有頂天家族
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有頂天家族
ジャンル
コメディ群像劇
ファンタジー妖術、現代の御伽噺
小説
著者森見登美彦
出版社幻冬舎
発売日2007年9月25日
巻数既刊2巻(全3巻の予定)
漫画
原作・原案など森見登美彦(原作)
久米田康治(キャラクター原案)
作画岡田祐
出版社幻冬舎
掲載誌コミックバーズ
レーベルバーズコミックス
発表号2013年6月号 - 2015年5月号
巻数全4巻
アニメ:有頂天家族(第1期)
有頂天家族2(第2期)
原作森見登美彦
監督吉原正行
シリーズ構成菅正太郎(第1期)
檜垣亮(第2期)
脚本菅正太郎(第1期)
檜垣亮(第1期、第2期)
待田堂子(第2期)
キャラクターデザイン久米田康治(原案)
川面恒介
音楽藤澤慶昌
アニメーション制作P.A.WORKS
製作「有頂天家族」製作委員会(第1期)
「有頂天家族2」製作委員会(第2期)
放送局TOKYO MXほか
放送期間第1期:2013年7月7日 - 9月29日
第2期:2017年4月9日 - 6月25日
話数第1期:全13話
第2期:全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ
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『有頂天家族』(うちょうてんかぞく)は、森見登美彦による日本小説。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}森見作品の中で「五男」、「毛深い子」と呼ばれる[要出典]。幻冬舎より2007年9月25日に刊行された。森見作品初の、動物が主人公の小説。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部に当たる。

2015年2月26日に第2部に当たる『有頂天家族 二代目の帰朝』(うちょうてんかぞく にだいめのきちょう)が刊行された[1]。巻末に第3部の予告がなされている。

2013年にテレビアニメ化され、2017年に続編が放送された。

2017年3月時点でシリーズ累計発行部数は55万部を記録している[2]
あらすじ
有頂天家族

千年の都・京都。ここでは古来より、人に化けた天狗が、人間社会に紛れて暮らしていた。糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父であり、狸界の頭領「偽右衛門」でもあった総一郎は、ある年の瀬に人間達に狸鍋にされ、帰らぬ狸となってしまった。

遺された「下鴨四兄弟」の三男で「面白く生きる」がモットーの矢三郎は、天狗の赤玉先生の世話をしつつ弁天の美しさに魅かれ、夷川家の金閣・銀閣と張り合うなど退屈する暇もない。長男・矢一郎は次期「偽右衛門」を目指す。しかし下鴨家は、父を狸鍋にした金曜倶楽部に狙われる。

父の死に秘められた真実が明らかになり、下鴨家の逆転劇が始まる。
二代目の帰朝

赤玉先生の跡継ぎである二代目が、英国から帰朝する。かつて赤玉先生と争い、敗れ去った二代目の登場に狸達もざわめく。

矢一郎は南禅寺家主催の狸将棋大会を復活させ、将棋好きの南禅寺玉瀾と親しくなる。矢二郎は祖母の薬で、化ける能力を取り戻し旅に出る。矢三郎は有馬温泉で夷川早雲の最期を見届ける。

