月光石
The Ghoul
監督T・ヘイズ・ハンター
『月光石』(げっこうせき、The Ghoul)は、1933年に公開されたイギリスのホラー映画。出演はボリス・カーロフ、セドリック・ハードウィック、アーネスト・セジガー
(英語版)、そして本作品がデビューとなるラルフ・リチャードソン。『月光石 ボリス・カーロフのグール』というタイトルでDVD発売されたこともある[2] 。
エジプト学者のヘンリー・モーラン教授は病床で死にかけていた。しかし、アラブ人ドラゴアから月光石を入手、それを使ったアヌビスの秘儀で不死の体を得ようとした。モーランは月光石を握った手を包帯で巻いたまま眠りにつき、医師が臨終を宣告。遺体は霊廟に安置される。しかし、使用人のレーンが月光石を盗む。 モーランの甥ラルフ、姪ベティは弁護士のブロウトンからモーラン死去の知らせを聞き、屋敷に向かう。途中、道に迷い教区牧師のハートリーも同伴する。さらに月光石を取り戻したいドラゴアもやってくる。 死んだはずのモーランが生き返る。モーランは月光石が盗まれたことを知りレーンを問い詰める。レーンはベティのバッグの中に隠していた。モーランはベティを襲い、月光石を取り戻すと霊廟に戻る。アヌビスの像の手が月光石を握りしめ、儀式は完遂されたと思われたが、モーランは再び死んでしまう。アヌビス像の手は実はハートリーの手で、さらに月光石はドラゴアからベティの親友のケイニーの手に渡る。 月光石を手に入れたいブロウトンとドラゴアがケイニーを追い詰めるが、警察が駆けつけお縄になる。 最後に主治医の誤診が発覚する。モーランはカタレプシーで生きたまま霊廟に安置されていただけで、つまり、生き返ったのではなかったのだった。 本作はフランク・キング博士の1928年の小説と、それに基づいたキングおよびレナード・ハインズ共作の戯曲を原作としている。製作はイギリスのゴーモン・ブリティッシュで、1933年8月に公開。翌1934年1月にはアメリカでも公開された。イギリスではヒットしたが、アメリカでは思うように収益をあげられなかった[1]。イギリス出身のカーロフはユニバーサルと契約でもめていた短い期間にこの映画に出演、20数年振りの里帰りとなった[3]。 この映画は長い間失われた映画と思われていた。しかし1969年、映画コレクターのウィリアム・K・エヴァーソンが当時共産主義国だったチェコスロバキアで『B?s』という題名の音質のよくない字幕入りのプリントを発見。2つの殺人シーンを含む8分ほどが欠落していたが、唯一現存するプリントと思われた。エヴァーソンは16ミリにして英米で上映会を催した。1975年のハロウィンにはニュースクール大学でロン・チェイニーの『The Monster』(1925年)、ベラ・ルゴシの『The Gorilla』(1939年)との三本立て上映会を行った。その後、ニューヨーク近代美術館とヤヌス・フィルムズにより限定配給された。 1980年代初期、シェパートン・スタジオ 1961年に監督パット・ジャクソン、出演シド・ジェームス
あらすじ
キャスト
ヘンリー・モーラン教授:ボリス・カーロフ
ブロウトン:セドリック・ハードウィック
レーン:アーネスト・セジガー
ベティ・ハーロン:ドロシー・ハイソン(英語版)
ラルフ・モーラン:アンソニー・ブッシェル(英語版)
ケイニー:キャスリーン・ハリソン(英語版)
アガ・ベン・ドラゴア:ハロルド・フート(英語版)
ムハンマド:D・A・クラーク=スミス
ナイジェル・ハートリー:ラルフ・リチャードソン
デイビス:ジャック・レイン
医者:ジョージ・レルフ
制作
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