月下の棋士
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月下の棋士
ジャンル
青年漫画
漫画
作者能條純一
出版社小学館
掲載誌ビッグコミックスピリッツ
レーベルビッグコミックス
発表期間1993年 - 2001年
巻数全32巻
話数全351話
その他監修:河口俊彦
ドラマ
原作能條純一
監督塚本連平小松隆志六車俊治
脚本尾崎将也
音楽寺嶋民哉
製作テレビ朝日MMJ
放送局テレビ朝日系列
放送期間2000年1月17日 - 3月13日
話数全9話
ゲーム:月下の棋士 -王竜戦-
対応機種PlayStationセガサターン
開発元access
発売元バンプレスト
発売日1996年11月21日
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマゲーム
ポータル漫画テレビドラマゲーム

『月下の棋士』(げっかのきし)は、能條純一による日本漫画作品。監修は河口俊彦。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載され、単行本は小学館ビッグコミックスから全32巻、小学館文庫版全20巻が刊行されている。

2000年にテレビ朝日系列テレビドラマとして放送された。『月曜ドラマ・イン』最終作品である。
概要

将棋を題材にした代表的な作品。現実の将棋界には起こり得ないハプニング描写、強烈な棋士たちによる印象深いセリフで人気を博した。

作中では「棋士には月下の光がよく似合う」、「が泣いているぜ」という名言が生まれた。さらにを裏から覗いた独自のアングル、対局中に駒が光る・喋る、進行した局面図をあぶり出しのように表すなどの描写も特徴的。一方、河口俊彦六段(当時)監修のもと、対局シーンは実際のプロ棋士の棋譜を元にしており[1]、綿密な知識的裏付けがなされている。
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2014年1月)(使い方

子どものころから高知の港町で祖父にしてかつての名人・御神三吉に将棋を学びながら育ってきた氷室将介は祖父の遺言を胸にプロ棋士を目指して上京し、奨励会に入会する。順調に昇級を重ねる中、氷室は将棋会館特別対局室にて後の宿命のライバルとなる滝川幸次名人と出会い、滝川との対局、勝利を目指していく。
登場人物

