暦物語_(西尾維新)
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暦物語
ジャンル青春怪異小説
小説
著者西尾維新
イラストVOFAN
出版社講談社
レーベル講談社BOX
発売日2013年5月21日
巻数全1巻
話数全12話
アニメ
原作西尾維新
総監督新房昭之
監督板村智幸
シリーズ構成東富耶子、新房昭之
脚本木澤行人、中本宗応
キャラクターデザイン渡辺明夫
音楽神前暁
アニメーション制作シャフト
配信サイトスマートフォンアプリ『暦物語』
配信期間2016年1月9日 - 3月27日
話数全12話
関連作品


総合記事:〈物語〉シリーズ

前作:憑物語(2012年)

次作:終物語(2013 - 2014年)

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『暦物語』(コヨミモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説〈物語〉シリーズの第11弾(通巻14巻目)として講談社BOXレーベルにて2013年5月に刊行された。イラストVOFANが手掛けている。
概要

現代の怪異を描き、大ヒットした『化物語』のその後を描いた〈物語〉シリーズ・ファイナルシーズンの第二弾[1]。ファイナルシーズンは当初は『憑物語』『終物語』『続終物語』の三部作で完結の予定だったが、2005年に発表された第1作『化物語』からかなり時間が経過したこともあって、一度物語を振り返ろうとの意図から本書が書かれた。

話数は本作ではリセットされている。第一話「こよみストーン」から第十二話「こよみデッド」までの十二話の短編で、主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)の高校三年生の一年間を振り返る体裁となっている。ただし、総集編というわけではなく、それぞれのエピソードでは今までに語られなかった事件が綴られている。あとがきを含め447ページとシリーズ中で最もページ数の多い巻である。

12話構成ということもあって、VOFANによる挿絵は12枚、それぞれの話に登場するヒロインが描かれた。忍野扇(おしのおうぎ)と臥煙伊豆湖(がえんいずこ)は初ビジュアル化だが、全てのキャラクターが顔は見えないように描かれた。これを使用したポストカードセットも2013年6月に発売された。

パッケージイラストには影縫余弦(かげぬいよづる)が描かれている。小説の挿絵に余弦が描かれるのは今回が初[注 1]

売上部数は2013年5月26日までの2週間で約16万部[2][3]。また、前作『憑物語』、前々作『恋物語』に引き続きBOOK(総合)ランキングで2週連続1位を獲得した。
あらすじ
こよみストーン

四月初旬、阿良々木暦はクラス懇親会の会議の折、委員長の羽川翼から不思議な石の話を聞く。学校内の花壇に小さな祠が建てられており、そこに奇妙な石が祀られているという。春休みに吸血鬼がらみの事件で五百万円の借金をしてしまった暦は、この話を怪異の専門家、忍野メメに売ることで返済に充てようと目論む。
こよみフラワー

五月初旬、戦場ヶ原ひたぎが抱えていた蟹の怪異の事件が解決した翌日、暦はひたぎから不思議な話を聞かされる。その話を確かめるため、暦は私立直江津高校の屋上に外から侵入すると、そこにはひたぎの言ったとおり、真新しい花束が供えられていた。ひたぎも怪異がらみで忍野メメに借金をしてしまっていたため、この話で返済に充てようとする。
こよみサンド

六月中旬、忍野メメがこの町を去ってから数日が経過したある日のこと。暦は八九寺真宵から不思議な砂の話を聞かされる。とある砂場が、鬼の顔のような模様を浮かび上がらせるというのである。暦は真夜中の公園へと足を延ばし、事の真相を確かめる。
こよみウォーター

七月某日、暦は部屋を片付けるために、後輩の神原駿河の家を訪れていた。部屋を片付け終わった暦は駿河から風呂に入って行くように勧められる。そして、その風呂に使われているという不思議な水の話を聞かされる。その水には未来の結婚相手の姿が浮かび上がるのだと言う。
こよみウインド

八月上旬、詐欺師が流布した不吉なおまじないの事件が解決したある日のこと。千石撫子は事後報告とお礼ということで暦の家を訪れていた。暦と撫子は詐欺師がどうやって「おまじない」の噂を流布したのかを考える。
こよみツリー

九月下旬、暦は妹の火憐と一緒に、火憐が通う空手道場を訪れた。火憐曰く、不思議な木がその道場に生えており、門弟たちがそれを切り倒そうとするのを止めてほしいとのことだった。暦はいつから存在したのかも分からないその木の謎について考える。
こよみティー

十月某日、暦は妹の月火の相談に乗ることになった。月火の所属している茶道部に不思議なお化けの噂が広がっているという。月火は全くそれを信じていないのだが、不思議な噂を信じる他の部員たちと噛み合わなくなっているとのこと。
こよみマウンテン

