月刊少女野崎くん
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月刊少女野崎くん
ジャンル
4コマ漫画学園コメディ
漫画
作者椿いづみ
出版社スクウェア・エニックス

その他の出版社
青文出版社
文化傳信
世界??出版公司
鶴山文化社
Elex Media Komputindo
エン・プレス

掲載サイトガンガンONLINE
レーベルガンガンコミックスONLINE
発表期間2011年8月25日 - 連載中
巻数既刊15巻(2023年8月10日現在)
アニメ
原作椿いづみ
監督山アみつえ
シリーズディレクター竹下良平(チーフ演出)
シリーズ構成中村能子
脚本中村能子
キャラクターデザイン谷口淳一郎
音楽橋本由香利
アニメーション制作動画工房
製作月刊少女野崎くん製作委員会
放送局#放送局参照
放送期間2014年7月 - 9月
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『月刊少女野崎くん』(げっかんしょうじょのざきくん)は、椿いづみによる日本4コマ漫画作品。スクウェア・エニックスウェブコミック配信サイトガンガンONLINE』で2011年8月25日更新分より連載中。月2回(第2・第4木曜日)更新。

2014年7月にはテレビアニメ化され、深夜アニメとしてテレビ東京ほかで全12話が放送された。
概要

男子高校生で人気少女漫画家の野崎梅太郎と、アシスタントになった女子高校生の佐倉千代を中心に、彼らとその周囲を取り巻く人々をコメディタッチに描いている。白泉社で少女漫画家としてデビューした作者が初めて描いた4コマ漫画をガンガンONLINE編集部に持ち込んで採用となり[1][2]、ガンガンONLINEが2011年7月から実施している「毎週新連載16作品プロジェクト」の第9弾として連載が開始された。

インターネットラジオスクエニChan!』第31回放送内でパーソナリティ3人によるラジオドラマ企画として、安元洋貴が野崎、西明日香が佐倉、KENNが御子柴をそれぞれ声を演じた[3]

2013年6月26日にドラマCDが発売された。メインの担当声優は作者の希望で選ばれており、上記の3人も偶然イメージと一致していたということで続投している[4]

2014年3月22日にテレビアニメ化が発表され[5]、同7月から9月まで放送された。

2021年8月時点でシリーズ累計発行部数は800万部を突破している[6]
あらすじ

浪漫学園に通う女子高生・佐倉千代は勇気を振り絞り、かねてより想いを寄せていた隣のクラスの男子生徒、野崎梅太郎に告白を決意する。ところが野崎は、女性の筆名で少女漫画雑誌に連載を持つプロの漫画家という、もうひとつの顔を持っていた。佐倉は野崎に異性としての好意の告白をファンとしての告白と取り違えられたことから、ベタ塗り担当として野崎のアシスタントを務めることになる。

無愛想で、いつも漫画の題材を集めることしか頭にない野崎の奇行の数々に振り回されながらも、佐倉は持ち前の社交性を発揮し[7]、野崎のアシスタント仲間や、出版業界の人々、野崎の家族といった人々の間に交友関係を広げていく。一方、佐倉は野崎が自分のことを異性としてどう見ているのか読めず、悶々とする毎日を過ごすことになるが、実は佐倉自身が野崎の描く少女漫画『恋しよっ?』のヒロイン、マミコの外見上のモチーフになっていたという真実を知らされずにいる。

野崎の仕事場では佐倉のほか、悪ぶっているのに繊細な心を持つツンデレ男子の御子柴実琴、演劇部部長の堀政行、バスケ部の後輩の若松博隆といった学生たちが、それぞれアシスタントとして特殊効果・背景・消しゴムかけを担当しており、学校では彼らの交友関係を中心に物語が展開していく。

堀の後輩で、演劇部で男役を演じる鹿島遊は、野崎たちが少女漫画を執筆していることを知らされていなかったことが原因で、先輩として敬愛する堀には女装願望があると勘違いし、その応援をしようとして的外れなフォローを繰り返すようになる。

