられる。このような特徴を持つ西南日本の地下水を「有馬型(-熱水, -塩水, -深部上昇水)」という[5]。有馬温泉含む有馬型熱水の起源は、「海底下でフィリピン海プレートの岩石中に取り込まれた水が、南海トラフからスラブとして沈み込み地中深くへ運ばれ、地中の圧力によって岩石中から脱水し、上部マントル地殻を上昇して地表へ直接噴出したもの」である可能性が指摘されている[6][7]

天水系のラドン泉は、雨水を起源とする地下水で、湧出母岩である六甲花崗岩の影響を受けて放射能泉となっている。

深部上昇水は地殻内で低温となると炭素を失って塩化物泉(金泉)となる。炭素は天水系の地下水が捕獲することで炭酸泉(銀泉)となる。

有馬温泉の源泉温度は最大で98℃と非常に高い。これは冷却された深部上昇水が浅部で局地的に二次過熱を受けた影響とされているが、周辺に第四紀火山は存在しておらず、高温で噴出する理由はよく分かっていない[5][8][9][10]

金泉:含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉

鉄分が多いため、タオルにかけ続けると赤褐色に染まる


銀泉:炭酸ラジウム混合低温泉

泉源:天神泉源、有明泉源、炭酸泉源、太閤泉(飲泉場)、極楽泉源、御所泉源、妬(うわなり)泉源


金泉(月光園游月山荘)

銀泉の炭酸泉源

温泉街湯本坂

温泉街は六甲山地北側の紅葉谷の麓の山峡の標高350-500 mに位置している。大きな旅館やホテルは温泉街の周辺や少し離れた山麓、山中にある。公的な外湯は「金の湯」(金泉)、「銀の湯」(銀泉)がある。

また、有馬温泉で「○○坊」と名の付く宿が多いのは、建久2年(1191年)に、吉野の僧坊、仁西上人が熊野十二神将に準えて建てられた有馬十二坊と呼ばれた坊舎にあやかったものとされる[11]

2010年(平成22年)から会員制リゾートが進出したことで、ホテル・旅館の総客室数が1,300室から1,600室へと2割以上増加した[12]

また、毎年1月9日には、えびす神社の総本社である西宮神社に温泉を運び有馬温泉の商売繁盛を願う献湯式が催されている。(詳細は西宮神社#有馬温泉献湯式を参照)

湯本坂 - 旧大阪街道。

公園 - 瑞宝寺公園鼓ヶ滝公園愛宕山公園、ゆけむり広場、有馬ます池

社寺 - 有馬稲荷神社、温泉寺極楽寺念仏寺湯泉神社、妙見寺、寶泉寺、善福寺、林渓寺

博物館 - 神戸市立太閤の湯殿館、温泉寺御祖師庵、有馬の工房、有馬玩具博物館有馬切手文化博物館

景勝地 - 有馬四十八滝紅葉谷、地獄谷

花街 - 有馬芸妓 20歳までの芸妓半玉(はんぎょく)と呼ばれる。

行事 - 入初式。毎年1月2日、新年行事として開催。

その他

太閤橋と秀吉像、ねね橋とねね像 - 有馬川を挟んで向かい合う位置にある[13]

杖捨橋 - 京都・奈良・大阪方面に向かう京口に位置し、杖をついた病人が湯治により快癒し帰るときに杖を捨てたという伝説がある[13]


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