十一月上旬、暦は扇に誘われ北白蛇神社を訪れた。この神社の社屋が作られたのは道が整備される遥か前であり、木材の運搬は極めて困難だったはず、と扇は北白蛇神社建設の謎について、暦に尋ねる。
こよみトーラス

十二月、暦はひたぎの手作りドーナツを五つ受け取る。忍は匂いを嗅ぎつけすぐに起きてくるが、ミスタードーナツではないのかと落胆。しかし一つ食べると興奮し、残りの四つも求めてくる。暦が断ると、忍はある勝負を持ちかける。
こよみシード

一月中旬、センター試験からの帰り道、暦は道で余接と出会った。聞けば彼女は、余弦に頼まれてある探し物をしているのだという。暦は勉強に忙しいが、放って帰るのも気が引ける。手伝うことにした暦だったが、余接は探し物が何か答えない。
こよみナッシング

二月下旬、暦は北白蛇神社に居を構えた余弦のもとを訪れる。吸血鬼の力を乱用するわけにはいかなくなったので、体術の方を鍛えたいと余弦に申し出る。そこで暦は、余弦と余接の正確な関係についてふと気になり、余弦に尋ねる。余弦はただ答えるのはつまらないと、一発入れることができたら答えると言う。
こよみデッド

三月中旬、大学受験の日の朝。暦は余弦のいなくなった北白蛇神社を日参するようになっていた。そこで暦を待ち構えていたのは臥煙伊豆湖。彼女と怪異の話をしていたところ、伊豆湖は怪異の被害を抑えるためには暦の動きを止める必要があるという。伊豆湖が暦に向けたのは、正真正銘本物の「怪異殺し」と呼ばれる刀だった。
登場キャラクター詳細は「〈物語〉シリーズ#登場人物」を参照
阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
声 - 神谷浩史本作の主人公。私立直江津高校に通う三年生男子。春休みに吸血鬼の体質をその身に宿すようになり、怪異と否応なしに関わることになる。
羽川 翼(はねかわ つばさ)
声 - 堀江由衣第一話「こよみストーン」にて不思議な石の話をした少女。直江津高校三年生で、暦のクラスの委員長。博識だが、「何でもは知らない」と謙遜する。
忍野 メメ(おしの メメ)
声 - 櫻井孝宏怪異の専門家。学習塾跡の廃墟に住み着いており、怪異譚を蒐集し、欲しがる人に売って生計を立てている。また、怪異に憑かれた者の相談に乗ることで料金を取っている。
戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)
声 - 斎藤千和第二話「こよみフラワー」で怖い花の話をした少女。直江津高校三年生で、五月から暦の恋人として付き合うようになるが、この時点ではまだ付き合っていない。暦相手にはとんでもない毒舌を放つ面もある。
八九寺 真宵(はちくじ まよい)
声 - 加藤英美里第三話「こよみサンド」で不思議な砂の話をした少女。小学五年生で、暦の良い話し相手。
神原 駿河(かんばる するが)
声 - 沢城みゆき第四話「こよみウォーター」で不思議な水の話をした少女。直江津高校二年生で、暦の後輩。元バスケ部のキャプテンでスポーツが得意。父母ともに既に他界している。
千石 撫子(せんごく なでこ)
声 - 花澤香菜第五話「こよみウインド」で不思議なおまじないの流布した謎について一緒に考えた少女。中学二年生で、暦の妹、月火の友達。
貝木 泥舟(かいき でいしゅう)
声 - 三木眞一郎不吉なおまじないによって詐欺を働いていた男。撫子はそのおまじないの間接的な被害者。
阿良々木 火憐(あららぎ かれん)
声 - 喜多村英梨第六話「こよみツリー」で不思議な木の話をした少女。栂の木第二中学の三年生で、暦の上の妹。空手道場に通っている。
阿良々木 月火(あららぎ つきひ)
声 - 井口裕香第七話「こよみティー」で茶道部で囁かれている噂の話をした少女。栂の木第二中学の二年生で、暦の下の妹。髪型をころころ変え、十月の段階ではツインテールにしている。
忍野 扇(おしの おうぎ)
声 - 水橋かおり第八話「こよみマウンテン」で山頂の神社の不思議な話をした直江津高校に通う高一の少女で、暦の後輩。忍野メメのだとされている。
忍野 忍(おしの しのぶ)
声 - 坂本真綾第九話「こよみトーラス」でドーナツの謎かけをした幼女。元はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードという約600歳の吸血鬼だが力を失い、暦の従僕となっている。
斧乃木 余接(おののき よつぎ)
声 - 早見沙織第十話「こよみシード」にて暦に探し物を頼んだ童女。


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