また若松は、佐倉の友人でがさつな性格の瀬尾結月から気に入られ、彼女こそが顔を知らない思い人「声楽部のローレライ」の正体であることを知らされないまま交際を続けることになり、野崎の漫画のモチーフにされる。やがて彼らの人間関係は横にも繋がっていき、堀は若松が声楽部の生徒に好意を寄せているという話から着想を得て、演劇部でミュージカルを催すことを思いつく。音痴が密かな負い目である鹿島は堀を失望させないため、佐倉の仲介で瀬尾に弟子入りするが、若松は鹿島のことを瀬尾の彼氏と誤解してひと騒動を繰り広げることになる。

御子柴は友人である佐倉や鹿島から相談されたり、若松と瀬尾の関係の真相を把握することになったりと、友人たちの恋愛模様を俯瞰する立場となっていくが、ギャルゲーでしか恋愛を体験したことがない御子柴も彼らに有益なアドバイスをすることができない。そんな御子柴もまた、野崎からマミコの性格上のモデルにされていることを知らされずにいたり、野崎の弟で天才肌だが無気力な野崎真由との奇妙な交友関係を築くことになったりする。

野崎の担当編集者である宮前剣と、前任の担当編集者である前野蜜也との腐れ縁や確執、そして前野の雑な仕事ぶりに振り回される漫画家の都ゆかりが、仕事のことを友達に隠しているためにおかしな誤解を広げていく経緯といったサイドストーリーも織り込みつつ、野崎とそのアシスタントたちは漫画家としての多忙な日々と、勘違いに勘違いの絡み合った日常を過ごしていく。
登場人物

「声」はメディアミックス化で役を演じた担当声優。2013年のドラマCD版と2014年のテレビアニメ版ではキャスティングが異なるが、断り書きがないものはテレビアニメ版の声優を記す。プロフィールは原作第4巻[8]および公式ファンブック[9]より。
主人公
野崎 梅太郎(のざき うめたろう) /
ペンネーム:夢野 咲子(ゆめの さきこ)
声 - 安元洋貴(ドラマCD版) / 中村悠一(テレビアニメ版)[10]本作の主人公[11][12][13]。普段は無骨な男子高校生だが、もう1つの顔は「夢野咲子」のペンネームで活躍する売れっ子少女漫画家。学年クラスは2-B。身長190センチメートル。誕生日は6月6日、血液型はA型。繊細な心理描写の恋愛漫画に定評があるが、自身が描く漫画のストーリー内容は周囲の人間を観察し想像を膨らませたもので、本人は恋愛経験が皆無。また、やや天然の気があり、ネーム段階では頓珍漢なネタを出しその度に佐倉や宮前に突っ込まれているが、担当の宮前のお陰で最終的には普通の漫画になっている。漫画以外に関しては無趣味で、言動にもデリカシーや遠慮が感じられない。ワーカホリック気味なところがあり、漫画のネタ探しとなると奇行に走ることが多い。反面、周りが変人ばかりなのでツッコミに回ることもあり、漫画とその作業に対する姿勢も真面目である。自身が少女漫画家であることは隠していないが、「繊細な心理描写と華やかな画面」とされる作風に反するデリカシーのない性格から周囲から信じてもらえず、学校内で事実を知っているのはアシスタントをしている友人や先輩しかいない。美術部に所属している佐倉が描いたはみ出しの少ないポスターを以前に見たことでその技術を買っており、いずれアシスタントに採用したいと考えていた。中学時代はバスケット部として活躍し、若松は当時の同じ部の後輩である。普段は表情に乏しく朴念仁を絵に描いたような人物であり、彼を熱烈に慕っている佐倉に対しても、その好意に気付く素振りすら見せないが、ある程度の信頼関係は築けている。テレビアニメ版の裏設定では、仕事に熱中するあまり漫画のことばかり考えていて感情表現を疎かにしているが、内面では感情豊かな人物という解釈で演出されている[14][15]。『月刊少女ロマンス』という少女漫画雑誌で『恋しよっ?』を連載しており、周囲の人物をモデルに性別を逆転させたキャラクターが多々存在する。素の大雑把な性格故か背景を描くのが苦手で、まったく進歩する様子を見せていない[注釈 1]他、キャラクターの位置や視点がコマごとにバラバラになるなどの欠点もある。学業と漫画家としての活動を両立するため、父親を何とか説得し実家を出て学校の近くのマンションで一人暮らしをしている。母親の手伝いをしていたため、家事が得意で、料理も上手い[注釈 2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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