登場人物の多くは、実在のプロ棋士をモデルにしているが、本家とかけ離れているケースが多い。なお、段位・クラスは初登場時のものとする。
主要人物
氷室将介(ひむろ しょうすけ)
演 -
森田剛本作の主人公。十七世名人。1975年生まれ。高知県出身。御神三吉九段、虎丸竹千代九段門下。伝説の棋士・御神三吉の孫。幼少期より祖父・三吉と数え切れぬ対局をこなし、天才的な棋力を有している。祖父譲りの「初手端歩」を愛用する(南禅寺戦の故事から)[2]。作中で「駒の声が聞こえる」「強い奴の駒が光って見える」と述べるなど、将棋への計り知れぬ愛着・覚悟が見て取れる[注 1]。対局中は『猖獗』と称される常軌を逸した集中力を発揮し、命を消耗させて終局まで読みきる荒業を用いる。服装は常にツバ付き帽子を被り、ラガーシャツを着て、ジーパンを履いている。被っている帽子のツバで対局相手と視線を合わせなかったり、ツバ越しに対局相手を睨みつけたりするが、時々被っている帽子のツバを後ろに回して対局相手と対峙することもある。祖父に劣らぬ豪快で物怖じしない性格。目上の人物であろうが呼び捨てにし、暴言を堂々と吐く。更に奨励会員や棋士に対して詰み局面で絵を描くように誘導したり、大半の駒を取って無残に負かし、関崎に「破壊マシーン」と評されるほど相手に絶望感を与えるような態度をとるため、将棋界では孤立した存在となっている。祖父の死後、名人位を目指して上京。祖父の遺した推薦状を携え、奨励会に直談判。そこで将来有望な板東・関崎相手に圧勝する。書類上の師匠が虎丸となり、特例で初段で奨励会入りする。その後で奨励会時代は、第14回三段リーグの鈴本永吉戦以外で勝利し続け、プロ入り。王竜戦トーナメントでも勝ち進み、名人経験者である刈田升三と大原巌相手に勝って初代王竜となる。しかし、幸田真澄に暴力を振るったため王竜を剥奪され、除名寸前の危機に立たされる。その騒動の中で滝川幸次名人との非公式戦で対局して勝利を目前にするが、一手詰みを見逃してしまい、直後に自玉に効きを晒す手を指して敗北。幸田への暴力事件については棋界の大物である刈田が責任を持って身を預かることになり、除名は免れた。その後も順位戦で強敵の大和岬や佐伯宗光に勝って、無敗のまま最速でA級へ昇級する。第57期A級順位戦では三国イワン、首藤崇、光本龍一、土居学、大和天空相手に5連勝と好スタートを切るが、第6戦の山内和馬戦で村森聖の出した勝ちの一手を出してプロ公式戦で初めて敗北。第7戦の坂口吾平戦でも敗北して成績が5勝2敗となり、7戦無敗の佐伯がいるため自力での1位(名人挑戦権)が消滅する。しかし、第8戦の佐伯との直接対決、第9戦の結果、佐伯とのプレーオフ、今期限りへの引退を表明した滝川名人への挑戦を目指す。棋界事情に疎く、対局相手やスケジュール、対局場所を分かっておらず直前になって初めて知る、という描写もある。風貌や性格はオリジナルだが、その圧倒的強さや対局中のオーラは羽生善治を取材した時のカルチャーショックを元にしている[3]。他の登場人物の名前は実在の棋士から取られている場合もあるが、氷室の場合はその“カルチャーショック”のせいで「羽生善治」の名前は使われていない[3]。氷室が初手端歩を突かなかった対局は三段リーグ戦の鈴本戦(8四歩)、第53期C級2組順位戦の武者小路和清戦(6二銀)、王竜戦準決勝の刈田戦(3四歩)、第57期A級順位戦の三国戦(7六歩)・光本戦(5四歩)・天空戦(8四歩)がある。また氷室が初めて端歩を突く前に他の駒が動いていると思われている対局として第57期A級順位戦の坂口戦があり、対局途中において氷室の端歩が初期位置のままである対局として第53期C級2組順位戦第9戦(対戦相手名不明)がある。滝川との名人戦終了後、やりがいを失ってしまったのを理由に名人位の返上を宣言し、そのまま高知に帰ろうとするが、滝川との因縁をきっかけに関係の深かった立原真由美からの告白を受けて思い留まり、後に彼女と結婚した。後日談となる10年後、大原の孫である鉄太と名人戦で対局するところで物語は完結する。
滝川幸次(たきかわ こうじ)
演 - 田辺誠一氷室の宿敵。十六世名人。1971年5月5日生まれ。兵庫県神戸市出身。村木武雄十四世名人門下。関西奨励会所属。史上最年少で名人位に就いた棋界の第一人者。圧倒的な強さを誇り、第51期名人戦で大原から名人位を奪取して以降、6連覇を成し遂げて永世称号を得る。常に冷静沈着で物怖じしない性格。初期に名人を取った際には大原の壁をなお感じ、挑戦を受ける際に盤外戦に動揺もしたが、そうした盤外戦も後半では全く通じなくなっていった。表情が少なく、外面的に冷徹な印象が強い。将棋の神が名人を選ぶという考えを持つ人物であり、交通量の多い赤信号の横断歩道を無事に渡ることで自らが選ばれし人間であることを確認する、という場面も多い。後に自身が『名人』という唯一の生物・"神"になろうとした。名人位を獲得してからは特に奇行や突飛な発言が目立つ「変人」として描かれ、周囲をやきもきさせることもしばしばである。しかしその一方では常人を超越したオーラを持つ男でもあり、同様にオーラを持つ氷室をして氷室との非公式の対局の場で一手詰みを見逃させたり自玉に利き手を晒す手を指させて負かすほどである。ひそかに村木の妻に愛を注いでいる。好敵手、氷室との対決に強く執着し、彼との対局が自身の運命と言いきるほど。滝川と氷室との対決が宿命になっていることが、この漫画のテーマである。第57期A級順位戦第4戦中に第57期名人戦を最後に引退することを表明。


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