有賀ヒトシ
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ありがひとし(1972年8月23日 - )は、日本漫画家キャラクターデザイナー。当初は「有賀ヒトシ」名義で活動を行い途中からひらがなの名義も併用していたが、2016年以降は「ゲン担ぎ」の意味を込めてすべてひらがなの名義で活動している[1]。妻は古代祐三の実妹である古代彩乃
来歴・人物

ゲーム業界の出身で、ドット絵やキャラクターデザイン、攻略本の挿絵等を手がけていた。その関係でイラストレーターLA斉藤中井覚ゲームミュージックを手掛ける作曲家古代祐三葉山宏治と親しい間柄で、ロックマン関連の作品を手がける稲船敬二とは古くから親交がある。

作風は漫画「ロックマンメガミックス」に代表されるように、角ばった機械的なタッチと丸みのある生物的なタッチを共存させる独特な画風が特徴。依頼元から許される範囲で機械的・生物的両方のギミックを突き詰めた独自の設定資料を描き起こす工程を経ることが多く、依頼元とどのように打ち合わせてどうアレンジしたかの経緯を著作やネット上で多数公開している。

中学生の頃発売された『ロックマンシリーズ』への思い入れはこの上なく、公式の場で『自他共に認める「漫画家一のロックマンファン」』と紹介されるほど[2]。その心持は自身の代表作である『ロックマンメガミックス』に大きく反映されている。多少のアレンジに賛否はあるものの、本来の世界観とキャラクターを大切にした内容に魅せられたロックマンファンも少なくない。有賀の描くロックマンの世界観は、初期ロックマンを遊んだときに受けた印象の延長線で物語を描いていると本人は発言している[3]

新装版メガミックスでは帯コメントに稲船敬二から「もうはっきり言って、有賀さんのロックマンは本物だと思ってるんで。」と書かれ、『ロックマンマニアックス』でのロックマン初代企画マンA.Kとの対談では「有賀さんの大切にされているであろう部分と、私の大切にしていた部分とが、すごく似ているんだと、この作品を読ませていただいて強く思いました。」とも言われている。

バンダイナムコゲームスのSHIFTYLOOKにて連載の『風のクロノア』のアメコミ版では、クロノア開発スタッフの一人でキャラクターデザインのあらゐよしひこから「もう、完全に安心してお任せしております」[4]とも言われ、コミカライズ元である原作ゲーム開発者からの評価は高いようである。

ゲーマーとしての一面もあり、『ストリートファイター』など、1990年代のカプコンのゲームはお気に入りのようである。他にもガンダムシリーズ恐竜忍者カレーポケモンなど、そのこだわりは相当深い。自身のTwitterではコミックボンボン執筆当時、ブーム前のポケモンに惚れ込み、コミカライズしたかった旨を編集部に伝えたが適わなかったと発言している[5]

2013年以降はポケモンカードゲームの関連商品や、ポケモンセンター専売グッズ、ポケモンだいすきクラブのイラストを手がける事が増えている。『ポケットモンスター X・Y』『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』ではポケモンのデザインも担当した[6]

同じ2013年10月から、漫画原作者大崎悌造との共著で『ようかいとりものちょう』を刊行。その後も巻数を重ね、長期シリーズとなっている。
作品リスト
ロックマン関連の漫画作品

ロックマンリミックス』(1996年4月 講談社、コミックボンボンデラックス) - 現在「メタルハート」は新装版メガミックスに、「破壊指令」「メガミッション」はロックマンマニアックスに収録されている

ロックマンメガミックス』- 1997年?1998年刊行(ボンボンKC) 2003年に復刊版(エンターブレイン)を、2009年に一部を修整した新装版(ウェッジホールディングス)を刊行。2015年には新装版をベースとした版が復刊ドットコムより刊行。

ロックマンギガミックス』(2009年?2010年ウェッジホールディングス) - 完全描きおろしで刊行

ロックマンマニアックス』、(1997年?1998年コミックボンボン本誌連載) - 2003年(エンターブレイン版)に一部収録、2011年に他ロックマン関連作品や設定資料、それまでメディアにてほぼ発言がなかったロックマン初代企画マンA.Kとのロング対談を収録した単行本(ウェッジホールディングス版)発売

『ロックマン10年史大事典』(1998年3月講談社)- 監修・本文イラスト&本人の思い出漫画、稲船敬二池原しげと岩本佳浩との対談

『ロックマンを作った男たち ロックマン誕生伝説)- 1994年?1995年コミックボンボンにて初出。新装版ロックマンメガミックス1,2巻(ウェッジホールディングス)に収録

ロックマン9』 アレンジサウンドトラック(2008年10月10日 インティ・クリエイツ) - ジャケットイラスト、収録曲『光る明日へ』作詞参加[7]、ライナーノートに9のプレストーリー『誰が為に』を掲載(「誰が為に」はウェッジ版ロックマンマニアックスに収録)

その他のロックマン関連

『最新版ロックマン大百科』(1994年12月20日
講談社、コミックボンボンスペシャル96) - 構成、協力、Dr.ワイリーのロボット入門


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