夷川家の長男・呉一郎が帰還、下鴨家と和解するが、それは恐るべき陰謀であり、下鴨家は窮地に陥る。

そして、ついに二代目と弁天の死力を尽くした決闘が始まった。
登場キャラクター

担当声優で、断り書きのないものはテレビアニメのキャスト。

下鴨家

下鴨神社糺の森に暮らす狸の名門。
下鴨 矢三郎
声 - 河相我聞ラジオドラマ版)/ 櫻井孝宏能登麻美子(幼少期)主人公。下鴨家三男。父の残した「面白きことは良きことなり!」の言葉を身上に勝手気ままに暮らしている。父の近年まれに見る化け力を兄弟の中でもっとも受け継いでおり、女子高生から達磨まで様々なものに化けることができるが、海星の前では化けの皮が剥がれることに長い間気付いていなかった。普段は男子大学生に化けている。また、「我々のみに許されたこの力で面白おかしく世を渡って何が悪いのか」とも思っている。かつて初恋の相手・弁天と共謀し「魔王杉の事件」を起こしたが、そのことで赤玉先生には負い目を感じ、それ以来はなにかと身の回りの世話をしている。赤玉先生や矢二郎によると四兄弟の中では父に一番買われていたらしい。
下鴨 矢一郎
声 - 棚橋真典(ラジオドラマ版) / 諏訪部順一下鴨家長男。生真面目な性格。矢三郎に負けないくらいの化け力を持っており、特に虎によく化け「鴨虎」の通り名を持つ。普段は和服姿の若旦那風に化けている。また、父から受け継いだ絡繰り式の人力車を操ることができる。長男としての自覚が強く、亡き父のような立派な狸になるべく努力してはいるが、融通が利かない上に、緊急時になると慌てふためいて混乱してしまうなど土壇場に弱い。亡き父の遺志を継ぐべく次期「偽右衛門」選挙に出馬している。それゆえ弟たちの不甲斐なさと(特に矢三郎の)奇行に悩まされており、揉め事を好まないが、家族を侮辱されると見境なく激怒する。
下鴨 矢二郎
声 - 知嶋大貴(ラジオドラマ版) / 吉野裕行下鴨家次男。普段はやる気を見せない怠け者。現在では六道珍皇寺の境内の古井戸で蛙となって隠居生活しており、井戸にこもってからは多くの天狗や狸の悩みや愚痴の聞き相手となっている。そのため、引きこもりながらも情報通であり、矢三郎の知らない情報を知っていることもある。父親とは兄弟の中で一番仲が良く、かつては大好物の偽電気ブランを飲んで「偽叡山電車」に化け父とともに大暴れしたが、ある時酔って偽叡山電車に化けて洛中を一回りした後、自分が父を置いて先に帰宅したために父が金曜倶楽部に捕らわれてしまったことに責任を感じ、以来蛙に化けて井戸に引きこもるようになり、偽電気ブランも一度も飲んでいない。父の最後の言葉を思い出せずにいたが、矢四郎から偽電気ブランを飲まされ、再び偽叡山電車に化けて父の言葉も思い出した。
下鴨 矢四郎
声 - 伊藤圭基(ラジオドラマ版) / 中原麻衣下鴨家四男。普段は少年姿に化けているが、化け力を悉く兄に取られたと言われるほど化けるのが苦手で気が弱く、恐怖を感じるとすぐ狸の姿に戻ってしまう。携帯電話の充電ができるという特技を持つ。通り名は「しっぽ丸出し君」。修業のため偽電気ブラン工場で働いており、そこで金閣・銀閣によくいじめられているが、本人はこれも修行だと割り切っている。
母(下鴨 桃仙)
声 - 山下容莉枝(ラジオドラマ版) / 井上喜久子狸四兄弟の母。宝塚歌劇に心酔し、「美青年には優雅な玉突きがふさわしい」という独自の観念から、タカラヅカ風美青年に変じてはビリヤード場に通う。通り名は「黒服の王子」。雷を非常に苦手としている。息子たちを心から愛しており、立派な狸であると信じて疑わない。
父(下鴨 総一郎)
声 - 鈴木林蔵(ラジオドラマ版) / 石原凡狸四兄弟の父。山に化けることができるほどの非凡の化け力を持っており、赤玉先生をして「狸にしておくには惜しい人物」と言わしめた。その化け力と器の大きさから狸のみならず天狗からも一目置かれる狸であり、長年京都狸界の頭領「偽右衛門」(にせ・えもん)として狸界を束ねた偉大な狸であったが、なぜか弁天を見ると化けの皮がはがれ狸に戻ってしまう。矢三郎には「阿呆さ」、矢一郎には「責任感」、矢次郎には「呑気さ」、矢四郎には「純真さ」を多く受け継いだとされている。数年前に金曜倶楽部によって狸鍋にされて急逝した。
夷川家

下鴨家と並ぶ名門で、偽電気ブランの卸元。下鴨家とはライバル関係にある。
夷川 早雲
声 - 多田木亮佑(ラジオドラマ版) / 飛田展男夷川家の頭領。総一郎の実弟で矢三郎たちの叔父にあたり、本名は「総二郎」。下鴨家から夷川家に婿入りしているが、下鴨家の母や矢一郎によれば、元々は彼と総一郎の父(矢三郎たちの祖父)が下鴨家と夷川家の確執解消を提案した際に事前に夷川家と示し合わせる形で婿入りしたという。実兄総一郎とは数年前から仲たがいしており、以来下鴨家とは犬猿の仲である。意地の悪い性格。次期「偽右衛門」選挙に出馬しており、 偽電気ブランの卸元という立場を利用して狸界で幅をきかせている。自分の子供達に対する情はそれなりにあるものの、性格が悪い上に悪趣味なため、評判は余り良くない。次期「偽右衛門」選挙での一連の暗躍が公になったことで失踪していたが、半年後に淀川の後任として金曜倶楽部に迎え入れられる形で姿を見せる。しかし金曜倶楽部の会席で、弁天の策略で矢三郎に布袋の座を奪われたことで逆上、鬼に化けるも天満屋に狙撃され、矢三郎に看取られながら息絶えた。しかし狙撃から絶命までの流れはすべて天満屋と結託して偽装した自作自演であり、以降は息子の呉一郎の姿で京都に滞在していた。しかし、下鴨家との和解や天満屋と密会しているところを海星に目撃され、更に二代目の空気銃を矢四郎に譲渡した彼の実験室に置き、下鴨家に自分の暗殺の罪を擦り付けようとし、矢一郎の偽右衛門就任を阻止しようとするも直前に正体が露呈、天満屋から買い取った空気銃が偽物だったこともあり居合わせた天満屋に怒りをぶつけるも、弁天が地獄絵から呼び出した鬼によって、2人揃って地獄へ落とされた。
金閣・銀閣
声 - 長尾武典(金閣)、貞方秀紀(銀閣)(ラジオドラマ版) / 西地修哉(金閣)、畠山航輔(銀閣)早雲の双子の息子で、矢三郎たちの従兄弟。


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