時生
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この項目では、東野圭吾の小説について説明しています。国友やすゆきの漫画「時男?愛は時空を超えて?」については「国友やすゆき」を、その他の用法については「トキオ」をご覧ください。
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『時生』(トキオ)は、日本の作家東野圭吾のSFファンタジー小説。2002年7月に『トキオ』の題名で講談社から単行本が発行された。講談社文庫版が2005年8月に発行された際に改題された。
概要

舞台は1970年代の日本。どうしようもない若者だった主人公が、謎多き少年と出会い、行方を消した恋人を追う姿を描いた作品。様々な人との出会いをきっかけに自らの人生と向き合い、人間として成長を遂げていく主人公の姿を通して、生きる事の希望と親子の愛が描かれている。また物語の中ではKDD事件日本坂トンネル火災事故がモチーフとして扱われており、作品を構成する重要な要素となっている。
あらすじ

宮本拓実はろくに働きもしない無頼の若者で、その日暮らしの生活を送っていた。ある日、拓実は花やしきで自らを「トキオ」と名乗る不思議な少年と出会う。身寄りのないトキオのことをなぜか他人のように思えない拓実は、自身の住むアパートにトキオを居候させることになる。拓実には千鶴という恋人がいた。千鶴は実家の貧しさゆえに夢を諦めスナックで働いて生計を立てていたが、拓実は金に困るたび、そんな千鶴に金をたかっていた。それでも千鶴は拓実との将来を夢見て、トキオにも優しく接していた。そんなある日、千鶴が突然姿を消してしまう。部屋の置き手紙には拓実への別れの言葉が残されていたが、一方的な破局に拓実は納得がいかない。やがてイシハラと名乗る不気味な男が千鶴を探している事を知り、彼女が大きな事件に巻き込まれていると感じた拓実は、トキオとともに彼女を探し始める。
書誌情報

トキオ(
講談社、2002年7月18日) .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-06-211327-9

時生(講談社文庫、2005年8月12日) ISBN 4-06-275166-6文庫化時に改題された。

キャッチコピー

あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?

明日だけが未来じゃない

悩む妻に夫が語る、過去からの伝言

テレビドラマ

『トキオ 父への伝言』(トキオ ちちへのでんごん)のタイトルでテレビドラマ化され、2004年8月30日から9月30日までNHK夜の連続ドラマ(23時)の枠で放送された。全20回。

2004年から25年前に当たる1979年にタイムスリップした拓実(国分太一)の息子・トキオ(櫻井翔)が、25年前の拓実(国分)の恋人であった千鶴(富田靖子)を探し、列島縦断の旅に出て、25年前の拓実とトキオが共に1979年の世界で生活をしていきながら、25年前の拓実の成長していく姿を描く。脚本は福田靖
出演者

宮本拓実〔25歳/50歳〕:
国分太一TOKIO
1979年、25歳の拓実は、ギャンブルと酒とタバコが大好き。努力や我慢が大の苦手で仕事が長続きしない。

幼い頃に自分を里子に出した母親への恨みから、肉親の愛情を信じられず、性格が屈折している。なにかと強がっているが、実は小心者。2004年、50歳の拓実は、半導体関係の社長になり、人望が厚い大人の男に成長している。
1979年

宮本時生(トキオ)〔19歳〕:
櫻井翔
拓実の息子。先天的な病気が原因で入院して、一年以上の闘病生活を送っている。正義感が強く、弱い者イジメが嫌いな性格。父を心から尊敬している。学校の成績はトップクラスで、理工系の一流大学を目指していた。特にコンピューターに強く、部品から組み立てる腕前。

早瀬千鶴〔27歳〕:富田靖子:25年前の拓実の恋人
拓実の恋人。スナックで働きながら、拓実に生活費を渡している。堅実で幸せな家庭を築くことを夢みているが、拓実を信じてはいつも裏切られる。最近は、二人の将来に不安を感じ始め、ある日突然、拓実の前から姿を消してしまう。

岡部竜夫:正名僕蔵
千鶴と共に失踪した男。

イシハラユウジロウ:伊武雅刀
闇の世界のプロで、企業ヤクザのような存在。謎につつまれた男。千鶴の行方を捜す依頼を受けて、拓実を脅迫し、その行動を常に監視している。

日吉譲:佐藤二朗
イシハラの子分。

徳永達也:菊池均也
イシハラの子分。

柿沢巧(爪塚夢作男):春田純一
拓実の父。

東條須美子:風吹ジュン
拓実の母。大阪の下町生まれ。貧しかったうえに自分が身体をこわしてしまい、拓実を里子に出したことをずっと後悔しながら生きている。


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