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時空警察ヴェッカーシグナ
ジャンル特撮番組
脚本兵頭一歩
監督畑澤和也
出演者葉月あい
彩月貴央
しほの涼
鮎川穂乃果
仲村みう
オープニング『RING』
奥井雅美
エンディング『MY PRECIOUS FRIENDS』
Signaly's(葉月あい・彩月貴央・しほの涼・鮎川穂乃果)
製作
プロデューサー近貞博、堀川和寿、山国秀幸
放送
放送国・地域 日本
放送期間2007年7月6日 - 9月21日
放送時間金曜 23:30 - 24:00
放送分30分
回数12
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『時空警察ヴェッカーシグナ』(じくうけいさつヴェッカーシグナ)は、日本の特撮テレビ番組。時空警察ヴェッカーシリーズ第3弾にあたる。
2007年7月6日から9月21日まで、TOKYO MXにて毎週金曜日23時30分より放送された。 オリジナルビデオ作品『時空警察ヴェッカー』、その続編のテレビドラマ『時空警察ヴェッカーD-02』に続く作品。前2作同様に時空犯罪から時間と歴史を守る時空刑事(ヴェッカー)という基本設定を題材としているが、本作品は正規のヴェッカーが主人公である前2作とは異なり、ヴェッカーとなるために未来から現代を訪れた候補生たちの成長と活躍を描く物語である[1]。 監督の畑澤和也によれば、当時、特撮ヒロイン作品が安易に多数製作されていると感じたことから、再度、そのジャンルに真剣に挑んでみたいと思ったことが、本作品の製作の発端という[1]。当初はヴェッカーシリーズではなく、まったく新たな作品として構想されていたが、ヴェッカーの名を記憶している関係者や企業が多く現れたことから、敢えてヴェッカーシリーズの1作品として位置づけられた[1]。DVD第1巻の特典映像でも畑澤は同様に、新たな作品として企画した内容がヴェッカーに酷似していたため、「もう一度『ヴェッカー』をやるという手もある」と発言したところ、賛同する関係者や企業が多かったため、皆がヴェッカーを記憶していることを痛感し、再度ヴェッカーの製作に挑んだと語っている[2]。 変身シーンを省略した『D-02』と異なり、第1作同様に主人公たちがヴェックフォームと呼ばれる制服姿から、エクスターナルフォームと呼ばれる素顔を隠した戦闘スーツ姿に二段変身することも特徴のひとつ。前作『D-02』ではヴェックフォームが変身体として設定され、素顔を隠した戦闘スーツ姿(クロノスーツ)は最終回のクライマックス時のみ登場するイレギュラー的な存在として位置づけられていたが、本作品ではこのイレギュラーである戦闘スーツ姿が毎回、レギュラーとして登場することとなった[3]。 本来はDVDソフトのみの予定であったため[4]、地上波ではDVD1枚分のドラマを30分番組として前・後編に再編集して放映された。 放映局の都合上、リアルタイムで視聴できる地域は限られていたが、放映月にあわせてDVD全6巻がバップから発売され[4]、放映局の地域外でも視聴可能となった。 作風は、畑澤が「スポ根や青春ドラマに近い」と形容しているように、個性豊かな候補生たちが数々の出来事を通じて一つのチームとしてまとまっていくことをテーマの一つに掲げており[3]、前作までと比較するとキャラクターの描写に重点が置かれていることが特徴。特にそれは候補生ゆえの任務に対する葛藤や、中盤でのシグナレナリーとキリーの衝突を機にシグナのメンバーの心がバラバラになり、再び団結してゆくという流れに色濃く現れている。反面、前作までの大きな題材であった「時間」の要素が希薄となっており、このことは本作品でシナリオライターを務めた兵頭一歩も反省点として挙げている[5]。 畑澤の「著名な俳優ではなく、まだ色の付いていない俳優が演じることで、その俳優ではなくキャラクターそのものを表現したい」との意向により、一般公募で出演者陣を選定[6]。加えて、「時空警察」という舞台装置の中でのキャラクターの成長を表現するため、オーディションではあえて15歳以下の俳優から主人公陣が選出された[7]。その過程で、選定当時で芳紀11歳の現役小学生、シリーズ最年少のキャスティングである葉月あいが主人公・春日さりあ役に抜擢され、他の主人公陣も葉月の年齢に近い中から選出した結果[8]、平均年齢14歳のジュニアアイドルが主人公陣を演じることとなった[9]。このうちの4人は、Signaly'sの名のユニットでエンディングテーマも担当している。 主要人物はシグナ4人に加えて、時空特捜キリー・桐乃かすみを加えた5人と設定されている[3]。この5人のうち、秋葉えみりを変身しない人物、桐乃かすみを他の4人とは別の立ち位置の人物と設定することにより、同様の複数キャラクターによるシリーズ作品との差別化が図られている[3]。 男性キャラクターでは、『ウルトラマンメビウス』などでスーツアクターをこなした和田三四郎がシリーズ初の男性の変身キャラクターとして変身前後共に出演。さらに第1作で制作に携わった上に自らも出演をこなし、特撮ヒーローの大先輩でもある渡洋史が脇を固めている。和田の演じる「時空刑事オリオン」は、本作品中では主人公陣に先んじて最初にデザインが起こされたキャラクターであり、作品の世界観を代表するキャラクターとして設定されている[3]。 前作以前のシリーズのほかのキャラクターとしては、第1話で『D-02』のレギュラーの1人・時空刑事サキを演じた西村優子が[10]、終盤で第1作第1話の主人公・時空刑事ユリーを演じた天野めぐみがゲスト出演。また本編の登場人物ではないが、『D-02』の時空刑事ハル役の森本さやかがDVDの特典映像のナレーションを担当している[11]。
概要
キャスティング