暗黒聖闘士(ブラックセイント、あんこくセイント)は、車田正美の漫画『聖闘士星矢』、およびそれを原作とする同名のアニメに登場する架空のキャラクターである。原作漫画では「ブラックセイント」、アニメでは「あんこくセイント」と読む。
なお鳳凰星座の一輝の師・ギルティーは暗黒聖闘士ではないが、暗黒聖闘士と深く関連しているため、便宜上本記事で述べる。
外伝作品『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』での諸設定については、聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話の登場人物#暗黒を参照。 正義であるべき聖闘士の力を私利私欲のために使う悪の集団[1]。聖闘士の力を表面だけ体得し称号を与えられなかった者や、掟に反した振る舞いによって聖闘士の称号を剥奪された者である[2]。黒い防具「暗黒聖衣」(ブラッククロス)を身に纏う。その存在はアテナからも見放され[1]、他の聖闘士たちからも忌み嫌われている。太平洋上に浮かぶフェニックス諸島デスクィーン島を本拠地とする[3]。なお暗黒聖衣の詳細は原作では述べられていないが、設定上ではムー大陸の跡地であるデスクィーン島で大量に発見された謎の聖衣とされる[2]。 一輝の前の暗黒聖闘士首領。鳳凰星座の聖衣を所有していたが、聖衣からは認められず、纏うことができなかった。暗黒四天王を倒した一輝と対峙するが、幻魔拳の前に瞬殺された。力こそすべてとする暗黒聖闘士たちを統率していたことから相当な実力者とする説もあるが[4]、一輝は彼より暗黒四天王の方が実力は上としている。また、彼自身は暗黒聖衣を纏っていないため暗黒聖闘士かどうかは不明。 アニメでは、一輝が暗黒聖闘士の首領となった時点ではジャンゴは島を離れており、一輝が島を去った後にジャンゴが暗黒聖闘士の首領となり、島を完全に掌握したとされる。世界各地で起こった虐殺・暴動の影には必ずいたと言われ、世界を影から支配する野望を持つともいわれた。星矢たちが聖域へ乗り込む直前にアーレスの指令を受け、デスクィーン暗黒スリーらを従えて一輝に挑戦を挑むが、原作同様、一輝の幻魔拳の前に敗れる。アニメでも必殺技は原作と同様に炎のパンチだが、「デスクィーン地獄の炎」「炎の拳」などと呼ばれた[5]。 暗黒聖闘士で最強の実力を持つ4人。原作では「ブラックフォー」、アニメでは「あんこくしてんのう」と読む。 星矢と同じ天馬星座の暗黒聖衣を纏う。分解された黄金聖衣の腰のパーツを持つ。黒死拳とも呼ばれる暗黒流星拳は相手の全身の血を濁らせ、死に至らしめる技。 星矢との対戦では先手を取り数発の拳を命中させるが、紫龍の血で蘇ったペガサスの聖衣に防がれた。その際に星矢が「以前の聖衣なら致命傷だった」と発言したことから、直接的な破壊力もある模様。星矢の流星拳を受けて敗れ去る。しかし黒死拳の毒は聖衣を突き抜けて星矢の体に及んでおり、徐々に蝕み苦しめることとなる。
概要
ジャンゴ
年齢:18歳。身長:188cm。体重:101kg。誕生日:8月8日。血液型:B型。出身地:サモア。修行地:太平洋・デスクィーン島。
技:デスクィーンインフェルノ
声:銀河万丈、鷲見昂大(ゲーム『ライジングコスモ』)
暗黒四天王
ブラックペガサス
年齢:15歳。身長:170cm。体重:58kg。誕生日:7月13日。血液型:B型。出身地:イスラエル。修行地:太平洋・デスクィーン島。
技:暗黒流星拳(ブラックりゅうせいけん、別名・黒死拳)
声:中原茂、細谷佳正(ゲーム『ライジングコスモ』)