暴力波止場
Edge of the City
劇場用ポスター
監督マーティン・リット
脚本ロバート・アラン・アーサー
『暴力波止場』(ぼうりょくはとば、原題:Edge of the City)は、1957年1月29日にアメリカ合衆国で公開されたモノクロ映画。
赤狩りでテレビから舞台に移っていたマーティン・リット監督のデビュー作である。2年前に放映されたテレビドラマの映画化である。白人と黒人の友情というテーマがまだ理解されず、南部では上映されず一部の館では上映を拒否されて、興行的にはふるわなかったが、好意的批評は多かった[要出典]。 マンハッタンのウエストサイドに何かに追われるように革ジャンの若者が職を探しにやってくる。つてを頼って親方のチャーリーに雇ってもらうが、ドックには白人で横暴なチャーリーの率いるチームと、黒人で人情味あるトミーのチームに分かれていた。アクセルはトミーと家族ぐるみのつき合いにまでなり、トミーの奥さんから友人ヘレンを紹介されたりもするようになる。アクセルがトミーのチームに移ったところ、アクセルが軍隊からの脱走者であることを知っていたチャーリーは脅しをかける。ドックから逃げようとするアクセルを止めようとするトミーに、捕まると20年の刑が待っている身であることを告白する。ある日、アクセルとチャーリーの口論に仲裁に入ったトミーに、チャーリーは「黒」とののしり、ふたりの間でとうとう決闘が始まる。結局トミーはドッカーズ・フックで刺されて死んでしまう。 警察の捜査が始まってもドッカーたちは協力的ではない。あれは真っ当な勝負だったからというので誰も証言しようとしないのである。家族の元に身を隠そうと、アクセルがトミーの未亡人に別れを告げに行ったとき、「あなたはトミーの友人ではない」と面罵される。アクセルは監獄に入ることを覚悟で警察に出頭しようとする。それを止めようとするチャーリーと格闘となる。半死半生の目に遭わせたチャーリーの体を、アクセルは引き込み線の上をどこまでも引きずってゆく。 ※括弧内は日本語吹替(初回放送1975年12月2日 NET)
あらすじ
キャスト
アクセル・ノードマン:ジョン・カサヴェテス(納谷悟朗)
トミー・テイラー:シドニー・ポワチエ(田中信夫)
チャールズ・マリック:ジャック・ウォーデン(雨森雅司)
ルーシー・テイラー:ルビー・ディー
外部リンク
⇒暴力波止場 - allcinema
Edge of the City
表
話
編
歴
マーティン・リット監督作品
1950年代
暴力波止場 (1957)
No Down Payment (1957)
長く熱い夜 (1958)
黒い蘭(英語版) (1958)
悶え(英語版) (1959)
1960年代
五人の札つき娘(英語版) (1960)
パリの旅愁(英語版) (1961)
青年 (1962)
ハッド (1963)
暴行 (1964)
寒い国から帰ったスパイ (1965)
太陽の中の対決(英語版) (1967)
暗殺(英語版) (1968)
1970年代
男の闘い(英語版) (1970)
ボクサー (1970)
サウンダー(英語版) (1972)
おかしな結婚(英語版) (1972)
コンラック先生 (1974)
ウディ・アレンのザ・フロント (1976)
すばらしき仲間たち(英語版) (1978)
ノーマ・レイ (1979)
1980年代
Back Roads (1981)
クロスクリーク(英語版) (1983)
マーフィのロマンス(英語版) (1985)
ナッツ(英語版) (1987)
1990年代
アイリスへの手紙 (1990)
更新日時:2019年4月13日(土)12:18
取得日時:2019/08/17 18:08