時価総額(じかそうがく、英: market capitalization)、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値や規模[1]を評価する際の指標である。
時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。時価総額は企業尺度や企業の実力の一面にしかすぎないが、市場の期待値を反映した尺度の一つであり、一般には企業の利益や資産が大きいほど時価総額も高くなる。しかし、株価は時に過大(過小)評価される場合があるため、絶対的なものではない。
これまでに時価総額2兆ドルに到達したことがある企業は、到達した順にサウジアラムコ[注釈 1]・Apple[注釈 2]・マイクロソフト[注釈 3]・Alphabet[注釈 4]・エヌビディア[注釈 5]、時価総額3兆ドルに到達したことがある企業は、Apple[注釈 6]・マイクロソフト[注釈 7]である。
また、日本企業でこれまでに時価総額40兆円に到達したことがある企業は、到達した順に日本電信電話[注釈 8]・NTTドコモ[注釈 9]・トヨタ自動車[注釈 10]であり、このうち、時価総額50兆円、時価総額60兆円に到達したことがある企業は、いずれもトヨタ自動車[注釈 11][注釈 12]のみである。 世界における時価総額上位10社(2024年2月6日時点)[2] 順位企業名時価総額 2024年2月6日時点の世界の上場企業の時価総額の合計は、98兆2430億ドルである。 日本企業でのランキング最上位はトヨタ自動車であり、第37位(時価総額2738億ドル)である。 国内における時価総額上位20社(2024年2月6日時点)[3] 順位企業名時価総額 2024年1月末時点の、日本取引所グループに上場する株式の時価総額の合計は、931兆円である。
時価総額ランキング
世界
(兆US$)業種国
1マイクロソフト3.014情報・通信業
2Apple2.898電気機器
3サウジアラムコ1.991石油・ガス
4アルファベット (Google)1.793コングロマリット
5アマゾン1.769小売業
6NVIDIA1.712電気機器
7メタ (Facebook)1.171ソーシャルメディア
8バークシャー・ハサウェイ0.848保険業
9イーライリリー・アンド・カンパニー0.670医薬品
10TSMC0.616電気機器
日本
(百万円)業界
1トヨタ自動車51,147,486自動車
2ソニーグループ17,978,861総合電機
3三菱UFJフィナンシャル・グループ17,266,626銀行
4日本電信電話 (NTT)16,606,928通信サービス
5キーエンス16,022,522半導体・電子部品
6東京エレクトロン13,502,845製造用機械・電気機械
7ファーストリテイリング12,356,520衣料品・服飾品
8信越化学工業11,601,805化学・化成品
9日立製作所10,968,396総合電機
10任天堂10,877,827趣味・娯楽用品
11KDDI10,802,023通信サービス
12三菱商事10,593,811総合商社
13伊藤忠商事10,333,480総合商社
14三井住友フィナンシャルグループ10,205,347銀行
15ソフトバンクグループ9,787,228通信サービス
16リクルートホールディングス9,677,148人材紹介・人材派遣
17ソフトバンク9,375,694通信サービス
18オリエンタルランド9,339,563レジャー・レジャー施設
19ホンダ9,189,376輸送用機器
20第一三共8,785,018バイオ・医薬品関連
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 2019年12月12日に到達。
^ 2020年8月19日に到達。
^ 2021年6月22日に到達。
^ 2021年11月8日に到達。
^ 2024年2月23日に到達。
^ 2022年1月3日に到達。
^ 2024年1月24日に到達。
^ 1987年に到達。
^ 2000年に到達。
^ 2022年1月18日に到達。
^ 2024年2月6日に到達。
^ 2024年3月1日に到達。
出典^ 【SMBC日興証券】初めてでもわかりやすい用語集
^ “Largest Companies by Market Cap
^ “時価総額上位ランキング”. 日本経済新聞. 2022年5月27日閲覧。
外部リンク
日経国内株時価総額ランキング(毎日更新)
Largest Companies by Market Cap (毎日更新)